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カード1枚で3スロット、強力…に見えるmSATA/MiniCard増設カードが登場
(2013/8/24 23:50)
1枚のPCI Express x1カード上に3つのmSATA/MiniCardを追加、さらに3つのSIMスロットを利用できる、という変わった拡張カードが発売された。
見た目には強力そうな製品だが、スロットごとに制限があり、有効に利用できる場面は少なそう。ただし、「こういうこともできる」という点では参考になりそうだ。
メーカーはBplus Techで、製品名はMP3A。実売価格は7,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)
PCI Express x1カードにmSATA/MiniCardスロットが3つただし………
この製品は、PCI Express x1タイプの拡張カードにmSATA/MiniCardタイプの拡張スロットが3つ、SIMスロットが3つあるというもの。
一見すると、PCI Express x1スロットに3つのmSATAカード、あるいは3枚のMini PCIeカードを装着できるようにも思えるが、実はこの3スロットはそれぞれ異なる機能を持つもの。
ブラケットに一番近い左端スロットはUSB 2.0のみが配線されたMini Cardスロットで、USB 2.0タイプのMiniCardのみが利用可能、中央はPCI Express x1かUSB 2.0が利用可能なMiniCardスロット、右端はmSATAスロット(またはオプションでUSB 2.0)としてのみ機能する。
なお、これら機能は全て基板外からの信号をそのまま接続する構造。基板上にはコントローラなどはなく、代わりに信号を入力するためのUSBヘッダピンやSATAポートなどを備える。
メーカーのBplus Techでは、左スロットの利用例として3G/CDMA/WiMAXなどの通信カードやGPS、中央スロットの利用例としてWiFi/Bluetoothカード、右スロットの利用例としてmSATA SSDを挙げており、これらを組み合わせて使う(?)場合にはいいかもしれない。
なお、ブラケット部にはアンテナを外出しできるコネクタが用意。LowProfile時なら3本、標準スロットなら4本の外部アンテナが利用できる(アンテナそのものは別売)。
自作PCでの利用はなかなか難しそうだが、「MiniCardスロットならこうした機能拡張ができる」という例としては面白い。Mini-ITXマザーボードと組み合わせれば、有効に活用できる場面もあるかもしれない。
なお今週、PCI Express x1スロットにmSATA-SSD 2枚を装着できる拡張カード「PP1061」ももBplus Techから登場している。
こちらはカード上にSATAコントローラを搭載した製品で、通常のインターフェイスカードとしても利用可能。搭載するコントローラチップは6Gbps対応のASMedia ASM1061。ただし、PCI Expressはx1対応で、この部分は最大5Gbpsに制限されることになる。
実売価格は6,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)
[撮影協力:MOQ(ブロックF1-[b6])]