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色んな“自分が欲しくて作ったキーボード”が集結。即売会イベント「キーケット2026」レポート

会場の様子

 3月28日(土)、キーボード中心の入力デバイス即売会「キーボードマーケット トーキョー 2026(キーケット)」が開催。

 会場の東京都立産業貿易センター 浜松町館には多くの参加者が来場し、入場列が続くという盛況ぶり。本稿ではXでも紹介したイベントの様子をまとめて紹介します。

新作の静音ロープロスイッチを展示したJezailFunder

 香港のキーボードブランドJezailFunderは、テント角が調整できる折りたたみ脚を備えた左右分割ワイヤレスキーボード「Cornix LP」などを展示。

 同キーボードに装着した状態でサンプル展示されていた、新作静音ロープロファイルスイッチ「霧(Mist)スイッチ」は4月発売予定とのこと。

Mistelは新作の左右分割ワイヤレスキーボードを披露

MD600 Alpha Plus

 台湾のキーボードブランドMistelでは、左右分離Alice配列キーボード「MD600 Alpha Plus」を展示。従来モデルと異なり、左右間のケーブル接続もなくした完全ワイヤレス仕様で、VIAファームウェアにも対応とのこと。発売は年内を目処に進行中だそう。

MD770 Pro

 同じく未発売の「MD770 Pro」は、金属ケースで打鍵感にもこだわったという左右分離キーボード。日本語配列も用意され、足を付け替えてテントスタイルで使えるのもポイント。こちらはMD600 Alpha Plusよりも早く投入できそうとのこと。

開発中の新型キーボードを披露していたZENAIM

 株式会社東海理化のゲーミングブランドZENAIMは、標準プロファイルのラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードを参考展示。

 ボトムケース側に複数の独自構造のサスペンション機構を配置し、PCB全体を支えるというデザインを採用することで、フローティングデザインのままクッション性を確保しているのがポイント。一般的なガスケットマウント構造と異なり、PCBやスイッチプレートの歪みを抑えつつ柔軟性を持たせることで、センサー精度と打鍵感の両立も図っているそう。

 開発中のキースイッチ自体にも底打ち(ボトムアウト)・天付き(トップアウト)時にブレを抑える機構を組み込み、精度を高める設計になっているとのこと。

往年の名機が並んでいたLibertouch

 FCLコンポーネントのLibertouchブースでは、富士通コンポーネント時代からの歴代キーボードを展示。

「社内でも何に搭載されていたのかハッキリ分からない」というノートPC用のFKB47XX

 押すと軽くなるという不思議な打鍵感の「De-pressure」スイッチ、CherryMX互換設計の制御IC内蔵ラバードーム式スイッチなども参考展示されていました。

個性的なキーボードが並んだサークルブース

 ここまでの紹介は協賛出展企業ブースですが、イベントのメインはやはりサークル出展ブース。愛好家ならではの個性的な製品が多数販売されていました。

 roBa/moNaブースやmuinoブースなど企業ブース外では、トラックボール付きの左右分割キーボードの販売が多く見受けられました。

 のぎけす屋ブースでは、左右分割キーボードのほか、自作キーボード設計ツール対応のコントローラーやモジュール式のトラックボール/タッチパッドなど、文字通りの“自作キーボード”に最適なキーボードパーツを販売。

 Techmechブースでは、トラックポイント付きのオーソリニア60%キーボードキット「OLSK60 v2」を販売。GH60互換設計でケースの自由度が高いのがポイントだとか。マウス操作時だけ切り替わるダイナミックレイヤーなど使い勝手も配慮された機能性もウリ。

 沼人の会ブースでは、フルステンレスの板金ロープロキーボードを販売。ロープロスイッチ採用ながら、キャリーハンドル搭載も頷ける重量感がポイント。

 すいか技研ブースでは、左右間にカーソルキーなどを配置した分割レイアウトキーボード「suika85」を販売。

 空きスペースを使ったありそうでなかったレイアウトで、カラム/ロースタガードのレイアウトを選べるのもポイント。

「『自作キーボードといえば』とカラムスタガードで作ってみたものの、自分が馴染めなかったのでカラムスタガード版も作った」という愛好家サークルらしい経緯

 Foodie & Keyブースや赤鬼雑貨店ブースなどキーキャップの販売も多数。

 歯がちょっと刺さる再現度のサメキャップや、「使い込んでもそれが味になる」という本革製キャップなど個性的なキャップも自作キーボードイベントならでは。

macbookを改造した折りたたみキーボードや一味違う多ボタンエルゴノミクスマウスなども

 販売製品ではありませんが、PC内蔵折りたたみキーボードの会ブースでは、macbookを折りたたみキーボード化してしまうという魔改造キーボードのサンプルを展示。

 折りたたみ設計のケースと自作のフレキシブル基板に、macbookのメインボードとシザースイッチ、キートップなどを移植したというもので、ARグラスと合わせればオリジナルのmacbookを上回る省スペースで高性能マシンを持ち運べる、未来の作業環境を目指しているとのこと。

 展示サンプルのバッテリーは外部給電設計ですが、構造上シートバッテリーも内蔵できるとか。

 Snugonブースでは、五指全部にボタンを割り当てた多ボタンエルゴノミクスマウス「Snugon MO1」を販売。

 スイッチ12個とホイールを搭載し、指先だけでなく第二関節も使うというユニークな設計が特徴。

 famichuブースでは、磁気スイッチを組み込んだアケコン用ボタンを販売。

 マイコンを内蔵しオンオフをデジタル出力するため市販のコントローラー基板で使えるほか、別途デバイスで個別にAP設定などを書き換え可能できるとのこと。

 このほかにも、会場にはまだまだ紹介しきれない様々なブースが出展。参加者、出展者ともに熱量の高さを感じさせるイベントとなっていました。