ニュース

「80PLUS GOLDの中で一番を目指した電源」、ASRockがイベントで電源製品をアピール

 7日に「ASRockファンミーティング2024Winter」がLIFORK秋葉原IIで開催。13日(金)から順次発売されるASRockの電源製品の展示とプレゼンテーションが行わわれました。

 会場にはかなり多くの人が訪れ、イベントは大盛況。プレゼンテーションにはASRock本社の電源製品の責任者の方も登壇し、電源に関してのQ&Aなども行われました。

これから販売が開始される電源製品を展示
プレゼンテーション時は多くの人で賑わいました
会場のLIFORK秋葉原II

ASRockの電源は4シリーズで展開、12月13日から順次販売開始

 会場にはフルモジュラー/80PLUS GOLD認証の「PHANTOM GAMING」シリーズと「STEEL LEGEND」シリーズ、フルモジュラー/80PLUS TITANIUM認証の最上位モデル「TAICHI」シリーズ、80PLUS GOLD/BRONZE認証でコスパ重視の「CHALLENGER」シリーズと、4ラインアップの製品を展示。「STEEL LEGEND」シリーズはケーブルやコネクタも真っ白なホワイトモデルも用意されています。

「PHANTOM GAMING」シリーズ電源
「STEEL LEGEND」シリーズ電源
「TAICHI」シリーズ電源
「STEEL LEGEND」シリーズ電源のホワイトモデル
「CHALLENGER」シリーズ電源

 「STEEL LEGEND」シリーズは12月3日(金)から発売予定。他のシリーズに関しては、来年の早い段階で準備ができ次第順次発売する予定とのこと。

 製品に関しての詳細は、発表会時の情報を記事にしているので、合わせて確認してもらえればと思います。

80PLUS GOLDの中で一番の性能を目指した電源、電源の寿命や買い替えタイミングの解説も

ASRockの原口氏
ASRockの電源の製品ラインアップや特徴、電源の性能の見かたなどをを解説

 製品解説のプレゼンテーションはASRockの原口氏が担当。「PHANTOM GAMING」や「STEEL LEGEND」は80PLUS GOLD電源で最高効率を目指して製作されたモデルであることをアピール。この2シリーズに関しは、容量によっては80PLUS PLATINUM相当の性能だが、世界的に80PLUS PLATINUM認証品と80PLUS SILVER認証品は注目されにくい傾向があるとのことで、あえて80PLUS GOLD電源として投入することになったという裏話も。

 電源の選び方や、電源に貼られたラベルから見るべき性能のポイント、電源効率の話など電源全般に関する解説のほか、ASRock製電源が安全性を重視した機能を搭載している点や、電源効率を高めるためのパーツを採用している点、USBの動作をより安定させる「+5Vブーストモード」機能の紹介なども行われました。

 電源の効率では、窒化ガリウムを使ったパワー半導体が高効率として知られていますが、窒化ガリウムは高電圧環境でより効果を発揮する素材とのことで、日本で使用する100Vといったようなそれほど高くない電圧帯では、より効率を高められるパーツがあり、InfineonのCoolMOS + SIC SBD(SiCショットキーバリアダイオード)を採用しているといったことも開設されていました。

 またプレゼンテーションの後半には、ASRockの本社から電源製品の責任者のChirs Lin氏がユーザーからの質問に回答する時間が設けられ、時間ギリギリまでかなりの数の質問に対応していました。

Associate Vice President Power Supply Bisiness Div.,Product Marketinng Dept.のChris Lin氏
電源の耐久性や寿命に関しての話のほか、今後のASRock製品の話など、コアな話題から冗談を交えたネタまで様々な質問に対応していました

 今回紹介している電源はATX対応品ですが、SFX対応電源も検討していること、ステータス表示に対応した電源の投入や、交換用の電源ケーブルの単品販売やカラーバリエーションなども検討していることが語られました。

 寿命に関しては、保証10年のモデルは、電源負荷が50~70%の範囲で使用している場合は10年以上使える設計になっているそうです。この負荷の範囲は電源に対してスィートスポットになっているそうで、負荷100%近くで使用し続けるよりも寿命はなかなか長くなる模様。ケーブルの寿命に関しての質問もあり、使用しているケーブルは10年以上持つものになっているそうです。

 電源買い替えのタイミングとしては、寿命のほかの要因としては、PCのスペックが大きく変わるタイミング、自分の環境が電源容量に対して前述のスィートスポットを外れる状況になったタイミングなどを目安にするとよいことも語られていました。