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チョコレートを賭け、つくる女とプロゲーマーがFPS対戦、
4人がかりの共同作戦に“ダス子”が反撃!? つくる女イベント札幌でも開催へ
text by 日沼 諭史
(2015/2/19 12:05)
2月14日(土)、ツクモパソコン本店にて、女性クリエイターグループ「つくる女」がプロゲーマーに対戦を挑む「チョコレート争奪戦」と題されたイベントが開催された。つくる女がさまざまな企画にチャレンジするイベントシリーズだが、今回は以前も出演したプロゲーミングチームDetonatioNのDustelBox氏とゲームで再び対戦し、勝利した方がチョコレートを(スタッフから)もらうというバレンタインデーらしい企画。
ただし、そこはつくる女、口では「ガチ対戦」と言いつつも、あの手この手の卑劣な手段でアジアチャンピオンのDustelBox氏を攻め立てた、のだが……。
山下さんがめざましい成長を見せる!
声優の山下まみさんと漫画家の羽生麻里さんの2人は、今回いつもとは異なる髪型と衣装。山下さんはAMD非公式応援キャラクター愛真田 心ちゃんのコスプレを、羽生さんは過去の対戦における罰ゲームとして、ツクモのマスコットキャラクターであるつくもたんのコスプレをそれぞれ披露した。山下さんの、いわゆる「アホ毛」まで再現したヘアスタイルと、羽生さんの似合いっぷりに、会場からは“黒い”歓声が沸き上がった。
今回の対戦で使用したゲームは、前々回のイベントと同じ「Call of Duty: Advanced Warfare」。使用PCは、GIGABYTEのRadeon R9 280X搭載ビデオカード「GV-R928XOC-3GD REV2」と、144Hz駆動のゲーミングモニター「BENQ XL2430T」を組み合わせたもの。DustelBox氏1人に対してつくる女2人のチームで挑み、計7ラウンド戦って勝利数の多い方がチョコレートをゲットできる、というルールでスタートした。
1回戦目は時間制限を10分間とし、使用武器にはハンデを付けないガチ対戦となった(1人対2人チームの時点でハンデはあるが)。イベントの模様を動画配信しているニコ生の視聴者からの応援に、DustelBox氏は「本気出すテル」というダジャレを放つほどの余裕を見せる。
開始早々、忍者のような目にも留まらぬ動きでつくる女2人をスナイプしていくDustelBox氏。ところが山下さんが負けじと反撃し、つくる女チームが7キルを達成。これにはDustelBox氏も「だいぶうまくなってる」とその上達ぶりを認めざるを得なかった。とはいえ、制限時間の10分が経過する前にDustelBox氏が20キルに到達して強制終了となってしまい、つくる女の負け。
助っ人の氏川さんが「逆ハンデ」に
2回戦目は助っ人として、つくる女のイラストレーターOKADAさんとヘアメイクの氏川千尋さんを呼び、山下さん・羽生さんとバトンタッチ。今度は制限時間を5分間に短縮し、DustelBox氏の武器をハンドガン縛りにして、何発か命中させないと相手を倒せないハンデを背負わせた形で対戦することになった。
この対戦、OKADAさんは慣れた雰囲気でプレーしていたが、問題は氏川さんにあった。Call of Dutyの経験がほとんどない氏川さんは前に進むのすらやっとで、たびたび悲鳴を上げるはた迷惑なプレーを見せる。思わず羽生さんが「逆ハンデなのでは」と叫ぶほどのひどい内容で、結果はDustelBox氏8キルに対し、つくる女チーム0キルで、完敗。
3回戦目、DustelBox氏の武器はスナイパーライフル。一発当てるだけで相手を倒せるが、一発放つごとにリロード操作が必要になり、基本的に当てること自体も難しいという武器だ。これに山下さんと氏川さんのコンビで挑む。
ここでも山下さんの活躍は誰の目にも明らかだった。最近はスナイパーライフルをよく使い「自信がある」と話していたDustelBox氏をたびたび追い詰め、結果は7キル対6キルと、わずか1キル差での敗北。ただ、やはり問題は氏川さん。途中で操作が分からなくなり、隣でプレー真っ最中のDustelBox氏に教えてもらうという物理的な妨害を自然な流れで仕掛けるも、結局1人で5デスを食らっていた。
つくる女4人の“全員野球”で勝利を目指す
4回戦目は、DustelBox氏の武器がついに武器ですらなく、シールド(盾)となる。相手の攻撃を正面から受けた時にダメージを跳ね返す利点はあるが、完全に相手に近づかないと攻撃できないものだ。羽生さんとOKADAさんが挑んだものの、巧みに相手の攻撃を受け流しつつ、にじり寄って反撃してくるDustelBox氏に太刀打ちできず、9キル対2キルで敗退。羽生さんがつくもたんコスプレの長髪ウィッグでDustelBox氏の手元を邪魔する作戦に出るも、「まな板の上のネギみたい」と言われあえなく撃沈した。
対戦ポイントは4対0となり、つくる女チームが圧倒的な劣勢。「もっと精神攻撃していこう」という羽生さんの号令のもと、DustelBox氏の女装写真をここで初公開し、「ダス子」と命名して動揺を誘う。ところがDustelBox氏は、「(女装趣味に)目覚めちゃいましたね」とまんざらでもない感想を漏らし、精神攻撃の効果はゼロだった。
5回戦目は勝者のポイントが強制的に4ポイントに。DustelBox氏の武器は爆発のタイムラグがある遠隔攻撃用のグレネードとなり、ハンデはますます拡大した。しかも応援に回った羽生さんは、バレンタインデーに絡む質問をプレー中にもかかわらずDustelBox氏に次々と投げかけ、氏川さんはヘアメイクという仕事柄、「前髪が気になる」などと言ってDustelBox氏の髪を整えるフリをしながら目隠しする蛮行を繰り返す。結果、山下さん&OKADAさんのゲームでの活躍の甲斐もあって、ようやく6キル対7キルでつくる女が初勝利をもぎとった。
山下さんによる“乗っ取り”事件、再来
対戦ポイントを4対4の振り出しに戻したところで、6回戦目はDustelBox氏の武器をクロスボウに。放物線を描くほどに弾速が遅く、DustelBox氏いわく「(スナイパーライフルより)もっと難しい」武器とのことで、さすがの同氏も思ったようにキル数を伸ばせなかった。
さらに、マウス操作にトラブルが発生した氏川さんがDustelBox氏に助けを求め、席を外したところに山下さんが乗っ取るという、以前どこかで見たような光景が繰り広げられる。このおかげで対戦終了1分前まで2キル対4キルで勝利をつかみかけたつくる女チームだったものの、その後席に戻ったDustelBox氏の怒濤の追い上げで5キル対4キルと逆転される。つくる女は惜しくも勝利を逃し、対戦ポイントは5対4で再び劣勢に。
最後の7回戦目、DustelBox氏の武器をナイフ縛りとし、勝利した方が1.5ポイントゲットという微妙なルールに。山下さんとOKADAさんのタッグで真剣に勝ちを目指すも、かろうじて2キル届かず、17キル対15キルで敗北した。というわけで、チョコレートを巡る戦いは、プロゲーマーDustelBox氏の勝利で幕を閉じることとなった。
ホワイトデーイベントと札幌でのイベント開催が決定!
次回のつくる女イベントは、ホワイトデーとなる3月14日(土)を予定。簡単にPCを自作できるCFD販売の「らくらくキット2」をツクモパソコン本店で実際に購入した人を対象に、山下さんと羽生さんの2人が本人に代わって組み立ててあげるという“大きなお世話感”のある内容。2人が直筆する「落書きサービス」も付いてくるという。
また、5月16日(土)に北海道札幌市でつくる女イベントが開催されることも発表された。これまで秋葉原でしか行われていなかったこのイベントだが、ニコ生などでしか見られなかった道民も生イベントに参加するチャンス。当日は山下さん、羽生さん、DustelBox氏の3人が出演する予定だ。