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31型/4,096×2,160ドットのデジタルシネマ4K液晶が発売

プロ用途を意識した設計

 DCI規格に準拠した“Digital Cinema 4K対応ディスプレイ”が登場、31インチ/4,096×2,160ドットのLG Electronics製「31MU97-B」が発売された。店頭価格は税込128,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

Digital Cinema Initiativesの4K規格と同じ4,096×2,160ドット、プロ用途を意識した設計

 31MU97-Bは、31インチのIPS液晶パネルを採用した4K解像度対応ディスプレイ。PC用の4Kディスプレイは解像度が3,840×2,160ドットのものがほとんどだが、この製品はDCI(Digital Cinema Initiatives)の4K規格と同じ4,096×2,160ドットに対応しており、同規格の映像がいわゆる「黒帯」なしで表示できる。

 Adobe RGBカバー率99%や、10bitカラー表示対応を謳うほか、医療でX線写真を表示する際に用いる、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格のGSDF(Grayscale Standard Display Function、グレースケール標準関数)に基づいたガンマ設定にも対応するなど、プロ用途を意識した設計も特徴。

 ただし、医療用の安全規格には準拠しておらず、同社はこの製品について「簡易的にDICOM映像を大画面で共有する参照用としての表示装置」と位置付けている。

 プロ用途向けの機能としては、Adobe RGBとsRGBの2つの色域を、1つの画面で左右に分けて出力する「Dual Color Space」も搭載。印刷物用とWebサイト用の色合いを比較する際などに利用できる。

 このほか、最大4つに画面を分割して表示する機能「スクリーンスプリット」、画面のちらつきを抑える機能「フリッカーセーフ」、音響技術「MaxxAudio」を採用したステレオスピーカー(5W+5W)などを搭載する。

 パネルの主なスペックは、応答時間5ms(GTG)、画素ピッチ0.1701mm、視野角が水平/垂直とも178度、輝度320cd/平方メートル、コントラスト比が通常1,000:1、最大5百万:1。

 映像端子はDisplayPort×1、Mini DisplayPort×1、HDMI×2。USB 3.0ハブ(3ポート)や、ヘッドホン端子(ステレオミニジャック)も備える。

 本体サイズは幅737×奥行き241×高さ484mm、重量は9.6kg(いずれもスタンドを含む)。スタンドでは高さ調節(140mm)やチルト(上15度、下5度)、ピボットが可能。VESAマウントに対応する(100×100mm)。

 付属品はMini DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、電源コードなど。

[撮影協力:ツクモパソコン本店]

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