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Mini-ITXでも熱源分離、2室タイプのケースが登場

 「上下に熱源を分散することで、システムの安定稼働を可能にした」(メーカーのアビー)というMini-ITXケース「AS Enclosure W1」が発売された。

 実売価格は29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)

マザーボード用スペースと電源/HDD用スペースが分離

 このケースは、上側にマザーボード用、下側に電源+HDD/SSD用のスペースを設けた2室タイプの製品。

 マザーボード用スペースは上側が広く開いており、拡張スロットも2基分用意。大型ビデオカード(奥行き250mmまで)や大型CPUクーラーなども設置できる。

 また、下部のスペースはATX電源ベイや3.5インチHDDベイ(1基)、2.5インチHDD/SSDベイ(1基)を搭載。ATX電源の吸気はケース底面から行う仕組みで「電源ユニットの長寿命化に貢献する」(アビー)という。

 上下を貫く内部貫通部には12cm角のファンを搭載。このファンを取り外し、簡易水冷キットのラジエーターに換装することも配慮されている。

 なお、2室を仕切る区切り板のうち、マザーボードの底面部は大きな開口になっている。5インチベイはマザーボード側の上室に用意されている。電源は別売り。

 種類が増えてきたMini-ITXケースだが、2室タイプの製品は稀。ハイエンドビデオカードを搭載するなど、冷却性能を重視したい場合には便利そうな製品と言えそうだ。

[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 リユース総合館ツクモパソコン本店]

アビー AS Enclosure W1