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貴重なレトロPCに自作ロボット、様々な電子ガジェットの展示も、モノづくりイベント「Maker Faire Tokyo 2025」開催

 モノづくりを行う人「メイカー」が開発の成果や作品の展示を行うイベント「Maker Faire Tokyo 2025」が10月4~5日に東京ビックサイトで開催されました。

 自作ロボットや電子ガジェット、ウェアラブルデバイスやダンボールクラフトなど展示物は多岐にわたり、一日では回りきれないほど。製作者の“熱”が直に感じられて、その場にいるだけでパワーをもらえます!今回は会場で筆者的に気になったものをいくつかご紹介します。

エモーショナルな小型ヒューマノイドロボット「スピロ」

 小型ヒューマノイドロボット「スピロ」のデモが「fusnail」ブースで行われていました。自作でこんなロボットが作れてしまうのは凄いの一言。手で花を受け取る仕草には優しさや可愛らしさを感じます。ロボにこんなことさせるのはあざとい(笑)、けどエモくていいですね!

実機はかなり貴重?旧チェコスロバキアのレトロPC「PMD 85」

 「Libor Novacek」のブースに旧チェコスロバキアで開発されたPC「PMD 85」が展示されていました。1980年代のモデルとのことで、日本で実機が見られるのかなり貴重なのではないでしょうか。展示ブースでは古い電子パーツを使ったアクセサリーも販売されていました。

操作できる巨大な変形ロボット「勇者ファイバリオン」

 変形ロボット「勇者ファイバリオン」のデモが「勇者技術研究所ブース」で行われていました。スティックで操作可能なイベント用の大型ロボットが用意され、子供にはかなり好評でした。会場ではロボットのデモが多数行われていましたが、全体的に面白いものが多く、見ていて飽きませんでした。

加速器って自作できるの!?小山高専の生徒が構築した加速器を展示

 自作の加速器が小山工業高等専門学校のブースに展示されていました。物理学をもっと身近に/よりよく理解するために2年掛けで製作したものとのことで、正直かなり驚きました。加速器を自作ってぶっ飛んでる!!(笑) こういうことに携わる子達が未来の日本を作っていってくれるのかもしれません。

3Dモデラ―の作業をより快適に、トラックボール型の3Dマウス「ParRot」

 3Dモデリング時などにオブジェクトの向きを簡単に変えられるトラックボール型3Dマウス「ParRot」が「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」ブースに展示されていました。トラックボールでオブジェクトの向きが変えられるのは直感的にわかりやすく、めちゃくちゃ便利。今は基板状態で販売されているモデルですが、完成品の販売も期待したいです

エプロンにキートップを取り付けたウェアラブルキーボード

 「GIF」ブース展示されていたウェアラブルキーボード。キー付きのエプロンで、外出時に使用したりはもちろん、VRディスプレイ装着時に使ったりと、キーボードを置く場所はないけどキー入力したいといった場面で活用できるアイテム。ネタアイテム感はありますが、レポーターや記者には実用的なアイテムかも!?(取材中に凄く使いたくなりました)

Raspberry Piを使ったシンセサイザーを展示、キットの販売も

 「PikoPiko Factory」ブースでRaspberry Piを使ったシンセサイザーの展示と販売が行われていました。市販品にはないカスタムなどもできそうな感じが好奇心をそそられます。電子工作などをしていないとラズパイの使い道ってなかなか見えなかったりしますが、こういう用途でも活躍しているんですね~。

モノづくりに欠かせない3Dプリンターも、高速動作モデルをデモ

 >「PRUSA RESEARCH by JOSEF PRUSA」ブースで高精度/高速がウリの3Dプリンタの実演が行われていました。3Dプリンタの実機を見るのは久しぶりですが、今時の3Dプリンタは精度も速度もかなり向上している印象。精度が必要なパーツも作れそうなので、これは良いですね!