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NVMe/USB 10Gbps対応のクラス最安SSD外付けケースORICO「M.2 NVMe SSD Drive Enclosure PWM2-G2A」を試してみた

【新連載・第1回】アンダー2,000円でサクッと使える実用品 text by 野村シンヤ

 AKIBA PC Hotline!の読者の皆さま初めまして! 野村シンヤと申します。自作PCや周辺機器の紹介に長年携わってきた経験を活かしつつ、ここでは便利そうなガジェットを時には人柱になりながら紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。ペコリ。

 今回紹介するのは、ORICO「M.2 NVMe SSD Drive Enclosure PWM2-G2A」(ブルー)。特徴を簡単に紹介すると、インターフェースがUSB Type-C(10Gbps)のM.2 NVMe SSDの外付けケースで、何と言っても“安価!!”であるのが一番の推しポイントですね。筆者はAmazonのタイムセールで1,599円で購入しましたが、このスペックでは最安クラスの製品かと思います。

 これより速いUSB 20GbpsやThunderbolt 3/4に対応した製品はガツンと値段が跳ね上がるので、「余ったSSDを活用したい」、「ノートPCのSSD交換でクローンディスクを作成したい」といったニーズにはこれくらいの製品がベターと言えるでしょう。

ORICO「M.2 NVMe SSD Drive Enclosure PWM2-G2A」。カラーは、ブルー、ブラック、ピンク、ホワイトが用意されている

シンプルな構造で組み立ては工具不要

 パッケージに入っているのは、本体とType-C→Type-Aのケーブル(30cm)、シリコンピン×2、サーマルパッド、ヒートシンク、それに英語と中国語で記載されたマニュアルの6点。工具不要も特徴の一つなので、ネジもドライバーも付属していません。底面のキャップをスライドさせるとロックが外れ、アルミボディが外れる仕組になっています。マニュアルには詳細なイラストも記載されているので、自作PCになれた人であれば組み立ては簡単な部類です。

本体はアルミとABS樹脂製。アクセス中は目玉のようなLEDが青く光る(ほかのカラバリで何色に光るかは不明)
分解する際は底面のキャップを矢印方向にスライドさせる
端子形状はM Key、B&M Keyに対応。接続はNVMeのみ
対応サイズはType 2230/2242/2260/2280
インターフェースはUSB 10Gbps(Type-C)
サーマルパッドとヒートシンクを取り付け、シリコンピンで固定する

USB 10Gbps対応のスペックに嘘偽りはなし

 組み上がった本体は振っても内部からカタカタと音がすることもなく、シンプルながらしっかり固定されているようです。ヒートシンク+アルミボディと熱対策も考慮された構造ではありますが、発熱の大きいSSDだとサーマルスロットリングかが少し気がかりです。

 ただ、エントリークラスのSSDに多いPCI Express Gen3 x4接続の製品でもUSB 10Gbpsを大幅に上回っていることから、本機に入れて使うであろうSSDは、発熱がそれほど高くならないと思われます。それにそもそも、より高速なSSDをケースに入れて活用したいなら、もっと高速なインターフェースを搭載した、もっとガッチリとした製品を選ぶべきでもあるので、「お手頃価格だし、これはこれでいいかな」といったところでしょうか。

Windows 11 Homeでは「Realtek RTL9210 NVME SCSI Disk Device」として認識される
CrystalDiskMark 8で計測すると理論値である10Gbps(1,250MB/s)に近い結果に

 実際に普段使用しているノートPC、Lenovo「ThinkPad X390」に接続してみたところ、ケーブル1本挿すだけで自動で認識され、問題なく快適に動作しました。CrystalDiskMark 8で速度を計測してみると、10Gbpsに迫る速度が出ていることも確認できたので、スペックどおりの性能と言えます。

 ただし、付属しているケーブルがType-C→Type-Aなので、何も考えずにPCにつないだら「実はPC側のType-Aが10Gbpsに非対応」といううっかりミスにはまり、「あれっ?速度が出ないじゃーん!」となりますが……。

Western DigitalのSSDではメーカーツールも使えた

 もう一つテストしたのは、ストレージメーカーが用意しているいわゆる「クローニングツール」を使って、ディスクのクローンを作成することです。ノートPCのSSDを換装する際に必要な作業ですね。今回はWestern Digitalの「WD Blue SN550 WDS100T2B0C」(1TB)をケースに入れたので、同社が用意している「Acronis True Image WD Edition」で試してみました。

 外付けケースは「ケースに組み込んだSSDをクローニングツールが認識できないことがある」という問題がチラホラ話題になりますが、今回は無事に認識でき、ツールも正常に動作しました。

 ただし、通常のクローニングの手順で進めていくと、作業が途中で進まなくなるというトラブルが起こることがあります。これは、一部の隠しパーティションをWindows上でコピーできないため。そんなときは、True ImageをUSBメモリから起動させる「ブートディスク」を作成し、こちらからPCを起動してクローニング作業を行えばOKです。

Acronis True Image WD Editionで「ディスクのクローン作成」でソースドライブとターゲットドライブを選択する画面。途中で作業が進まなくなるトラブルに遭遇したら、一旦作業をキャンセルし、「ツール」にある「ブータブルメディアビルダー」で起動ディスクを作成。その後、この起動ディスクからPCを立ち上げてクローニングを実行しよう

 その後はSSDの完全コピーも無事に済み、ノートPCに取り付けてWindows 11の起動も確認できました。余談ですが、最近はいわゆる“パーティション操作ツール”のディスクのクローン作成機能がほとんど有償機能になってしまい、宣伝では“無料!”とうたっていてもクローン作成機能を使おうとすると「それは有償版を買ってね」という流れになっているようです。それだけに、ほとんどの機能が使える“SSDメーカー提供の無償ツール”はとてもありがたいものです。

外付けケース「PWM2-G2A」に入れていたWD Blue SN550を取り外してX390に換装したところ
Windows 11 Homeも無事に起動した

 今回紹介したORICOの「PWM2-G2A」は、価格は手頃だし、スペックを考えるとコストパフォーマンスはかなりGood!な製品と言えます。前述したように、余ったSSD、特にハイエンドではない製品の活用や、ノートPCのSSD換装を考えている人はチェックしてみてください。