プロダクトレビュー・ショーケース

机や本棚にガッチリ固定できるUSB付き電源タップ、サンワサプライ「TAP-B115UC-2BK」を試す

卓上の地味なストレスをクランプ固定で解消。充電環境が劇的に改善 text by 竹内 亮介

 スマホやタブレットを含むデジタル機器では、基本的には充電が必要だ。従って高性能な充電器もまた、「生活必需品」と言って良いのではないだろうか。

 ……と言い訳しながら、便利そうなものを見つけるとつい買ってしまう筆者であるが、今回注目したのは6月に発売されたサンワサプライの「クランプ固定式タップ TAP-B115UC-2BK」である。名前にもあるとおり“クランプ式”でしっかり固定できるため、非常に便利なのだ。今回は愛用品であるこのTAP-B115UC-2BKの使い勝手を紹介したい。

充電器本体とクランプは着脱可能、ポート面の向きを変更可能

 TAP-B115UC-2BKでは、いわゆるコンセント3口に加え、Type-CポートとType-Aポートを2基ずつ装備しており、合計4台のUSB電源デバイスを同時に充電できる。Type-Cポートを1基だけ使用した時の最大出力は65W※なので、スマートフォンやタブレットだけではなく一般的なノートPCも接続可能だ。使用するポートの組み合わせによって出力は変わるので、あらかじめ自分の用途にマッチしているかどうかを確認しておこう。

※コンセントの合計出力は1,500W以下(コンセントのみ使用時)、または1,350W以下(コンセント+USB使用時)

TAP-B115UC-2BKを正面(USBポート面)から見たところ。この面にはType-CとType-Aを2基ずつ装備する。なお、本体カラーは今回入手したブラックのほか、ホワイト(TAP-B115UC-2W)も用意されている
挿すポートや利用する機器の数によって出力は変わる

 TAP-B115UC-2BKの最大の特徴は、クランプ式でさまざまな場所に固定できることである。クランプ式とは、2枚のプレートで板などを挟み込んでネジで締め付ける固定方式のことで、とにかくガッチリと強力に固定できる。充電器本体とクランプ式固定具は着脱が可能な構造だが、クランプを固定してしまえば本体部分もしっかり固定でき、グラグラと揺れるようなことはない。

左が充電器の本体で、右が固定用のクランプ
固定用のクランプが装備する太い金属製の軸(左)を、充電器本体下部の穴にカチッと音がするまで差し込む

 よくあるテーブルタップやケーブル付きのUSB充電器は固定された状態ではないものが多く、各種ケーブルを抜き差しする際にはしっかり手で持ったり支えたりする必要がある。しかしTAP-B115UC-2BKでは充電器部分がガッチリ固定されているので、壁面コンセントに近い感覚で使える。

 また、クランプの固定強度がかなり高いため、ケーブルの抜き差しだけでなく、設置場所の自由度も高い。基本的な設置スタイルとしては、机の天板に固定して本体部分を机の上に出して使う、ということが多いと思われるが、クランプでしっかり固定できる場所が確保できるなら、机やテーブルの支柱、本棚の側板など、さまざまな場所に固定して活用できる。

クランプが固定できる場所なら、本棚の側板でも大丈夫だ
滑り止めのゴム足が付いているので、固定軸から取り外して直置きで使うこともできる

 クランプを下から支えるプレートは、奥行きが約3.5cmで幅が約6.5cmだった(実測値)。理想的にはこのプレート全体が接して固定できる状態がベストだが、同じくクランプ式で固定するモニターアームのように数キロもある重いアイテムを支えるわけではない。そんなに神経質にはならなくてもいいだろう。今回の検証では厚みが2~3cmの一般的なビジネスデスクを利用したが、こうした机なら問題なく設置できた。

固定する場所については、クランプのプレート部分がしっかりと接するかどうかを確認しておきたい
クランプのプレートを固定するネジを限界まで開くと約4.3cmだった。製品ページの説明画像によると、厚みが4cmまでの板などに固定できるとのこと

 実際にUSBケーブルなどを抜いたり差したりしてみたところ、クランプでしっかり固定された本体はほとんど動くことはなく、PCのポートに挿すようなイメージで作業できるのが便利だった。またType-CやType-AのUSBポートだけではなく、一般的なコンセントを左右側面と天板に装備しており、こちらも便利に活用できるはずだ。

3基のコンセントも装備しており、活用の幅は広い

 前述の通り充電器本体とクランプ部分は分離できる構造になっているほか、ポート面の方向を4方向に変更することもできる。どれか一つの方向しか向けない場合、固定クランプを固定する場所によってはポート面にアクセスしにくいこともある。そうしたトラブルを防ぐための仕組みだろう。

 またそれぞれの向きに変更した際にはロックがかかり、ロックされた状態ではポート面を変更することはできない。そもそも充電器本体がくるくる自由に動く状態だと、ケーブルをポートに差すときに安定しないことを考えると、この構造の方が優れていると言って良い。

ポート面を向ける方向を90度単位で変更できる。充電器部分を固定具に挿す時にロックされるので、方向を変えたいときは充電器部分を外して挿し直す必要がある

充電がしやすく、そして机の上の環境も美しく

 ちょっと聞いただけだと「その程度のことでそんなに便利か?」と感じる人もいるかもしれない。しかし普段の作業の手順が一つ減るだけで、ずっと快適になることは多いのだ。実際、筆者はこうしたクランプ式のUSBハブや電源タップ、HDMIの切り替え器(!)なども併用しており、その利便性を誰よりも知っている自覚はある(笑)。

 また充電器にケーブルを挿しておき、そのケーブルをスマホなりデジタル機器に接続すればいいじゃないか、という人もいるかもしれない。しかしその状態では机の上や周囲に常にケーブルが散乱してしまい、見た目が美しくない。充電に関する煩わしさを一つ取り除き、日常的な作業環境の美観も維持してくれるTAP-B115UC-2BKは、かなり便利な充電器だと筆者は感じた。