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出張先で1台何役もこなすUSB充電器「Polaris CUBE Built in Cable」がとにかく便利

クラファンで先行ゲット!現在は一般販売もスタート text by 野村シンヤ

USB充電器とACタップをコンパクトにまとめた「Polaris CUBE Built in Cable」。クラウドファンディングで4月後半に先行発売された

 出張や旅行、ちょっとした遠出の際には今となっては欠かせないUSB充電器。最近はType-Cポートを搭載し、GaN(窒化ガリウム)を採用することでコンパクトにまとめられた製品が数多く登場しています。今回紹介するCIOの「Polaris CUBE Built in Cable」は、USB充電器とACタップを搭載しつつ、持ち運びやすくコンパクトにまとめられているのが特徴です。

ノートPCをベストの状態で使える上に、ほか4台に電力を供給できるのは非常に便利。今後の取材先にも欠かさず持っていきたい
サイズは約90×60×41.2mmで、重さは220g

 本体には、ACコンセント×2、USB Type-Cポート×2、USB Type-Aポート×1を搭載し、最大5台の機器を同時に充電することができます。大きさは手のひらサイズで重さは220gほどに仕上がっており、持ち運びは苦になりません。表面はザラリとしたシボ加工が施されているので、キズが付きにくく目立ちにくい、というのもいいですよね。

搭載しているUSBはType-Cが2ポート、Type-Aが1ポート
USBポートの裏側にはACコンセントが2基ある

 そして特徴の一つが、長さ55cmのACケーブルを備えていることです。この55cmの長さがまた絶妙で、壁際のコンセントが作業スペースから少し離れていても補ってくれるし、プラグがスッキリしているのでほかの大きなACプラグと干渉にしくいという利点もあります。しかもスイング式なので、さまざまなシーンで活躍します。

 収納は簡単で、本体の周囲にケーブルを2回転ほど巻き付けて、ACコンセントに挿し込めばOK。ケーブルやプラグがしっかりとまとまるので「よく考えられているなぁ」と感心しきりです。

ACケーブルの長さは55cmあり、本体に巻き付けるようにして収納する。準備や片付けが簡単にできて便利

 USBのType-Cは2ポート備えており、合計67Wまで出力可能。接続されたデバイスに応じて電力を自動で振り分ける「Nova Intelligence」を搭載しているので、30Wと30W、45Wと20Wといったように、67Wの範囲内で適切な電力を供給してくれます。試しにノートPC(ThinkPad X390)とスマホを接続したところ、ノートPCのみの場合は67Wだったのが、スマホと同時充電することで45Wに制御されました。

 デバイスの組み合わせによっては最適な数値にならないこともまれにあるそうなので、その点は頭に入れておき、事前に組み合わせを試しておきたいところです。旅先で朝起きた際に充電されていなかったときの絶望感はハンパないので。

 そのほかの出力の仕様は、ACのみなら最大1,250W、ACとUSB併用時は最大1,125W。Type-Aは最大18Wまでで、USBの急速充電はUSB PD 3.0、PPS(Programmable Power Supply)、QC 3.0に対応しています。

67Wで充電されていたノートPCがスマホも充電に加えたことで45Wに変更された。スマホは20Wで充電されていた

 ノートPCとスマホやタブレットが充電できて、しかもACタップを備えていながらもコンパクトで軽い、そんな出張族の願望が詰まったデバイスというのが本製品で、年初のクラウドファンディングではあれよあれよと出資が集まり(筆者もそのうちの1人)、製品化が決定しました。5月24日には一般販売(5,980円)もアナウンスされ、現在ではAmazonなどでも購入できるようです。少しでも荷物を減らしたいと考えている人はチェックしてみてください。