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ロジクールの「史上最高傑作」、2万円超のハイエンドマウス「G900」の発売前イベントが開催される

無線なのに「有線より低遅延」「バッテリー入っていないんじゃ?」 text by コヤマタカヒロ

第一回のタッチアンドトライの参加者とロジクールの古澤明仁氏、StanSmith氏、Melofovia選手、tara選手。

 ロジクールが「史上最高傑作」とうたう、ワイヤレスゲーミングマウス「G900」(14日発売)のタッチアンドトライイベントが、7日夜に開催された。会場は都内のロジクールオフィス。

 ただでさえマウスに定評のあるロジクールが「史上最高」とまでうたい、想定価格も2万円超(税別21,130円)とかなりするこの製品。そのハイエンドぶりに気になる人も多いと思うが、今回、一足先にこの体験会を取材してみたので、紹介したい。

 なお、このG900は今週末の14日(金)に発売されるが、ソフマップ 秋葉原 本館の「ロジクールGアリーナ」などではもちろん店頭デモ機も用意されるとのこと。通常の展示品以外にも、「セキュリティタグを付けていない状態で、G900の軽さや応答速度の速さなどを体感できる方法も検討ししていきたい」(ロジクール)という。

PCゲーマーを集めて開催

「G900 Chaos Spectrum プロフェッショナルグレード ワイヤード/ワイヤレス ゲーミングマウス」

 さて、今回のイベントは日頃からPCオンラインゲームを楽しんでいる本格派のゲーマーを集めて行ったもの。

 会場には、マウスコンピューターのゲーミングPCを10セット用意。「League of Legends」などの有名ゲームがセットアップされており、発売されたばかりの「G900」を使ってプレイできる。会場に訪れたのは、同イベントに応募してきたアマチュアながら本格的にプレイを楽しんでいるというゲーマーの数々。前後半、2回に分けてイベントは開催された。

 イベントのスタート時には、まずロジクールのシニア クラスターカテゴリーマネージャーである古澤明仁氏が登壇。これまでPCゲームを楽しむ上で「ワイヤレスマウスを使ったことがあるか」という質問を投げかけた。数名ほど、しかし、そこで手が上がったのは2人ほど。しかも、その2人も使ってことがあるだけで、現在はワイヤードマウスを使っているという。

ワイヤレスマウスの最高傑作と断言するロジクールのシニア クラスターカテゴリーマネージャーである古澤明仁氏。
会場には10台のゲーミングPCが並べられ、その場でG900のすごさが体験できるようになっていた。
参加者に配られたG900。これは持ち帰ることができた。

「有線マウスよりも低遅延!」「バッテリー入っていないんじゃ?」という軽さ

競合他社と比べた反応速度の速さ。最短、平均、最高すべてが勝っており、最大60%も高速だった。
マウスの動きを示すモーションの反応速度も他社比で約33%も早かったという。

 ワイヤレスマウスをゲーミングで使わない理由として古澤氏は「遅延・干渉」、「バッテリー」、「重量」の3つの理由があるとし、「G900」はその問題をクリアしたと語った。

 例えば、ゲームをプレイする上で最も重要なワイヤレスによる「遅延」だが、「G900」ではすでに同社や競合他社の有線マウスと比べても高速になったと語る。会場ではロジクールのスイス本国にある研究施設で行ったテストの結果を展示。クリック速度はもちろん、動き(モーション)も早いことを紹介した。

 また、eスポーツの会場などではワイヤレスマウスだと混線のリスクがあるが、そういった複数の無線電波が飛び交う過酷な環境でも問題なく使えると語る。

さまざまな無線が反響する無線暗室を作り、その中でG900を初めとしたワイヤレスマウスを動かして、無線の安定性をチェック。その結果、左上のG900は円の形が無線の混線時もほとんど変わって居ないのに対して、他の製品は形がぐちゃぐちゃになっているわかる。

 そしてバッテリー問題では、720mAhのバッテリー容量で約32時間のプレイができるなど、丸1日以上のスタミナを実現。「食事を取るときとか、休憩時に充電すれば大丈夫」と語る。

 そして最後が質量。「“はじめて持つと、バッテリー入っていないんじゃないの?”と思える軽さ」(ロジクール)を実現したのはもちろん。従来モデルの全パーツを見直し、極限まで無駄を削り落とすことで、約30%の軽量化を達成、それでいて、簡単には壊れないタフ性能も両立しているという。

 さらにこの他、プログラム可能な11個のボタンの搭載。そして、より確実に安定してクリックするため、メカニカルピポットデザインを採用。これらにより、「ワイヤレスゲーミングマウスの史上最高傑作」となったと語る。

高精度光学センサー「PMW3366」を搭載。G900だけが採用できる契約になっているとか。
プレートとボタンスイッチの間を短縮し、しっかりとしたクリック感とスピードを両立。的確にクリックできる。

eスポーツ選手が語る「G900」

3ヶ月間、G900を使った結果としてワイヤレスマウスの可能性を語るロジクールGブランドアンバサダーのStanSmith氏
DetonatioN Requish所属のMelofovia選手、tara選手もG900に手応えを感じたという。
自在にカスタマイズできるプログラマブルな11ボタンを配置。レイアウトも変更できる。
G900上部のGマークのライトは16.8万色から設定可能。

 さらに会場にはロジクールGブランドアンバサダーのStanSmith氏を初め、DetonatioN Requish所属のMelofovia選手、tara選手が登場。「G900」を使った感想を語った。

 なかでもStanSmith氏はG900を発売前から3ヶ月ほど仕様。最初はワイヤードで使っていたそうだが、あるときおそるおそるワイヤレスで使ってみてその精度に驚いたという。

 Melofovia選手は最初に持ったときに、バッテリーが入っていないのでは?と思ったぐらいに軽く感じたと語る。また、タッチアンドトライ中の参観者と談笑するなかで「クリックが軽すぎず、それでいて素早く、しっかりと反応してくれるのがスゴい」とG900の魅力を解説した。

 tara氏はG900を使ってゲームをプレイした時の反応のよさを評価。「100分の3秒程度早いってことはキャラクター移動速度を考えると、のカラダ4分1ほどの差がでます。FPSゲームでは脳が敵の体を認識して、マウスをクリックして弾がでるわけですが、そこでそれだけの差が出と当たるモノも当たらない。応答速度では最高のマウスですよね」

左右ボタン用のアタッチメントとワイヤレス用のセンサー。
充電やワイヤード操作で使える付属のケーブル。しっかりと固定できるようになっている。

 参加者もおのおのが普段プレイしているオンラインゲームをG900でプレイ。口々に「ゲームは有線という先入観がなくなった」「軽くて使いやすい」と感想を述べていた。

これはスゴイと呻りながらFPSをプレイする参加者。目にもとまらない速さでG900を操り画面に現れた敵を倒していった。
G900の軽さや反応の良さを語り合う参加者。素早いクリック連打が安定してできることを評価していた。