PCパーツ名勝負数え歌

低価格ゲーミングPC自作の最適解が見えた!Ryzen 7 5700X3D/5700Xの10~13万円プランで徹底ベンチ

【第7戦】エントリー~ミドルGPUに3D V-Cacheは効くのか!? text by 芹澤 正芳

 ウィー! どうも芹澤正芳です。「PCパーツ名勝負数え歌」の第7戦はAMDのAM4向けCPU「Ryzen 7 5700X3D」と「Ryzen 7 5700X」を使ったゲーミングPC自作に挑戦したい。ターゲットはフルHD解像度で軽めのFPS/TPSなら高フレームレート、重量級ゲームなら平均60fps以上を狙えるスペックだ。

 組み合わせるビデオカードは「GeForce RTX 4060」と「GeForce RTX 3050」。どちらもエントリーからミドルレンジの人気GPU。価格を抑えつつ、がっちりゲームを遊べるプランの正解はどこか。早速、ロックアップしていこう。

AMDのAM4向けCPUのニューカマー「Ryzen 7 5700X3D」と、超ベテランで直近の価格優位が抜群な「Ryzen 7 5700X」を使った自作プランを検討してみる

どちらも8コア16スレッドのCPU。最大違いは3D V-Cacheの有無

今回のプランでキモとなるのがSocket AM4向けCPUのRyzen 7 5700X3DとRyzen 7 5700Xだ。AMDの主力はSocket AM5に移行しているが、AM4もまだまだ現役で2024年7月には新モデルが投入される。AM4のメリットは、低価格のマザーボード選択肢が多い、メモリがDDR5よりも安価なDDR4である点だ。2027年まで使われると明言されているSocket AM5に比べて将来性は劣るものの、現時点で低価格ゲーミングPC自作を狙うならうってつけと言える。

Ryzen 7 5700X3D。実売価格は36,000円前後だ。2024年2月2日発売とAM4向けでは新しいCPU
Ryzen 7 5700X。2022年4月15日だが実売価格が23,000円前後まで下がったことで大人気に
【Ryzen 5000シリーズの主な仕様】
CPURyzen 7 5800X3DRyzen 7 5700X3DRyzen 7 5700XRyzen 7 5700
実売価格50,000円前後36,000円前後23,000円前後24,000円前後
アーキテクチャーZen 3Zen 3Zen 3Zen 3
コア数8888
スレッド数16161616
定格クロック3.4GHz3GHz3.4GHz3.7GHz
最大ブーストクロック4.5GHz4.1GHz4.6GHz4.6GHz
3次キャッシュ96MB96MB32MB16MB
対応メモリDDR4-3200DDR4-3200DDR4-3200DDR4-3200
PCI ExpressGen4 24レーンGen4 24レーンGen4 24レーンGen4 24レーン
TDP105W105W65W65W
内蔵GPUなしなしなしなし
CPUクーラーなしなしなしWraith Spire

 最近ではCPUパワーを要求するゲームが増えていることもあり、価格を抑えつつも8コアはほしい。ということでピックアップしたのがRyzen 7 5700X3DとRyzen 7 5700X。どちらも8コア16スレッドだ。最大の違いは、Ryzen 7 5700X3Dには大容量3次キャッシュの「3D V-Cache」を搭載していること。3D V-Cacheがゲームのフレームレート向上に効果的なのは、Ryzen 7 5800X3DやRyzen 7 7800X3Dなどでこれでもか、というぐらい証明されている。

 その一方で、Ryzen 7 5700XはRyzen 7 5700X3Dよりも実売価格が13,000円ほど安く、最大クロックが高いのが強み。それでいてTDPは65Wと低く、発熱も小さいため扱いやすさはこちらのほうが上だ。3D V-Cacheが効かない場面では、5700Xのほうがよいのでは? と思うところで、その辺りも含めて後半の検証は注目してほしい。

マザーボードは価格と機能のバランスからB550チップセットを選択

 今回は、Ryzen 7 5700X3Dを使いつつ10万円台前半に抑える、という想定目標でパーツ構成を考えてみた。具体的な製品名を挙げていないメモリ、ビデオカード、CPUクーラー、電源、PCケースについては、このくらいの予算になる製品を探して検討するものとしている。

【ベースとなる構成案】
カテゴリー製品名予算
CPUAMD Ryzen 7 5700X3D36,000円前後
マザーボードASUS PRIME B550M-A WIFI II15,000円前後
メモリDDR4-3200 16GB×210,000円前後
ビデオカードNVIDIA GeForce RTX 406047,000円前後
SSDM.2 SSD(PCI Express Gen 4 x4) 1TB11,000円前後
CPUクーラーミドルレンジ空冷クーラー4,000円前後
電源ユニット650W 80PLUS Bronze7,000円前後
PCケースmicroATX ミニタワーケース(サイドクリア)6,000円前後
合計137,000円前後
※実売価格は2024年6月中旬時点のもの

 なお、OSやキーボード、マウスといった価格は含まれていない。

 さらに、これをベースに価格を抑えた派生プランも考えてみた。

  • CPUをRyzen 7 5700X(実売価格23,000円前後)に変更→合計124,000円前後
  • ビデオカードをGeForce RTX 3050(6GB版、実売価格31,000円前後)に変更→合計121,000円前後
  • CPUとビデオカードをRyzen 7 5700XとGeForce RTX 3050(6GB版)に変更→合計108,000円前後

 それぞれの組み合わせで性能がどう変化するのか後半で検証していく。

【GeForce RTX 4060/3050のスペック】
GPU名RTX 4060RTX 3050(6GB)
CUDAコア数3,0722,304
ベースクロック1,830MHz1,042MHz
ブーストクロック2,460MHz1,470MHz
メモリサイズGDDR6 8GBGDDR6 6GB
メモリバス幅128bit96bit
アーキテクチャーAda LovelaceAmpere
DLSS32
NVENC第8世代第7世代
カード電力 (W)11570

 今回組み合わせるGPUのスペックも確認しておこう。RTX 4060は最新世代だけあり、アップスケーラー&フレーム生成のDLSS 3に対応、NVENCもAV1のエンコードに対応するなど基本スペックはもちろん、機能面でもRTX 3050を上回る。ただ、3万円前後で購入できるエントリーGPUとしてRTX 3050の6GB版は貴重な存在であるのは確かだ。基本、補助電源の接続が不要なので、取り付けがラクというメリットもある。

 CPU、ビデオカード以外で重要になるのはマザーボードだ。当然Socket AM4対応から選ぶことになるが、チップセットの選択肢はグレードの高い順にX570/B550/A520となる。X570チップセット搭載マザーボードは価格が高めになるのでコスト重視だと避けるとして、かと言ってA520だとPCI ExpressがGen 3までの対応になるため、Gen 4対応のビデオカードやストレージの性能を活かし切れなくなってしまう。ゲーミング目的では避けたいところ。となれば、Gen 4対応で手頃な価格の製品も多いB550チップセット搭載マザーボードから選ぶのが今回の趣旨にはピッタリだ。

マザーボードはASUSの「PRIME B550M-A WIFI II」を選択。B550チップセット搭載のmicroATXサイズでWi-Fi 6搭載で実売価格15,000円とお手頃

 そこでチョイスしたのがASUSの「PRIME B550M-A WIFI II」だ。B550チップセット搭載のmicroATXマザーボードで、発売が2024年2月と比較的新しい製品。M.2スロットが2基とストレージを複数搭載しやすく、ワイヤレス機能もWi-Fi 6+Bluetooth 5.2と現代的。ゲーミングなら有線LANだけで十分だろと思うかもしれないが、コントローラーやヘッドセットの接続にBluetoothがあったほうがよいという判断だ。このマザーはアンテナも大きめで、Bluetooth接続の安定性も期待できる。

M.2スロットは2基搭載。どちらもヒートシンクは非搭載なので必要に応じて導入したい
電源は8フェーズ。8コアのCPUには十分と言える
バックパネルのUSBはUSB 10Gbps×2、USB 5Gbps×4と言う構成だ。Type-Cはない
CPU補助電源のEPS12Vは8ピン×1だ
Wi-Fi、Bluetooth用のアンテナが大きめなのがうれしい

低画質で高fps狙いなら5700X3D! アプリを選ばないのは5700Xだ

 さて、性能チェックに移ろう。テスト環境は以下のとおりだ。Ryzen 7 5700X3D+RTX 4060、Ryzen 7 5700X3D+RTX 3050、Ryzen 7 5700X+RTX 4060、Ryzen 7 5700X+RTX 3050の4パターンでテストを行っている。ビデオカードのドライバは「Game Ready 555.85」を使用。Ryzen 7 5700X3DはTDP 105W/PTT 142W/TDC 95A/TDC 140A/Tj 90℃、Ryzen 7 5700XはTDP 65W/PTT 76W/TDC 60A/TDC 90A/Tj95℃の設定(マザーボードのデフォルト)だ。Resizable BARは有効にした。

【検証環境】
CPUAMD Ryzen 5 5700X3D(8コア16スレッド)、
AMD Ryzen 5 5700X(8コア16スレッド)
マザーボードASUS PRIME B550M-A WIFI II(AMD B550)
メモリMicron Crucial DDR4 Pro CP2K16G4DFRA32A
(PC4-25600 DDR4 SDRAM 16GB×2)
システムSSDMicron Crucial P3 Plus CT2000P3PSSD8JP
(PCI Express 4.0 x4、2TB)
CPUクーラーDeepCool AK400(12cm角×1、サイドフロー)
電源Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold)
OSWindows 11 Pro(23H2)

 今回の環境で注意しておきたいのは、マザーボードのデフォルト設定だとResizable BARが有効にならないこと。最近のマザーボードはResizable BARが有効がデフォルトになっていることがほとんどだが、AM4環境ではデフォルトが無効状態がめずらしくない。Resizable BARが無効だと一部ゲームでフレームレートが大きく下がることがある。忘れずに有効化しておきたい。

UEFIメニューのAdvanced→PCI Subsystem Settingsで「Above 4G Decoding」をEnabledにすると表示される「Resize BAR Support」にすることで、Resizable BARが有効になる

 まずは定番の3DMarkから実行しよう。新たに加わったSteel Nomadは、GPU依存率の高いテストでCPUの影響が小さいためテストには含めなかった。

3DMarkの測定結果

 Ryzen 7 5700X3D、Ryzen 7 5700XどちらのCPUでも誤差レベルのスコア差しかない。今回のビデオカードとの組み合わせでは、3DMarkで3D V-Cacheの効果は見られなかった。

 実際のゲームではどうだろうか。まずは、FPS系から「Apex Legends」、「オーバーウォッチ2」、「Call of Duty Modern Warfare 3」を実行しよう。Apex Legendsはトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレート、オーバーウォッチ2はbotマッチを実行した際のフレームレートをそれぞれ「CapFrameX」で測定した。Call of Duty Modern Warfare 3はゲーム内のベンチマーク機能を利用している。

Apex Legendsの測定結果
オーバーウォッチ2の測定結果
Call of Duty Modern Warfare 3の測定結果

 RTX 4060との組み合わせならそれぞれ最高画質に設定してもフルHDで高フレームレート、WQHDでも十分快適に遊べるだけのフレームレートを出せる。RTX 3050はフルHDなら十分プレイできるが、高フレームレートは厳しいという結果だ。高リフレッシュレートのゲーミング液晶を使うならRTX 4060と組み合わせたいところ。

 そして、残念ながらここでも3D V-Cacheの効果は見えず、Ryzen 7 5700X3D、Ryzen 7 5700Xのどちらもほとんど変わらないフレームレート。これは、CPU性能が影響する前にビデオカードの性能限界にぶつかっているためと考えられる。エントリーからミドルレンジのビデオカードを使う場合は、フルHDでも高画質だとGPU使用率はすぐ100%に到達してしまう。

 重量級ゲームだとどうだろうか。「エルデンリング」、「Starfield」、「サイバーパンク2077」を試そう。エルデンリングは、リムグレイブ周辺の一定コースを移動した際のフレームレート、Starfieldはジェミソンのロッジ周辺の一定コースを移動した際のフレームレートをそれぞれ「CapFrameX」で測定。サイバーパンク2077はゲーム内のベンチマーク機能を利用している。

エルデンリングの測定結果

 DLC発売で人気再燃中のエルデンリングは、最大60fpsのゲームだ。RTX 4060ならWQHDまでほぼ上限に到達。RTX 3050はフルHDでも平均60fpsには届かず、快適なプレイには画質設定を落とす必要がある。エルデンリングはDLSSなど描画負荷軽減技術に対応していないのがつらいところ。

Starfieldの測定結果

 Starfieldは超重量級と言えるゲームだが、アップスケーラー&フレーム生成のDLSS 3に対応していることもあって、RTX 4060ならWQHDでも平均60fpsを超えられる。逆にフレーム生成のないDLSS 2までの対応となるRTX 3050ではフルHDでも平均27fps前後だ。プレイには大きく画質を落とす必要がある。

サイバーパンク2077の測定結果

 サイバーパンク2077もDLSS 3対応のゲーム。レイトレーシングをゴリゴリに効かせた設定では、RTX 4060はフルHDでは平均100fpsオーバーだが、WQHDでは30fps台と一気に厳しくなる。フレーム生成を利用できないRTX 3050はフルHDでも30fps台と快適なプレイは厳しいフレームレートだ。

 そして、ここでもRyzen 7 5700X3D、Ryzen 7 5700Xでほとんど差は見られない。このクラスのビデオカードで高画質設定だと3D V-Cacheはなかなか効果が出ないと言ってよいだろう。では、グッと画質を下げてGPU負荷を下げた場合どうなるかを試したい。

 「オーバーウォッチ2」と「Call of Duty Modern Warfare 3」に、ここでは「フォートナイト」を加えた。フォートナイトはソロマッチのリプレイデータを再生した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定している。

オーバーウォッチ2の測定結果
Call of Duty Modern Warfare 3の測定結果
フォートナイトの測定結果

 Call of Duty Modern Warfare 3は、画質設定を最低まで落としてもGPU負荷が高めなのであまり差は見られなかったが、オーバーウォッチ2/フルHDでのRTX 4060が興味深い。Ryzen 7 5700X3Dのほうが、Ryzen 7 5700Xよりも約1.3倍もフレームレートが出ているのだ。GPU負荷が減ったためCPU性能がフレームレートに与える影響が大きくなり、そのため3D V-Cacheが効いた、というロジックだ。RTX 3050は画質を一番下の低設定にしたもGPUのパワー不足で負荷が下がらず、CPUによる差がほとんど出ていない。

 フォートナイトのパフォーマンスモードはGPU負荷が非常に低いため、3D V-Cacheの効果がキッチリ出てRTX 4060/3050ともRyzen 7 5700X3Dのほうがフレームレートが圧倒的に高くなっている。画質を下げてフレームレートを稼ぎたいというFPS/TPSガチ勢にとっては、Ryzen 7 5700X3Dの意義はあると言ってよいだろう。

クリエイティブ系では処理によって勝敗に差

 クリエイティブ系のベンチマークも試しておこう。まずは、CGレンダリングでCPUのパワーをシンプルに測定する「Cinebench 2024」から。GPUがほとんど影響しないテストなのでRTX 3050との組み合わせは除外している。

Cinebench 2024の測定結果

 どちらも8コア16スレッドのCPUなので、マルチコアのスコアはほぼ互角。シングルコアではクロックが高いRyzen 7 5700Xのほうがスコアが高くなっている。同じくCPUをフルに使う動画のエンコードではどうだろうか。HandBrakeを使用して、3分の4K動画をH.264とH.265のフルHD解像度にエンコードする時間を測定した。同じくGPU影響のないテストなのでRTX 3050との組み合わせは除外した。

HandBrakeの測定結果

 HandBrakeでは3D V-Cacheの恩恵があるのか、動作クロックの低いRyzen 7 5700X3Dのほうがエンコードがわずかに早く終了した。

 次は、AdobeのPhotoshopとLightroom Classicを実際に動作させて画像処理を行うUL Procyon Photo Editing Benchmarkを試そう。一部処理にGPUが使われるため、ここではRTX 3050との組み合わせも加えている。

UL Procyon Photo Editing Benchmarkの測定結果

PhotoshopメインのImage Retouchingでは、クロックの高いRyzen 7 5700Xが強く、Lightroom ClassicがメインのBatch ProcessingではRyzen 7 5700X3Dがわずかに優位だ。処理の内容によって得手不得手があるのが分かる。

温度や消費電力ではRyzen 7 5700Xが優位に

 最後にCinebench 2024を10分間動作させたときのCPUクロック、温度、消費電力の推移をチェックしよう。アプリは「HWiNFO Pro」を使用し、クロックは「Core Effective Clocks (avg) 」、温度は「CPU (Tctl/Tdie) 」、消費電力は「CPU Package Power」の値を追った結果だ。室温は24度でバラック状態で動作させている。

CPUクロックの推移
CPU温度の推移
CPU消費電力の推移

 クロックはRyzen 7 5700X3Dは4GHz前後で推移、Ryzen 7 5700Xは4.1GHz前後で推移した。ここに大きな差はないが、温度と消費電力はRyzen 7 5700X3Dが平均74.5度と平均83.9W、Ryzen 7 5700Xが平均61度と平均77.5Wとなった、Ryzen 7 5700Xのほうが温度も消費電力も圧倒的に低いと扱いやすさではこちらが上だ。TDPが違うので仕方がないとはいえ、クロックは低いのに温度は高いという点はちょっと気になるところだ。

Ryzen 7 5700X&RTX 4060の組み合わせが良バランス

 Ryzen 7 5700X3Dは、“GPU負荷が低いシーンなら”ゲームのフレームレート向上に効くのは確かだ。ただRTX 4060/RTX 3050では、ゲームの画質を最低レベルまで落とさないとその状況を作れないのが苦しいところ。かと言って上位GPUを使う人は、CPUもさらに上位を選ぶだろう。3万円台で3D V-Cache搭載という点はおもしろいが有効に働くシーンが限られている以上、低価格ゲーミング自作においては、初登場から2年以上が経過しても潤沢に流通していてかつ2万円台前半で購入できるRyzen 7 5700Xのほうが、現時点ではオススメしやすい。

 また、AM4プラットフォームはかなり息が長く、チップセットが古くても、BIOS/UEFIのアップデートを行えば最新のRyzen 7 5700X3Dが使える、というマザーボードも多い。旧世代のAM4 CPUを使っている人が、予算を抑えつつ“最新の技術を取り込んだCPU”にアップグレードして現環境を延命したい、という目標であれば、Ryzen 7 5700X3Dは選択肢となり得る。

 そして、ビデオカードはフルHDならほとんどのゲームを高画質設定で遊べるRTX 4060を選びたいところ。RTX 3050の6GBではDLSS 3に対応していないこともあって、重量級ゲームをプレイするにはパワー不足を感じる場面が多いからだ。次世代CPUの登場も近づいてきた昨今だが、Ryzen 7 5700X&RTX 4060という絶妙な組み合わせは、ダッドリー・ボーイズやニュー・エイジ・アウトローズばりの名タッグと言ってよいのではないだろうか。