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『龍が如く』最新作も「XeSS 2」で快適プレイ!Intel「Arc Bシリーズ」発売記念イベントレポート
2025年1月22日 07:05
19日(土)、東京・LIFORK秋葉原 IIにてインテル主催の自作PCイベント「インテル Arc Bシリーズ・グラフィックス・カード 発売記念イベント」が開催された。
2月21日(金)発売予定のアクションゲーム『龍が如く8 外伝 Pirates in Hawaii』のプレイ体験ブースなど盛り上がりを見せたイベントの模様をお伝えしよう。
最適化を積み重ね大幅な効率アップを果たしたIntel「Arc Bシリーズ」
イベントには、インテル株式会社 技術・営業統括本部 IA技術本部部長の太田仁彦氏のほか、『龍が如く8 外伝 Pirates in Hawaii』チーフプロデューサーを務める阪本寛之氏(株式会社セガ)がゲストとして登壇。
トークセッションではArc Bシリーズの技術解説や、開発者目線での説明などが行われた。
開発コードネーム“Battlemage”こと「Arc Bシリーズ」は、「Arc Aシリーズ(“Alchemist”)」の後継GPUとなる製品。
太田氏によると、Arc Bシリーズのアーキテクチャである「Xe 2」では、実はアーキテクチャ的な観点から見ると前世代(Xe)から大幅な設計の変更が行われている訳ではないという。その一方で、ベクターエンジンやレイトレーシングユニットの改善など、様々な最適化によって性能と電力効率が大幅に改善しているとアピールした。
Arc Bシリーズはここ2~3年で急速に増加しているというWQHD(2,560×1,440ピクセル)のゲーム環境をターゲットとした製品で、GPU演算パイプラインにおける各要素を徹底的にチューニングすることで、より高いフレームレートを実現しているという。
またXMXエンジンの強化で、AI処理も高速化。LLMを実行した際のトークン数では、競合他社のGPUを上回る性能を発揮するという。
フレーム生成にも対応し低遅延機能も追加された「XeSS 2」
そんなArc Bシリーズでは、同時に発表された新技術「XeSS 2」と組み合わせることで、さらに快適なゲーム体験を実現するとした。
阪本氏はインテル独自のAIアップスケールテクノロジー「XeSS(Xe Super Sampling)」について、龍が如くスタジオでは最初期から同テクノロジーのゲーム実装を検討していたと述べる。
実際に『龍が如く7外伝 名を消した男』でもXeSSが実装されており、競合他社から同種テクノロジーと比べてもXeSSは画質面での安定性が高く、登場時から評価は高かったという。
そんなXeSSだが、新たに発表されたXeSS 2では、アップスケール(XeSS-SS)だけでなく、フレーム生成(XeSS-FG)、低遅延(XeLL)の2つの新機能が追加されている。
フレーム生成は、中間フレームをAI生成することで表示フレームレートを引き上げる機能で、太田氏はアップスケールと組み合わせることで、ネイティブ表示の2.8~3.9倍という高いフレームレートを実現できると説明。
XeLL(Xe Low Latancy)は、システム遅延を削減し入力操作から表示までの遅延を低減するという機能。
対応タイトルではXeLLを有効にすることで表示遅延を45%削減でき、XeLLを使えばアップスケール+フレーム生成時でも、アップスケールのみ有効(XeLLオフ)時と同程度の遅延に抑えられるとアピールした。
阪本氏によれば、1月27日よりSteam配信予定の3D格闘ゲーム『Virtua Fighter 5 R.E.V.O.』でもXeLLが実装されているという。過去シリーズのプレイ感覚を維持するため、動作フレームレートは60FPS固定が選ばれたが、操作遅延は低く抑えたかったという同タイトルでは、XeLLはまさに求めていたソリューションだったという。
Arc B580とXeSS 2で『龍が如く8 外伝 Pirates in Hawaii』を快適プレイ
トークセッション後は、e-sportsチーム#GSG プロデューサー 倉持由香さんと同チーム所属ストリーマー 桃井ルナさん、ストリーマー いずちののさんの3名が登壇し、阪本氏によるゲーム紹介と共に『龍が如く8 外伝 Pirates in Hawaii』を体験プレイ。
アクション満載の爽快感あふれるゲームとなっており、リアルに再現されたハワイで「旅行気分も楽しめる」(阪本氏)とのことだ。
イベント中に設置された試遊コーナーでは、発売前に体験版をプレイできる機会ということで、多くの人が並ぶ様子も見られた。