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最強の簡易水冷?3連ファンの特大モデルが発売に
(2013/8/17 20:56)
簡易タイプの水冷キットではかなり大きいラジエーターを採用する米SwiftechのCPUクーラー「H320」が発売された。ラジエーターには3基の120mmファンが搭載されている。
実売価格は19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
12cmファン3個搭載の簡易水冷キット対応ケースには要注意
H320は、AMD/Intelの両プラットフォームに対応した水冷タイプのCPUクーラー。7月に登場した「H220」の上位モデルで、ラジエータが大型化され、搭載ファンの数も2→3と増えている。
ラジエーターのサイズは389×128×29mm。CPUのみを冷却するいわゆる簡易タイプの水冷キットでは、PCケースのファンマウンタに装着できる小型ラジエーターが採用される例が多いが、H320のラジエーターはハイエンドビデオカードを彷彿させる大型タイプだ。内蔵できるPCケースは限定されるものの、冷却性能を重視する向きにとっては要チェックの製品と言える。
なお、同社によるH220との性能の比較では、4.5GHzにオーバークロックしたCore i7-3930Kを冷却した場合で、H220が41.71℃なのに対し、H320は37.78℃と、4℃近く低下するとされている。
ラジエーターのサイズが異なる以外、主要スペックはH220と同様。水冷ヘッドは銅製で、ポンプが内蔵されている。対応CPUソケットはLGA775/1155/1156/1366/2011、Socket AM2/AM3/FM1/FM2/939。
また、3年間の保証期間中はメンテナンスフリーとされているが、ユーザーが必要に応じて冷却液の再充填やチューブの交換などを行なうことも可能になっている。
ラジエーターのファン回転数は800~1,800rpm(PWM制御)。チューブの長さは400mm。
ただし、ASUSの「Crosshair V Formula-Z」「Z9PE-D8 WS」、ASRockの「Z77E-ITX」で使用した場合、マザー上のパーツと干渉するとされているので要注意。干渉の詳細な内容については、製品情報ページの「Compatibility」欄で確認できる。
[撮影協力:オリオスペック]