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自作PCをより楽しむために、ユーザー参加型イベント「2024秋 自作パソコンユーザーミーティング」をモリケン氏が開催

 自作PC業界では有名人のモリケン氏が主催のイベント「2024秋 自作パソコンユーザーミーティング」が10月下旬に開催されました。少し時間は空いてしまいましたが、イベントを見学してきたので、その模様を簡単にお届けします。

 個人開催のイベントですが、機材貸し出しにはAMD、ARCTIC、ASRock、ASUS、BIOSTAR、GIABYTE、MSI、PCCOOLER(CPS)、SilverStone、サイズ、湘南通商、センチュリーマイクロ、長尾製作所といった多数のメーカーが協力。会場はアークが1Fに入居する通運会館の2Fで行われ、50名ほどのユーザーが参加して賑わっていました。

各PCメーカーからの貸し出し機材。多くのメーカーがイベントに協力していました。

自作PCユーザーの交流の場を作るために、モリケン氏主宰のユーザー参加型イベント

主催のモリケン氏。
開催意図の説明からイベントはスタート。

 イベントは、主催のモリケン氏による開催意図の解説からスタート。

 自作PCユーザーの交流の場を作ること、自作PCパーツに関しての知識をより深めてもらうこと、PCカスタムの楽しさを知ってもらうこと、PCパーツを実際に触って知識を深めてもらうことの4点を主題に、自作PCユーザーによりPCを楽しんでもらうためのイベントであることが語られました。

モリケン氏のこれまでもイベント内で語られていました。

チームに分かれてお題に合わせたPC構成を検討するグループディスカッション

 イベントの前半は、グループ毎にわかれてお題に合ったPC構成を考えるグループディスカッションを実施。PC構成を考えるのと合わせて自己紹介などのタイミングにもなっていましたが、同じ趣味を持っている者同士だけあって打ち解けるのも早い印象でした。

お題に合わせてグループでPC構成を検討。

 お題に対してPCの構成をグループディスカッションで決めるのは、「インテルPCマイスター認定講座」で行われているカリキュラムを模したもの。今回は予算の制約がそれなりにありターゲットユーザーもしっかりしたお題と、ある意味制約なしの無差別級のPC構成を考えるお題の2案が実施され、後者の構成発表の時は、とてつもない夢のPC構成に会場が笑いに包まれたりもしていました。

グループディスカッションは「インテルPCマイスター認定講座」のカリキュラムを模した物。
お題に合わせてグループ毎にPC構成を検討。
後半のお題は自由度が高かったこともあり、自分が使いたいPCの構成やネタ構成に走るグループも

様々なメーカーのPCパーツに触れてもらう組み立て体験

 イベントの後半はPCパーツに触れて楽しんでもらうセッションを実施。グループ毎にPCパーツ一式が渡されて、PCが起動するまでが体験できました。

イベントの後半はPCパーツに触れてもらうセッション。
グループ毎にPCが起動するところまで組み立てを体験。初心者のユーザーに積極的に触ってもらえるよう。各グループ配慮しながら組み立てが行われれていたのは好印象でした。

 PCパーツはメーカーごとに特徴が違ったりしますが、普段は買わないと触れる機会がないので、自分が購入したことがあるメーカー以外のことはわからなかったりします。より多くのメーカーの製品に触れて、各メーカーの良さを知ってもらう狙いがあり、定番品からちょっと珍しいパーツまで幅広く用意されていました。

 参加者の中には初心者のユーザーもいて、PC組み立て講習会的な面もカバーできているのはなかなか良いと思いました。友達にPCに興味はあるけど組んだことはないといった人がいれば、ぜひさそって参加してもらいたいです。

日本では販売されていないちょっと珍しいマザーボードも。
グループ毎に異なるパーツが手渡され、PCが起動するまでを体験。
PCパーツ慣れした人が多いこともあり、どのグループも組み立てはかなり順調に進められていました。
PCが起動するまでを体験してもらったら、各メーカーのBIOSのデザインや操作性の違いなども参加者には体験してもらっていました。

MOD PC製作者のじーま氏からPCケースのカスタムに関しての解説も

 この日は一般参加者としても来場していたGreyGhostCCCのじーま氏から、PCケースのカスタムに関してのプレゼンテーションも行われました。

 PCケース塗装の基礎知識や、塗装よりも手軽な方法でケースカスタムを楽しむ方法、PCケースをカスタムして楽しむ意味とはといったちょっと哲学的な話まで、より自作PCを楽しむための内容が語られました。

GreyGhostCCC(GreyGhos Custom Computer Case)のじーま氏。
MOD PC関連の経歴や、過去の作品を紹介。
塗装に関しての基礎知識を解説。
塗装は難易度が高い部分もあるので、より手軽にPCケースカスタムを楽しむための方法も紹介。

イベントの最後にはじゃんけん大会を実施、会場にはユーザー持ち込みの自慢のPCパーツも展示

 イベントの最後にはじゃんけん大会も行われ、メーカーノベルティグッズなどがプレゼントされていました。

じゃんけん大会も実施。
AMDのパレットケースなど珍しいノベルティもプレゼントに。

 また、会場にはユーザーが持ち込んだこだわりのPCパーツやMOD PCも展示。モリケン氏が過去に制作したPCも一部展示されていました。

アークのショップブランドメモリとして販売されているHynix純正のCUDIMM。
Pentium III Xeonのデッドストック品。
M.2スロット付きのRadeon Pro SSG。
第8世代CoreシリーズのXeonのOCにも対応したASRockのFatal1ty E3V5 Performance Gaming/OC。
ASUS Z790 APEXをベースにした極冷環境機材。
今では貴重なIntel Optane DC SSD。
分解展示されたGeForce RTX 3080。
モリケン氏やじーま氏が制作したMOD PCも展示。
ユーザー持ち込みの持ち運べる配信用PC。
CPUをキーホルダー化する金属フレームの試作品も展示されていました。

 次回の開催も現在検討中とのことなので、開催決定時はモリケン氏のX公式アカウントにて告知が出されるはず。参加してみたい方はモリケン氏のXアカウントを定期的にチェックしてみてください。次回も参加できればイベントの模様をまたお届けします。