取材中に見つけた○○なもの
イスラエル産ウイスキーが期待以上に美味しい!話題になった「サイズの酒」を調査!
2022年10月31日 11:05
PCパーツメーカー・代理店でおなじみの株式会社サイズが「サイズ酒販」として、先日から酒類の取り扱いを始めています。
最初に取り扱いが始まった商品は、イスラエル・テルアビブにある「THE M&H蒸留所」のシングルモルトウイスキー4種類と、オーク樽で熟成されたジン1種類の計5種類。
今回、サイズ酒販からシングルモルトウイスキー4種類のサンプルをもらうことができたので、酒好きの筆者がレビューをしていきたいと思います。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから。
中東 イスラエルの「THE M&H蒸留所」で作られたウイスキー
THE M&H蒸留所は、2012年に設立されたイスラエル初となるウイスキー/スピリッツの蒸留所で、蒸留開始は2014年からだそうです。
年間300日以上が晴天という地中海性気候がもたらす暑さと海沿いという環境でウイスキーを製造しており、イスラエル産赤ワインといった特徴のある樽の選定や死海での熟成の試みなど、日々新しい挑戦を続けているのだとか。
今回送付されてきたウイスキーは「M&H CLASSIC」(以下、Classic)、「M&H Elements Sherry Cask」(以下、Sherry Cask)、「M&H Elements Red Wine Cask」(以下、Red Wine Cask)、「M&H Elements Peated」(以下、Peated)の4種類。各種どのようなウイスキーなのかを短くご紹介。
Classicは、STR樽と呼ばれる赤ワイン樽およびバーボン樽で熟成された原酒をバッティング(モルトウイスキー同士を混ぜること)したシングルモルトウイスキー。
Sherry Caskは、同蒸留所のため特別にシーズニングされたオロロソシェリー樽およびペドロ・ヒメネスシェリー樽で熟成された原酒をバッティングしたシングルモルトウイスキー。
Red Wine Caskは、イスラエル最高のワイナリーから調達したという赤ワイン樽で熟成した原酒で構成されたシングルモルトウイスキー。
Peatedは、アイラ島の蒸溜所で使用されたピートの効いた樽およびバーボン樽で熟成された原酒をバッティングしたシングルモルトウイスキー。
いずれもノンチルフィルター、ノンカラーとのこと。
イスラエルのウイスキーは美味しいの?ウイスキー好きの筆者が一つずつテイスティング
ここからは、筆者が実際に飲んでみた味わい・香りなどを紹介。テイスティングは個人差があるので、あくまで参考程度にお願いします。
なお、先に結果を言ってしまうと、どのボトルも美味しかったです!新しい蒸留所なので、飲む前は熟成が浅かったりスパイシーなイメージを持っていましたが、良い意味で大きく期待を裏切られました。
Classicは、微かなバニラ感とバーボン寄りの樽の香り。味は柔らかく蜂蜜を感じ、後味に胡椒のようなスパイシーさが余韻に。全体的にバランスの取れた味わい。
Sherry Caskは、優しいシェリー樽の香り。味は程よいシェリーの甘さからビターチョコへと変化していきました。さっぱりとしているボトルだと感じました。
Red Wine Caskは、フルーティでウッディな香り。ワインの旨味が広がり、樽を感じながらワインの特徴的な良い渋みが余韻に残ります。味や香りのクオリティの高さで言えばこの中で一番に感じたボトル。
Peatedは、優しめなスモーク香。バニラの風味に軽めのピートが合わさった味わい、最後にジンジャーが残ります。若干スモーク感が物足りないといったところですが、これから飲み慣れたいという人には良いと思います。
いずれも嫌な香りや風味は感じられず、初心者からウイスキーを好んで飲む方にまでオススメできるようなウイスキーだと感じられました。