Intelから全コア5GHz動作可能なCPU「Core i9-9900KS」が登場、ハイエンドのCore Xは急落するもほぼ品切れ

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Intelから事実上の旗艦機種「Core i9-9900KS」が発売AMDからは倍率固定解除の低価格APU「Athlon 3000G」が登場

　LGA1151対応の最上位で、期間限定の特別モデル「Core i9-9900KS」が10月下旬に発売された。8コア/16スレッド、内部クロック4GHz(ターボ時最大5GHz)で、Core i9-9900Kも最大5GHzだが、今回の9900KSは全コア5GHz動作を可能としたのが特徴。ただし、TDPは9900Kの95Wから127Wへと増大している。

　価格は税込66,000円で、後述する「Core X」が品薄の中、事実上Intelの旗艦機種と言えよう。

Core i9-9900KS

販売価格は税込66,000円

　また、GPU非搭載の「Core i5-9500F」が11月下旬に販売開始。こちらは6コア、クロック3GHz(最大4.4GHz)、キャッシュ9MB、TDP 65Wで、最安価格は税込22,792円だ。同月中旬には「Pentium Gold G5620」も出ており、2コア/4スレッド、クロック4GHz、キャッシュ4MB、TDP 54Wで、最安は税込12,793円となっている。

Core i5-9500F

Pentium Gold G5620

　価格面では、GPU非搭載のCore i5-9600KFが一部ショップで4,598円安の税込22,880円に急落したほか、GPU搭載のCore i5-9600Kも1,879円安の税込26,400円に下がった。第8世代のCore i5-8500(バルク品)が税込18,678円を付けて翌週品切れになるなど、Core i5の動きが目に付く。

　なお、LGA2066対応の上級PC向け「Core X」は、全体的に品切れが目立つ状況。価格も11月に入って急落し、最上位のCore i9-9980XEが税込120,978円(23日時点で品切れ)、9940Xが税込90,178円、9820Xが税込63,778円など、4割前後下がっている。

Core i5-9600KFが税抜き20,800円(税込22,880円)になるなど、Core i5の値動きが目に付く

Core Xシリーズは急落したものの、品切れが目立つ

Athlon 3000G

　AMDからは、Socket AM4対応・低価格PC向けAPU「Athlon 3000G」が発売。Zenアーキテクチャを採用し、2コア/4スレッド、内部クロック3.5GHz、3次キャッシュ4MB、TDP 35Wで、Radeon Vega 3グラフィックスを搭載している。価格は税込7,678円だ。

　最大の特徴はクロック倍率の固定が解除されている点で、1万円以下のCPU(APU)としては珍しい。IntelにもPentium 20周年記念の「Pentium G3258」(2コア/3.2GHz/3MB/53W)という例があり、2014年7月5日(土)調査時の最安価格は税込7,322円だった。今回のAthlon 3000Gは、特に何かの記念が謳われているわけではないが、仕様と価格がG3258に近くて面白い。

　値動きの面では、Ryzen 5 2600Xが1,100円安の17,578円に下落。Athlon 240GEも一部で1,100円安の6,578円に下がった。

Ryzen 9 3950Xの販売告知

　なお、11月30日(土)には、第3世代Ryzen最上位の「Ryzen 9 3950X」と、第3世代Ryzen Threadripperの「3960X/3970X」が発売される予定だが、秋葉原の店頭では3950Xの発売が告知されたのみだ。

　日本AMDが発表している価格(以下、税抜き表記)は、3950Xが89,800円、3960Xが164,800円、3970Xが233,800円。