32コアの「Ryzen Threadripper 2990WX」が23万円で登場、旧モデルの1950Xなどに急落の動き

・相場月報記事一覧ページ

32コアのAMD「Ryzen Threadripper 2990WX」が23万円で登場、1950Xなど急落の動き

　最上級PC向けのAMD旗艦製品、「Ryzen Threadripper 2990WX」が登場した。CPUインターフェイスはSocket TR4に対応し、32コア・64スレッド動作で、内部クロックは3GHz(最大4.2GHz)。2次キャッシュメモリ16MB、3次キャッシュメモリ64MBを搭載し、TDPは250Wとなっている。CPUクーラーは別売で、価格は税込231,984円だ。

　値動きの面では、Ryzen Threadripperの従来機種が大幅に値下がり。16コア・32スレッドのRyzen Threadripper 1950Xが14,904円安の税込99,878円、12コア・24スレッドのRyzen Threadripper 1920Xが22,680円安の税込51,818円に急落したほか、最下位で8コア16スレッドのRyzen Threadripper 1900Xも1,842円安の税込39,938円に下がった。ただし、大幅な値下げを実施したショップは調査時点で一部に留まっており、全体ではそれぞれ10万円台、7万円台、4～5万円台が多い。

32コア/64スレッドのRyzen Threadripper 2990WXが販売開始

Ryzen Threadripperの旧モデルが一部ショップで大幅安に

　Ryzen 7/5の「Pinnacle Ridge」は、B450チップセット採用マザーボードの発売に合わせ、7月から8月にかけて極端な特価が目立った。最上位のRyzen 7 2700Xを例に取ると、7月21日(前回調査時)に税込39,780円だったのが、28日に税込34,538円、8月4日に税込29,980円を記録。その後、11日には税込34,516円に上がり、25日時点の最安値は税込35,100円、中心価格39,938円となっている。4日にはRyzen 5 2600Xも税込19,980円を付けたので、この日はRyzen 7 2700XとRyzen 7 2700、Ryzen 5 2600XとRyzen 5 2600の差額が1,000円以下にまで縮まっていた。

　一方、Intelの最上級PC向け「Core X」も一部が下落。最上位で18コア36スレッドのCore i9-7980XEが3,798円安の税込222,980円、14コア28スレッドのCore i9-7940Xが13,920円安の税込144,980円となっている。なお、18日にはCore i9-7920Xが税込129,980円に下がったものの、25日には税込138,218円に上がっていた。「Core X」は高額なことに加え、機種によって在庫ショップ数の多寡があるので、品薄が数千円から1万円以上の変動に繋がりやすい。

　「Coffee Lake-S」は、Core i7-8086Kが8月中旬に税込47,790円で特価販売されたが、25日調査時の最安値は税込49,140円で、中心価格も49,000円台。8700Kは特売が終わって3,470円高の税込40,449円に上昇、中心は43,000円前後だ。このほか、Core i5-8600が特価で2,376円安の税込23,544円に下がり、Core i5-8500の税込23,198円に肉薄。Core i3やPentiumも数百円下がるなど、細かい動きがあった。