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国産のパーソナル3Dプリンタが店頭受注開始、アビーの関連会社

マニュアルやソフトはもちろん日本語

(8/29 22:20更新)カラーバリエーションモデルを追記。

 設計や生産まで日本国内で行っているという国産の3Dプリンタ「SCOOVO C170」の受注販売がツクモパソコン本店ソフマップ 秋葉原 リユース総合館でスタートした。メーカーはアビーの関連会社であるオープンキューブ(Open Cube)。

 どちらのショップも実売価格は189,000円。店頭在庫はなく、納期は10月中旬としている。

PCケースメーカー「アビー」の関連会社設計~製造からソフト、マニュアルまで全て「日本向け」

ソフマップではカラーバリエーションモデルも予約受付中

 SCOOVO C170は、本体サイズが高さ404×幅376×奥行き333mmのパーソナルユースの3Dプリンタ。

 3Dプリンタは低価格化が進行中で、最近では実売約7万円の「自作3Dプリンタ」が登場して話題となったが、SCOOVO C170が売りとしているのは「日本製」だ。

 同社のスタッフが設計し、国内工場で生産されており、これにより迅速かつ的確なアフターサポートも実現したという。製品には1年間の無償保証が付き、無償保証期間が終了しても海外メーカー品より安価でアフターサポートを提供するとしている。

 ちなみに同社は、国内のPCケースメーカーとして知られるアビーの関連会社。SCOOVO C170も、アルミ製筐体にヘアライン加工を施すというアビー製PCケースを彷彿させるデザインで、見た目にも高級感がある。

 同社の代表取締役は、アビーの代表取締役である坂口氏が務めており、同氏自らブログでSCOOVO C170の使用レポートを行なっている。ブログでは、造形の様子を写した動画や、造形のコツなども紹介されているので、製品に興味のある人は要チェックだろう。

 SCOOVO C170では消費電力やランニングコストの低さがうたわれているのも特徴。

 出力先となるベッドを非加熱式にしたのもウリとしており、「個人向け3Dプリンタの多くで採用されている加熱式造形ベッドではなく、非加熱式を採用することで安全性と省電力性を高めた」という。利用できる造形素材はPLA(ポリ乳酸)で、フィラメント1kgあたり4,980円という低コスト化を実現したとしている。

 なお、素材を射出するノズルは簡単に取り外しでき、ノズル詰まりが発生した場合でもメンテナンスが楽に行なえるという。

 造形可能な最大サイズは高さ175×幅150×奥行き150㎜。最少積層ピッチは0.1mm。制御ソフトは日本語UIの「SCOOVO Studio」が付属する。対応OSはWindows 8/7/Vista/XP(32bit/64bit対応)。

 付属品は、制御ソフトやテストデータなどを収録したUSBメモリ、PLAフィラメント(1kg、ホワイト)、USBケーブル、ACアダプタなど。オプションとして、全12色のPLAフィラメントや交換用ノズルなどが用意されている。

[撮影協力:ツクモパソコン本店ソフマップ 秋葉原 リユース総合館]

オープンキューブ SCOOVO C170