NVMe SSDが高速品を中心に値下がり、NVMe 960GBの特価品がSATA 960GBより割安になる場面も

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最大7,000MB/sのNVMe SSD「WD_BLACK SN850」が発売価格面ではNVMe SSD 960GBが税込8,778円など数量限定の超特価も

　PCIe 4.0(Gen4)対応のM.2/NVMe SSD、WesternDigital「WD_BLACK SN850」(500GB～2TB)が発売された。最大データ転送速度はリード7,000MB/s、ライト4,100～5,300MB/sと超高速で、耐久性(総書き込み容量)は300～1,200TBWだ。

　価格は2TBが税込56,881円、1TBが税込24,979円、500GBが税込15,980円で、在庫ショップ数は少なく、1～2TBは品薄。出回り始めたのはヒートシンク非搭載版だが、ヒートシンク搭載版も用意されている。

WD Black SN850

4枚RAID0で28GB/s超え

CFD販売「PG3VNF」シリーズが急落、2TBが16,500円安の税込34,980円など

　従来から販売されているGen4 SSDは値下がりの動きがあり、今回調査ではCFD販売「PG3VNF」が大幅安。2TBが16,500円安の税込34,980円、1TBが3,999円安の税込17,979円、500GBが3,469円安の税込10,479円に急落し、Gen4で最安となった。最大5,000MB/sに達する高速性能を持ちながら、Gen3の「WD Black SN750」(最大3,430MB/s)と同じ価格帯に降りてきたわけだ。

WD Blue SN550 2TB「WDS200T2B0C」

　このほかのNVMeの動きとしては、Gen3の低価格製品「WD Blue SN550」に2TBが追加。最大データ転送速度はリード2,600MB/s、ライト1,800MB/s。21日(土)時点の最安値が税込26,380円(1GB単価13.2円)と初めからクラス最安で、2.5インチの定番Crucial「MX500」(税込26,620円)より安い。

　続いてIntel「660p」が税込26,708円で横ばい、ADATA「SX8200 Pro」が1,510円安の税込26,980円、Transcend「PCIe SSD 220S」が1,980円安の税込26,990円など。高いと思い込んでいたNVMeの2TBは、意外なほど身近になりつつある。

10月31日(土)調査時にCFD販売「EG1VNE」が税抜7,980円(税込8,778円)を記録

　1TBクラスは、10月31日(土)の調査でCFD販売「EG1VNE」が税込8,778円(1GB単価8.8円)を記録し、NVMeが2.5インチ最安品より安いという異例の事態に。過去の数字を見ると、昨年12月7日(土)調査時に「P1」が同じ税込8,778円で特価販売されているが、この時はCFD販売「CG3VX」960GBが税込7,698円(1GB単価8.0円)を付けており、2.5インチを追い抜くまでは至らなかった。

　もっとも、それらはあくまで一部ショップによる例外的な記念特価。通常の値動きという言い方をするなら、「P1」が1,000円安の税込10,980円(1GB単価11.0円)で最も安く、「P2」が税込11,528円、「SN550」が税込12,480円と続く。

　余談ながら、CrucialのNVMe SSDはシリーズ名から製品のランクを捉えにくいが、大雑把に言えば「P1」(2018年発売)と「P2」(2020年)がQLCの低価格機種、「P5」(2020年)がTLCの上級機種。1TBモデルの性能は、「P1」がリード2,000MB/s、ライト1,700MB/s、耐久性200TBW、「P2」が2,400MB/s、1,800MB/s、300TBW、「P5」が3,400MB/s、3,000MB/s、600TBWとなっている。

　500GBクラスも、上述の1TBと同日に「EG1VNE」と「P1」が税込5,478円(1GB単価11.0円)を付けたが、やはり昨年の11月末から12月にかけて、CFD販売「M2OPG1VN」が税込5,478円で販売された例がある。21日(土)時点の最安は引き続きBIOSTAR「M700」512GBの税込6,380円(1GB単価12.5円)で、「EG1VNE」500GBも600円安の税込6,380円で同額。その上は税込7,100円前後に「P2」など5製品が並んだ。

CORSAIR「MP400」の8TB(CSSD-F8000GBMP400)

　なお、調査時点では在庫を確認できなかったが、CORSAIR「MP400」の8TBが11月中旬に販売開始。3D QLC NAND採用で、最大データ転送速度はリード3,480MB/s、ライト3,000MB/s、耐久性1,600TBWとなっている。19日(木)時点の価格は税込174,361円。1～4TBは10月に発売済みだ。

グリーンハウス GH-SSDR2Sシリーズの960GBが税込8,980円

　2.5インチは、グリーンハウス製960GBが500円安の税込8,980円(1GB単価9.4円)に下落したのが目立つ。年明けの1月4日(土)にも税込8,980円で販売されたことがあり、2.5インチ1TBクラスが9,000円を割るのは10ヶ月ぶりだが、過去最安は前述の通り税込7,698円だ。次点はTeam「GX1」の税込9,480円で、CFD販売「CG3VZ」が税込10,558円と続く。

SU665 480GBが税込4,980円

　500GBクラスにはADATA「SU655」の480GBが税込4,980円(1GB単価10.4円)で出回り始め、Klevv「NEO N400」の480GBと並び最安。5,000円台はグリーンハウスの税込5,280円など多数ある。

Samsung製SSDが特価

　値下がりが目に付くのはSamsungで、「860 EVO」の1TBが900円安の税込10,980円、500GBが300円安の税込6,480円で広く特価販売中。同クラスの大手製品は、Crucial「MX500」の1TBが242円高の税込11,880円、500GBが500円安の税込6,280円、SanDisk「Ultra 3D」の1TBが税込12,980円、500GBが税込7,040円、「WD Blue」の1TBが税込12,408円、500GBが税込6,710円といったところだ。

　4～8TBは、Samsung「860 QVO」の4TBが6,999円安の税込49,480円に急落。長く最安のSUNEAST「SE850」は820円高の税込47,800円に上がり、両者の差は1,680円となっている。その上は「WD Blue」が税込54,780円、「Ultra 3D」が税込54,890円で変わりない。「870 QVO」の8TBは税込97,980円で、在庫を持つショップが前回調査時から若干増えた。