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PM2.5の測定器が販売中、店頭で試用も可
(2013/4/20 18:26)
いわゆる「PM2.5」が測定できるという機器がアキバの雑貨店で販売中だ。
販売されているのは中国Chinawayの「CW-HAT200」で、販売ショップはJan-gle 秋葉原本店。店頭では、実際に測定が行なえるサンプル機が設置されている。実売価格は79,800円。
PM2.5の濃度を測定可能
CW-HAT200は、粒子の大きさが2.5μmの微小粒子状物質(PM2.5)の空気中濃度が測定できるという機器。
最近は、日本国内でのPM2.5濃度の上昇が確認されているが、これは中国の大気汚染も影響していると見られ、環境省も「粒子が非常に小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患のリスクの上昇が懸念される」と、健康リスクについて述べている。
CW-HAT200のデザインはトランシーバー風で、本体側面には空気の取り入れ口と気温・湿度センサーが、表面の上側にはディスプレイ、下側には操作ボタンが装備されている。
ディスプレイにはPM2.5とPM10のリアルタイムの濃度(μg/立方メートル)などが表示される。製品情報では、測定可能範囲は0~500μg/立方メートル、単位時間は60秒とされている。
本体サイズは幅93×奥行き46×高さ180mm、重量は約600g(バッテリー含む)。電源はリチウムイオンバッテリー(7.4V、1,200mAh)で、バッテリー動作時間は約3時間。付属品はACアダプタ、日本語マニュアルなど。
ちなみに、同店の店内で計測したところ、16μg/立方メートルという値が表示された。
濃度の値については、環境省による「専門家会合の報告書」では、暫定的な指針として「1日の平均値が70μg/立方メートルを超えた場合は、不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす」などとされている。
また、環境基準(健康や環境の保全維持のため望ましい基準)は1日平均35μg/立方メートル以下とされている。
価格も高く、おいそれと購入できるものではないが、実際に販売されている、というのは知っておいてもよさそう。ちなみに同店のTwitterやFacebookページでは、定期的に測定値をアナウンスしている。測定環境によって数値は異なるものと思われるが、参考にしてみるのもいいかもしれない。
[撮影協力:Jan-gle 秋葉原本店]