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丸1日楽しめる台湾のカバラン蒸留所。ウイスキーのブレンディング体験やテイスティング、蒸留所見学が最高過ぎた!

台北から蒸留所への道順もご紹介

 PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2024」を取材するため、台湾に降り立った筆者。せっかくなら台湾の名所にも行ってみたいと思い、カバラン蒸留所に行ってきました!

 筆者はテイスティングレビューを執筆するくらいにはウイスキーが大好きなので、カバラン蒸留所はぜひとも訪問したいところでした。

 ということで、今回は台北から蒸留所までの道順も解説しながらカバラン蒸留所の楽しみ方をお伝えしようと思います。

 掲載情報・価格は取材時のものであり、販売価格の変更や販売終了となっている場合もございます。また、未成年飲酒や飲酒運転、迷惑行為は絶対におやめください。

長距離バスとタクシーで簡単にたどり着ける!台北から蒸留所までの行き方をご紹介

 カバラン蒸留所は台湾の北東部「宜蘭市」にあるので、まずはここに向かいます。筆者は滞在中、台北市に宿泊していたため、台北市から宜蘭市への移動手順を案内します。

台北転運駅はかなり大きいのでわかりやすいです。
日本でいうバスタ新宿ですね。

 まず台北市から宜蘭市へ移動ですが、今回は長距離バスを使用しました。台北転運駅という長距離バスのターミナルがあるのでそこまで向かい、売り場で宜蘭転運駅行きのチケットを購入します。金額は片道140元。

チケット売り場。窓口が複数ありますが、宜蘭市へ行きたいと伝えればどの窓口に行けばいいのか教えてくれました。
4階の乗車場。バスの運行本数はかなり多いようです。

 購入したら4階まで登り、チケットに書かれている乗り場からバスに乗ります。乗車時にチケットのQRコードの読み取りがあるので、準備しておきましょう。

 乗車時の交通状況にもよりますが、台北市から出発して約1時間で宜蘭市に到着。台北市と比較すると少し田舎のような風景を感じますが、バスの運行本数を考えるとそこそこ栄えている街のようです。

宜蘭転運駅外観。大きな屋根が目印です。

 バスを降り、宜蘭転運駅から蒸留所まではタクシーを使いました。運転手には「カバランウイスキー」と言えば大体伝わるようです。タクシー代は片道約300元。

宜蘭転運駅の隣にはタクシーがかなりの台数待機していました。

 ちなみに、蒸留所方面に向かうバスもあるようですが、運行本数や走行時間を考慮するとタクシーをお勧めします。

自分好みのウイスキーを作れる体験や蒸留所限定ウイスキーが飲めるテイスティングで筆者大はしゃぎ

 蒸留所敷地内では主に第一蒸留所の見学のほか、スピリッツキャッスルでブレンディング体験やテイスティングを楽しむことができます。

蒸留所入り口。敷地はかなり広いので時間に余裕を持って行動することをお勧めします。
ギフトショップやカフェも併設されたスピリッツキャッスル。ここでは、ブレンディング体験やテイスティングを楽しむことができます。

 筆者が一番目を輝かせたのはやはり、自分好みのウイスキーが作れるDIYブレンディング体験。

DIYブレンディング体験は、1回1,800元で参加することができます。

 1日に6回ほど開催されており、参加する場合は各開催時間の15分前にカバランガーデンホールのバーカウンターで支払いを済ませておきましょう。ブレンディング体験は1回1,800元で参加することができます。

日本語で書かれているので安心です。
記入例も用意されています。最小で0.5ml単位の調整ができます。

 ブレンディング体験では、記入用紙には日本語の解説文が載っているので、中国語や英語ができないという方でもちゃんと楽しめます。筆者は日本語以外ほぼ話すことができないのでとても嬉しいポイントでした。

EX-BOURBON、VINHO、OLOROSO、PEATYの4つの異なるウイスキーを用意してもらいました。
元のウイスキーが美味しいので、どのレシピでも美味しく感じてしまいかなり迷いました(笑)。

 4種類のウイスキーを合計6mlになるよう試験管に入れ、グラスに移しテイスティング。味や香りを確認しながら好みの分量を用紙に記入し、用紙をスタッフの方に渡すといよいよ瓶詰め作業。

先ほど記入した比率のウイスキーが合計で300mlになるようスタッフの方がビーカーに注いで用意してくれました。
ボトリング作業中。こぼれたらどうしようというドキドキと、自分だけのウイスキーが完成するというワクワクで手が震えていました(笑)。

 なかなか他ではできない体験を楽しむことができました。将来何か記念日で開栓し、ゆっくりと楽しみたいものですね。

完成した自分だけのウイスキー。

 ちなみに、日曜日などの祝日はかなり混み合うようですが、平日は比較的空いているようで、スタッフの方からゆっくり体験してくださいと言ってもらえました。じっくりと真剣に好みの1本を作りたいという方は平日を狙って参加してみてください。

スピリッツキャッスル2階のカフェの様子。左は日曜日、右が月曜日の写真。同じ構図を用意したかったのですが、楽しすぎてそれどころじゃありませんでした…。

 また、カバラン蒸留所ではブレンディングのほかにテイスティングも楽しむこともできます。蒸留所限定のウイスキーを含め、定番品から高グレード品から様々なボトルを楽しむことができます。まずは飲みたい銘柄を決めてカバランガーデンホールのバーカウンターで注文しましょう。購入したらテイスティングルームに案内されます。

テイスティングするウイスキーの注文やDIYブレンディング体験の申し込みをするカバランガーデンホールのバーカウンター。
テイスティングルーム。内装はかなりおしゃれで、SNS映えしそうです。
メニュー一覧。ウイスキーのほかに、カクテルやビールなども注文することができます。

 テイスティングは1杯20mlで提供されるため、様々な種類を楽しみたいという場合には若干量が多いかもしれません。もちろん一人で楽しむのも良いですが、同行者とシェアしていろんな種類のウイスキーを楽しむことをお勧めします。

1杯20mlで提供されます。水も用意されているので、しっかり水分補給をしましょう。
グラスの下に注文したウイスキーの銘柄が記載されています。

 このほか、スピリッツキャッスルにはカフェも併設されているため、ランチをしたり休憩することもできるようです。

カバラン蒸留所敷地内マップが用意されています。こちらも日本語対応で、スピリッツキャッスルの2階などで配布されています。

ストラップやTシャツなどのアパレルグッズも充実、50mlサイズのウイスキーのお土産はかなり嬉しい!

 このほか、たくさんのお土産品をそろえたギフトショップもあり、ウイスキーだけでなくビールや清涼飲料、傘やTシャツなどのお土産商品も充実しています。

ギフトショップではウイスキーのほか、ビール、清涼飲料水、アパレルグッズなどが販売されていました。

 ウイスキーは700mlのフルボトルだけでなく、試験管のような瓶に詰められたお土産に最適な50mlサイズの物もありました。

ギフトショップもかなり広め。
50ml入りのウイスキーはお土産に最適ですね。写真にある専用ケースは2本入り以外のケースも販売されています。

 ちなみにギフトショップ向かいにアイスショップがあり、マンゴーやピーナッツミルクといったアイスのほかに、ウイスキーまたはビールが入ったアイスも販売されています。

ウイスキー入りのアイス。アルコールが入っているようなのでご注意。

 試しにウイスキー入りのアイスを購入してみましたが、これがかなり美味しい!自宅でバニラアイスとウイスキーを混ぜて作ると、お互いが分離した状態なので、味のまとまり方やウイスキーの風味を感じ方などかなり違いました。

バニラや抹茶、チョコレートなど普通のフレーバーアイスも用意されています。
通常のフレーバーアイスは80元から、ウイスキーまたはビールが入ったアイスは120元から。

ウイスキー初心者から愛好家まで楽しめるテーマパークのような蒸留所

 蒸留所全体はかなり広いため、各種体験をやってみたいという方は時間に余裕を持って行動することをおすすめします。ちなみに筆者はCOMPUTEXの取材もあり、まとまった時間が取れなかったものの、どうしても行きたかったので2日間に分けて通いました(笑)。

樽の内面を削った後、焼いて焦がすリチャーリング作業とウイスキーの瓶詰を行う施設。
ガイドツアーの集合場所になる金車宜蘭会議室センター。

 第一蒸溜所の見学ガイドツアーについてはネタバレになってしまうので載せませんが、ウイスキー初心者から愛好家まで楽しめる場所であることは間違いありませんでした!台湾に降り立った際はこの記事を参考に、カバラン蒸留所へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

歩行者用通路が本当に長い…入口からスピリッツキャッスルまでだいぶ歩きました。
蒸留所全体がかなり広いので様々な鳥たちがやってくるようです。