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極小USB液晶の自作キットが販売開始、横6cmで白黒400ピクセル
すでに売り切れ
(2014/1/31 23:55)
超小型のUSBモノクロ液晶ディスプレイが自作できるキット「ChibiMo Kit 3f(ちびモキット3f)」の販売が、三月兎2号店で始まった。制御基板やコンデンサといった電子パーツのセットで実売価格は3,000円。ただし、初回入荷分はすでに売り切れ。次回入荷は「早くても3月以降」(同店)で、同店では次回入荷分の予約受付が行われている。
なお、キットの他に、シャープ製の2.7インチ液晶モジュール「LS027B4DH01」(400×240ドット)が必要。同店では扱っていないが、秋月電子通商では3,000円で販売されている。
小型基板やコンデンサ、抵抗、LEDのセット品、半田付け作業が必要
ChibiMo Kit 3fは、同人イベントなどにキットや解説本などを出展しているサークル「q61.org」が開発したUSB液晶ディスプレイの自作キット。
キットは、ベースとなる超小型の制御基板と、コンデンサ、抵抗、LEDといったパーツがセットになっており、パーツを基板に半田付けし、その基板と別途用意した液晶モジュールとを繋げると、USB液晶ディスプレイが出来上がるという寸法だ。
ただし、基板が非常に小さく、さらに表面実装するパーツが多いため、半田付け作業の難度は高めだ。必要な半田ごては「先が細い30W程度のもの」とのこと。
基板への液晶モジュールの接続は、液晶に付いているケーブル(フレキシブル基板)を挿すだけでよい。ケーブルを折り曲げれば、液晶モジュールの裏面に基板が配置されるので、筐体に収めたりするのに便利だ。
ちなみに、筐体には清涼菓子「ミンティア」の空きケースが利用可能とのこと。ディスプレイ面やMicro USB端子部分などは、カッターやニッパーで簡単に加工できるという。
また、WebサイトではWindows用ドライバ(FTDのVirtual COM Port Driverを使用)の入手方法や、コントロールソフトも掲載されているので、ソフトの開発経験がなくてもすぐに完成品が使用できる。
コントロールソフトでは、完成品をクローンディスプレイとして使用可能。PCの画面全体を表示したり、一部分を表示したりといった領域指定なども行なえる。
このほか、起動時に表示される画面を変更したり、独自ソフトを開発したりするためのサンプルアプリ(ソースコード)も公開されている。
なお、回路はArduinoマイコンボード「Duemilanove」を応用したものとのこと。ファームウェアにもArduinoのブートローダが用いられており、ファームウェア書き換えによる改造なども可能という。
[撮影協力:三月兎2号店]