Athlon 240GE/220GE登場でAMDの低価格製品が充実、Intelは旧世代CPUの品薄が改善傾向

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AMD CPUは低価格製品が充実し全体的に下落の動き、Intel CPUは品薄が改善傾向

　AMDの低価格PC向けAPU「Athlon」に、240GE(3.5GHz)と220GE(3.4GHz)が追加。2コア/4スレッド動作、TDPは35Wで、Radeon Vega 3(1GHz)グラフィックスを搭載している。

　価格は240GEが税込9,266円、220GEが税込7,862円で、発売済みの200GEと合わせて3機種から選べるようになった。長引く品不足で低価格品の入手が難しいIntelをよそに、AMDは10,000円以下の製品を充実させつつある。

Athlon 240GE/220GEのパッケージ

Athlonの店頭価格表

　主力の「Pinnacle Ridge」こと「Ryzen 7/5」は、平均で見ると2.4～5.7％の下落傾向。最上位のRyzen 7 2700Xは、最安値が前回比2,488円安の税込34,772円に下がったが、中心価格帯は37,000～38,000円台だ。このほかは前回ほどの大幅特価が出なかったため、最安値が500～2,000円超の上昇となった。

　上級PC向けの「Ryzen Threadripper」は、2990WXを除いて値下がりの動き。2970WXの下げ幅が特に大きく、最安値が前回比14,475円安の税込155,325円に下がった。このほか、前世代の在庫処分的ではあるが、マザーボードとのセット購入限定で1900Xが税込22,680円でひっそりと特売されている。

Ryzen 7 2700Xが特価販売で税抜き32,197円(税込34,772円)に値下がり

Ryzen Threadripper 1900Xがマザーボードとのセット販売限定で税込22,680円で特価販売

　Intelは、Core i5-9600Kにバルク品が出回り始めた。価格は税込31,320円で、リテールパッケージ品(税込33,918円)より2,598円安い。Core i7-9700Kは前回比1,882円安の税込47,798円に下落したが、中心価格帯は税込51,000円前後。Core i9-9900Kはリテール品が横ばい、かつ品薄気味で、在庫ショップ数はバルク品のほうが多い。

　「Coffee Lake-S」は、Optaneメモリー同梱版のCore i7+ 8700が年明けから段階的に下落し、1月26日(土)時点の価格は前回比9,000円安の税込40,980円。通常版のCore i7-8700の最安値が税込39,960円なので、その差1,020円で16GBのOptaneメモリーが手に入る計算となる。

　問題の品不足はというと、Core i7-8700K/8700とCore i3-8350K/8100、これら4機種については再入荷するなど入手性が改善。価格もやや下がっている。一方で、Core i5は探せば見付かるが、Pentium GoldとCeleronはほとんど無いままだ。

　「Core X」は12月に出たばかりの「Skylake-X Refresh」が早くも品薄に陥っている。調査時点ではCore i9-9960X/9920X/9800Xの3機種が在庫ゼロであり、18コア/36スレッド動作の最上位機種、Core i9-9900XEも年明けに一時品切れとなった。Intelの旗艦製品が秋葉原に不在とは寂しい。

Core i7-8700KやCore i3-8350Kなどの旧世代Intel CPUは入手性が改善

Core Xシリーズは早くも品薄に陥っている