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大画面でゲームも映画も、144Hz液晶/GeForce RTX 2060搭載の高性能ノートPC「MSI GP75 Leopard」

狭額縁のディスプレイ採用で本体サイズを以前の15.6型相当に小型化 text by 坂本はじめ

MSI GP75 Leopard(GP75-9SE-448JP)

 「ゲームも映画を大画面で楽しみたい。」そんなユーザーの望みを叶えてくれるのが、MSIの17.3型ゲーミングノートPC「GP75 Leopard」だ。

 GP75 Leopardに搭載された17.3型フルHD液晶パネルは、高フレームレート表示を可能とする144Hz駆動にも対応。約2.6kgという持ち運びも可能なサイズの筐体でありながら、大画面ならではのダイナミックな映像でゲームや映画を楽しめる。

 液晶サイズは17.3インチだが、狭額縁のパネルを採用しているので、PC本体のサイズは以前の15.6インチノートPC程度に収まっていている。

 今回は、GeForce RTX 2060搭載モデル「GP75-9SE-448JP」でGP75 Leopardの魅力を探ってみた。メインPCとしても使える本格的な大画面ノートPCを探しているユーザーには、ぜひとチェックしてもらいたい。

144Hz駆動の液晶パネルを備えた17.3型ゲーミングノート6コアのCore i7-9750HにGeForce RTX 2060を搭載

 冒頭で紹介した通り、MSI GP75 Leopardは144Hz駆動のフルHD液晶パネルを搭載した17.3型ゲーミングノートPCだ。

 液晶パネルに狭額縁デザインを採用したことで、本体サイズは397×268.5×29mm (幅×奥行き×高さ)とコンパクトにまとまっており、重量も約2.6kgというギリギリ持ち運べるレベルに抑えられている。コンパクトな筐体を採用したGP75 Leopardだが、内部に搭載したパーツはかなりハイスペック。

 今回紹介する「GP75-9SE-448JP」には、6コア12スレッドCPUの「Core i7-9750H」と、専用VRAMを6GB備えたGeForce RTX 2060を搭載。16GBのメインメモリやNVMe SSDも搭載しており、ゲーミングPCとしてもハイレベルなものだ。

 今回レビューは行わないが、下位バリエーションモデルとして、144Hz駆動のフルHD液晶とGeForce GTX 1660 Tiを搭載する「GP75-9SD-449JP」や、60Hz駆動のフルHD液晶とGeForce GTX 1660 Tiを搭載するかわりに512GBのNVMe SSDを採用した「GP75-9SD-453JP」もラインナップされている。

狭額縁の17.3型フルHD液晶パネルを搭載、サイズは少し前の15.6型ノートPC相当に収まっている。
液晶パネルは144Hz駆動に対応。
CPUのCore i7-9750H。第9世代Coreプロセッサーの6コア12スレッドCPUだ
GPUのGeForce RTX 2060。専用のGDDR6メモリを6GB備えている

 GP75 LeopardはMSI独自の冷却システム「Cooler Boost 5」を搭載しており、6コア12スレッドCPUと最新鋭ミドルレンジGPUという高性能プロセッサーの発熱を効果的に処理して、高い性能を実現している。

 本体の冷却性能が高いほどCPUもGPUもブーストがかかった状態で動作できるので、搭載しているパーツの性能と合わせて重要な部分だ。

GP75 Leopardが備える冷却システム「Cooler Boost 5」

 実際にベンチマークを実行してみると、CINEBENCH R20ではミドルレンジクラスのデスクトップ向けCPU並みのパフォーマンスを発揮し、3DMarkのFire Strikeでは15,000を超えるスコアを記録した。いずれもゲーミングノートPCとしては相当に優秀なスコアで、本体の冷却性能がかなり高いことがわかる。

CINEBENCH R20の実行結果
3DMark Fire Strikeの実行結果

 ざっと本体の基本仕様は紹介したが、ここからは「GP75 Leopard」ならではのポイントを5つにわけて紹介しよう。

その1 本気で勝ちに行くなら144Hz対応ディスプレイゲームをより有利に

1秒間に144回、約6.9ミリ秒ごとに画面を描き換える144Hz駆動の液晶ディスプレイ

 144Hz駆動に対応するGP75 Leopardのディスプレイでは、約6.9ミリ秒周期で画面の情報が更新される。これはPCで一般的な60Hz駆動ディスプレイの約16.7ミリ秒に比べ2.4倍も高速だ。

 144Hz駆動による高頻度な画面情報の更新は、自らの行った操作が画面に反映されるまでのラグを短くし、状況判断の材料となる視覚情報を素早く得られる。これは、FPS/TPSやMOBAのような瞬間的な状況判断が求められるゲームにおいては、勝率を左右するほど大きな影響をもたらす。

 GP75 Leopardに搭載されたCPUとGPUは、144Hz駆動のディスプレイを有効活用できる強力なゲーミング性能を備えており、人気バトルロイヤルTPSゲームのフォートナイトでは、高品質な描画設定でも144fpsクラスのフレームレートを実現できる。

 144Hz駆動のディスプレイと高性能なCPUとGPUを搭載したGP75 Leopardは、本気で勝利を目指すゲーマーの要求にも応えられるハイレベルなゲーミングノートPCなのである。

人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」。GP75 Leopardは描画品質設定を僅かに調整するだけで144fps前後での動作を実現できる
フォートナイトの描画品質設定。最高画質のエピックから、「影」の設定を「高」に引き下げるだけで144fpsが達成できた。
GP75 Leopardは、全ての描画品質設定を最高の「エピック」にした場合でも120fps前後での動作が可能

その2 リアルタイムレイトレーシング性能もバッチリ最新ゲームもフルに遊べる「GeForce RTX 2060」搭載

DXRによるリアルタイムレイトレーシング対応ゲーム「バトルフィールド V」

 NVIDIA最新のTuringアーキテクチャを採用するGeForce RTX 2060は、レイトレーシング処理専用ユニットの「RTコア」や、機械学習を応用したNVIDIA独自のアンチエイリアシング手法であるNVIDIA Deep Learning Super Sampling (DLSS)を利用できる「Tensorコア」を備えている。

 そのGeForce RTX 2060を搭載したことで、GP75 Leopardはゲームグラフィックの革新とも言われるリアルタイムレイトレーシングを実用できるレベルのパフォーマンスを発揮できる。

 以下のスクリーンショットは、バトルフィールド Vでリアルタイムレイトレーシングの効果を確認したものだ。水面への映り込みを見ればレイトレーシングの有無は一目瞭然で、レイトレーシング有効時は画面外のオブジェクトの反射像も描かれていることが確認できる。

リアルタイムレイトレーシング有効時。水面には画面外のオブジェクトも映り込んでおり、現実に近い水面の反射を表現できている
リアルタイムレイトレーシング無効時。フレームレートは高いが、画面外のオブジェクトの描画が省略されるためリアリティは低い

 レイトレーシング有効時は、反射像の品質設定を「中」に落としてこそいるものの、それ以外の項目は描画品質プリセット「最高」と同等に設定している。それほどの高品質設定でもGP75 Leopardは60fps前後というプレイアブルなフレームレートで動作しており、リアルタイムレイトレーシングでゲームをプレイできる実力を示している。

リアルタイムレイトレーシング有効時の描画品質設定。グラフィックのクオリティー「最高」をベースに、「DXRレイトレース・リフレクションのクオリティー」のみを「中」に引き下げている。画面解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)

その3 大型の17.3型液晶パネルでゆったり動画鑑賞も発色や視野角も良好、映像の邪魔をしない狭額縁

iPad Pro 10.5インチ (2017)と並べたGP75 Leopard。17.3型の大画面なら映像作品もばっちり楽しめる。

 ゲームも含め、映像作品はより大きな画面で鑑賞した方が臨場感や没入感を得やすい。その点で、17.3型というノートPCとしては大型のディスプレイを搭載したGP75 Leopardは、映像作品の鑑賞に適したノートPCでもある。

 GP75 Leopardが備える液晶パネルは、144Hzの高速駆動に対応しながらも発色や視野角は良好であり、表示品質の面でも映像作品を楽しめる実力を備えている。

GP75 Leopardの液晶パネルは視野角が広く、発色も良好。高速駆動に表示品質も兼ね備えている
動画配信サービスを利用することで、ドラマや映画など幅広い映像作品を楽しめる

外部出力を利用すれば4K動画も楽しめる

 GP75 Leopardが備える17.3型液晶の画面解像度は1,920×1,080ドットのフルHDであるため、4K動画を表示することはできないが、外部出力端子を用いて4Kディスプレイやテレビと接続すれば4K60p動画を楽しめる。

外部出力端子としてHDMIとMini DisplayPortを装備している
4Kディスプレイと接続すれば、高解像度で動画やゲームを楽しめる

その4 16GBのメモリに256GB SSD + 1TB HDDで普段使いも快適

 GP75 Leopardは、メインメモリにDDR4-2666メモリを16GB(8GB×2枚)備え、ストレージデバイスとしてシステム用に256GBのNVMe SSD、データ用に1TBのHDDを搭載している。

 ゲーム以外の一般的な用途でも、メモリ・ストレージともに十分な性能と容量を備えていると言ってよいだろう。

メインメモリ。DDR4-2666動作のメモリを16GB搭載している。
構成は8GB×2枚で、デュアルチャネル動作。
システム用SSD。容量256GBのM.2 SSDで、インターフェイスはPCIe 3.0 x2。
データ用HDD。容量は1TBでインターフェイスは6Gbps SATA。

 ゲーミングノートPCとして強力なCPUとGPUを搭載し、メモリやストレージ構成も充実しているGP75 Leopardは、用途を問わずにメインPCとしても通用する実力を備えている。

その5 仕事でも使える落ち着いた外観デザインキーボードバックライトは単色も鮮やかなRGBも選べる

 最後にGP75 Leopardの各部を写真と共に紹介しよう。

 黒を基調とした筐体はゲーミングノートながらも派手さを抑えた落ち着きのあるデザインを採用している。キーボードはLEDイルミネーションで派手に光らせることもできる一方で、単色での発光や消灯することも可能なので、TPOに応じて見た目を変えることができる。

 本体天板にはMSI GAMINGロゴエンブレムが埋め込まれているが、「GAMING」などの文字は一切刻まれていない。エンブレムのドラゴンの部分が白色に発光するが輝度は控えめであり、職場で使っても悪目立ちはしないだろう。

天板。マットブラックの天板にMSI GAMINGロゴエンブレムが埋め込まれている
底面。通気口が多く設けられている
本体正面。中央部にインジケーターLEDを備えている
本体背面。インターフェイスは備えておらず、両サイドに排気口が設けられている
左側面のインターフェイスは、Gigabit Ethernet、HDMI、MiniDisplayPort、USB 3.2 Gen2 Type-A、USB 3.2 Gen2 Type-C、音声出力、音声入力
右側面のインターフェイスは、SDカードスロット、USB 3.2 Gen1 Type-A×2基、電源コネクタ
RGB LEDイルミネーション機能「Per-Key RGB」対応のSteelSeriesゲーミングキーボードを搭載
「SteelSeries Engine 3」でキーボードのLEDイルミネーションやマクロを設定できる
キー配列は日本語。テンキーも搭載している
クリックボタン独立タイプのタッチパッドを搭載。タッチパッドのサイズは65×110mm
キーボード右上には、電源ボタンとクイック起動ボタン(Steel Series Engine、Cooler Boost)を備える

 また、17.3型というサイズを生かして旅行先に持ち出せば、宿泊先でゲームを楽しむことはもちろん、現地で撮影した写真や動画のチェックから編集までをこなすこともできるだろう。

 外出先でPCを使う機会の多いクリエイティブなユーザーにとっては、「持ち運べるメインPC」というポジションでの運用も魅力的だろう。

GP75 Leopardの本体重量は実測で2,566g。
約180W(19.5V/9.23A)の出力が可能なACアダプタ。サイズは約155×75×30mm。
ケーブル込みのACアダプタの重量は700g。本体と合わせると約3.3kg。

大画面と性能の両方が欲しい人におすすめ、17.3型の本格的ゲーミングノートPC

 MSIのGP75 Leopardは、最新鋭のCPUとGPUによる優れたゲーミング性能と、144Hzの高速駆動に対応した17.3型液晶パネルの勝ちを狙いに行ける表示品質を兼ね備えた本格的なゲーミングノートPCだ。

 また、17.3型の大画面によるダイナミックな表示は、ゲームに限らず様々な用途で臨場感や没入感を高めるものであり、ゲームに限らずクリエイティブなユーザーにも勧められる汎用性もGP75 Leopardの魅力だ。

 今回紹介したGP75-9SE-448JPの実売価格は23万円前後。本気でゲームをプレイしたいゲーマーはもちろん、クリエイターや旅行や出張にメインPCを持っていきたいユーザーにもマッチするGP75 Leopard。大画面ノートPCを求めるユーザーには、検討する価値のある一台であると言えるだろう。

[制作協力:MSI]