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次世代の小型スロット「M.2」用のアダプタが登場、mPCIeスロットで利用可能
(2013/10/12 22:42)
次世代の小型拡張スロット「M.2」向けカードを、Mini PCIeスロットに装着できる変換アダプタが登場した。実用的なM.2カードはまだ店頭発売されていないが、徐々に準備が整ってきたといえるのかもしれない。
今回の変換アダプタは実売価格3,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。メーカーはBplus。
USBタイプのM.2カードをUSB接続のMini PCIeスロットに
M.2は、タブレットPCなどでの利用を念頭に、Mini PCIeをさらに小型化した拡張スロット規格。
Mini PCIeスロットと同様、同サイズの基板、同サイズのコネクタで様々な信号を扱える複雑な規格で、PCI Express x4とSATAに対応、SSD向きと見られる「Key M」や、PCI Express x2とUSB、DisplayPortに対応する「Key A」、PCI Express x2とSATA、USB、シリアルインターフェイスなどに対応する「Key B」、PCI ExpressやSDIO、USBに対応する「Key E」などといったタイプがある。ちなみにこのM.2は、8月にはSATA-IOが最新規格「SATA 3.2」に盛り込んでおり、mSATAより小さいSSDを実現できることなどをWebサイトに掲載している。
今回の製品は、それらのうちのUSB信号のみを対象にしたもので、M.2カード側のUSB信号を、Mini PCIeスロットのUSB信号線に直結する、という構造。つまり、利用できるM.2カードはUSBタイプのみで、利用できるMini PCIeスロットもUSB対応タイプのみ、という制限がある。なお、M.2カード側の制限としては「Key BやKey B+Mに対応する」(メーカー)とされている。
本体はフルサイズのMini PCIeモジュールで、基板の表面にはM.2スロットが、端にはMini PCIeコネクタが装備されている。基板サイズを変更できるのも特徴で、M.2モジュールの形状(タイプ2242/2230)やMini PCIeスロットの形状(フル/ハーフサイズ)に合わせたミシン目が入っており、これを折って基板を取り外すことでサイズ調整を行なえる。
[協力:MOQ(ブロックF1-[b6])]