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MSIがビデオカード用クーラーと電源の解説イベントを開催、最新世代からはビデオカードの保証期間が2年に

 MSIのビデオカードと電源の解説イベント「MSI カスタム PC パーツ SHOW 2025」が開催。21日は取引先やメディア向け、22日は一般ユーザー向けと2日間にわたり実施。また、MSI台湾本社でビデオカードのプロダクトマネージャーを務めるJay Wang氏も来日。質疑応答に対応していました。

 イベントで紹介された内容や、会場の展示物を簡単にご紹介します。

会場のLIFORK秋葉原II

 ビデオカードの解説はMSI GNP プロダクトマーケティングの冨原 啓行氏が担当。MSIのGeForce RTX 50搭載カードは現在5シリーズが展開されていることや、各シリーズごとに搭載されているクーラーの特徴を紹介。特に上位のSUPRIMやVANGUARDシリーズには冷却性能を高める新設計が取り入れられている点がアピールされていました。

 また、同社のビデオカードの保証期間は1年でしたが、GeForce RTX 50シリーズ搭載モデルからは保証期間が2年間に。これまで多くのユーザーから要望をもらっていたそうで、今回サポート体制なども整ったことから保証期間が延長されることになったようです

SUPRIMシリーズのカードに搭載されているビデオカード用クーラー
内部はエアフローを考慮しつつギリギリまでヒートシンクを搭載
SUPRIMはダイヤモンドをイメージしたデザインとのこと
MSIの冨原 啓行氏
ビデオカードのシリーズ構成
ブレード構造などが改良された新型のファン
上位モデルはGPUとの接地面にベイパーチャンバーを採用、サーマルパッドで高さを調整しないデザインに
熱が全体に伝わりやすい角型のオプティマイズコアパイプ
エアフロー向上とノイズ低減が図られた上位モデルのヒートシンク構造
電源コネクタ差し込み時のミスを予防するセパレートカラーの16ピンコネクタ変換ケーブル
台湾本社のプロダクトマネージャーJay Wang氏も質疑応答に対応
GeForce RTX 50シリーズ搭載モデルから保証期間が2年間に

 上位シリーズのほかにアピールされていたのは、コストパフォーマンスに優れ手頃なサイズ感を意識したINSPIREシリーズ。装飾などを省き、その分のコストを冷却性や耐久性に振ったモデルで、クリエイター向けに位置づけられています。NVIDIAのSFF準拠のモデルで多くのケースに搭載可能なサイズ感となっているのもポイント。

INSPIREシリーズ
ベイパーチャンバーなどは使われてないものの、装飾を省きコストを性能面に振ったモデル
耐久性重視の仕様
NVIDIA SFF準拠のサイズに収まるモデル

 電源の解説はMSI MB プロダクトマーケティングの中島 悠太氏が担当。MPG GSシリーズを例に、MSI製電源のポイントを紹介。80 PLUS GOLD、Cybenetics GOLD、PPLC GOLDといった品質の認証を取得しており、設計や採用パーツも品質重視となっている点をアピール。過電流やサージなどに対応した多数の保護機能を備えるほか、16ピンの挿しミスを防ぐセパレートカラーのコネクタが紹介されていました。

 MPG GSシリーズが採用するファンは135mmの流体軸受けの物で、電源が発する騒音は深夜の静かな環境と同程度とかなり低ノイズなモデルとされていました。

今回MSIの代表的な電源として取り上げられたMPG GSシリーズ
電源の主要モデルを展示
MPG GSシリーズの特徴
MSIの中島 悠太氏
80 PLUS GOLD、Cybenetics GOLD、PPLC GOLDなどの認証を取得
コンデンサは日本製のサーバーグレードの物を採用
多数の保護機能を搭載
16ピン×2基を備えるモデルは、GeForce RTX 5080×2基まで対応可能とのこと。GeForce RTX 5090×2基は容量オーバーのため非対応。
高強度なコネクターを採用
16ピンコネクターは挿しミスを予防するセパレートカラーのものを採用
135mmの流体軸受けファンを採用
電源から出るノイズの判定はCybenetisc LAMBDA A以上で、かなり低ノイズとのこと

 会場にはビデオカードクーラーや電源、マザーボードのほかに、モンスターハンターワイルズの試遊スペースや、モンスターハンターワイルズのベンチマークパフォーマンスが確認できるコーナー、自作PCの組み立てをより簡単にするEZ DIY機能の体験コーナーなどが設営されていました。

マザーボードも主要モデルを展示
MSIの定番マザーボードTOMAHAWKシリーズ
モンスターハンターワイルズ試遊コーナー
MSIのゲーミングデバイスでプレイできる状態でデモ
モンスターハンターワイルズベンチマークのコーナー
最新のMSIパーツでどれくらい性能が出るのか確認でs来ました
MSI「EZ DIY」機能体験コーナー
マスコットのラッキーくんの展示も