買って試してみた!お買い得グッズ探訪

ホテルで毎回Wi-Fiのパスワードを打つのがめんどうな人に教えたい。有線LANをWi-Fi接続にする「ちびファイ4」を使ってみた

Wi-Fiのみ提供のホテルでも便利に使えるコンパクトルーター text by 野村シンヤ

超小型の無線LANルーター「ちびファイ4」。無線LANルーターとして必要最低限の機能だけを搭載しており、ホテルルーター(トラベルルーター)と同社は呼んでいる

 出張や旅行先のホテルで部屋に入ってまずすることの一つに部屋に備わっているWi-Fiの設定があると思います。ほとんどのホテルはセキュリティ面を考慮してパスワードを求められますが、最初の1回とはいえ、めんどうなことに変わりはありません。

 今回紹介するプラネックスコミュニケーションズの「ちびファイ4(MZK-DP300N)」は、ホテルなどの宿泊先でWi-Fiの簡単接続、通信速度向上を実現する手のひらサイズの無線LANルーターです。

ヨドバシ.comにて3,970円にて購入。サイズは幅30×奥行き55×高さ45mm、重さは約53g。スイング式の電源プラグ一体型でとてもコンパクト

 ちびファイ4の優れている点は、接続すればすぐにWi-Fi接続でスマホやタブレット、ノートPCが使えることです。接続先が有線LANなら、本体をコンセントに挿し、LANケーブルを接続するだけでWi-Fiが使用可能になり、Wi-Fiならコンセントに挿してからWi-Fiの設定をするだけです。

 ちびファイ4と使用しているスマホやノートPCのWi-Fi接続をお出かけ前に設定しておけば、本当にラクチン。2台、3台、4台とモバイルデバイスを複数持っている人にとっては大変便利なデバイスですね。ホテルに着いて早々に、疲れ切った体で何桁もの英数字を複数回打ち込む苦行から解放されるわけです。

コンセントに挿してLANケーブルをつなぐだけなのでとっても簡単
ちびファイ4を指定して接続すればOK!設定を保存しておけば次回からはすぐに使える

 “4”の名称が付いているとおり、従来モデルから機能強化が図られています。「ちびファイ3」がWi-Fi 4(IEEE802.11n)の最大150Mbps(アンテナ1本)の通信速度だったのに対し、ちびファイ4ではWi-Fi 4(IEEE802.11n)の最大300Mbps(アンテナ2本)にパワーアップ。加えて、Wi-Fi出力を5段階に変更できる電波強度変更機能を搭載しており(ファームウェアVersion1.03以降)、室外への電波漏れを減らすことも可能です。

電波強度変更機能を搭載しており、100/70/50/30/15%の5段階で出力を変更できる
Wi-Fiのセキュリティは6種類から選べる

 Wi-Fiの提供が増えた昨今のホテルですが、使用者が多い時間帯は通信速度が落ちることもままあります。有線LANも用意されているなら、そんな時にちびファイ4が活躍します。また、有線LANを備えていない場合でも前述したように、多くのデバイスを使用するユーザーにとっては設定の労力削減にもなります。大きさも小型のUSB充電器程度なので、いざというときの備えとして、常時持っていくのが苦ではないサイズなのがよいですね。

タイ・バンコクのホテルでも活躍してくれました