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MHW:アイスボーンがついに登場! PS4全機種/内蔵&外付けSSDの効果を徹底チェック!!
【PS4 SSD換装完全版2019・追加情報】 text by 芹澤正芳
2019年9月20日 06:00
待ちに待った大型拡張はSSD換装で超快適!
ついに配信がスタートしたモンスターハンター:ワールドの超大型拡張コンテンツ「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(以下アイスボーン)。新たなストーリーやモンスターに加えて、ハンティングアクションや拠点も追加。すでに楽しんでいる人も多いだろうが、何度も遊びたくなる中毒性のあるタイトルだけに、起動やマップ読み込みの待ち時間が気になる人も多いのではないだろうか。ここではこういったゲームの“待ち時間”を大幅に改善する、PS4の「内蔵HDDのSSD換装」、「外付けSSDの増設」の効果を確認してみたい。アイスボーンにおける起動やロード、新マイハウスや新マップへの移動といったシーンでの所用時間をチェックする。
使用したPS4は、初期型、薄型、Proのすべての世代。モンスターハンター:ワールドの本体はディスク版、アイスボーンはダウンロードで適用、という一番ユーザーが多いと思われる環境でテストを実行している。また、テストはそれぞれ3回実行した平均値を掲載している。
今回のテストでは、SSDにPS4換装でお馴染みのMicron Crucial MX500 1TBモデル、SSDをUSB接続するための外付けケースにこちらも定番の玄人志向「GW2.5CR-U3」をそれぞれ使用した。
なお、各PS4のSSDへの換装手順や外付けSSDの導入方法、モンスターハンター:ワールド本体の高速化については、「PS4をSSDで爆速化!!内蔵と外付けどちらが速い?新旧&Proで総当たりテストして手順も解説!」の記事で解説しているので、そちらを参照してほしい。
まずはPS4のメニュー画面からPlayStation Networkに接続するまで(この後タイトルが表示される)を「起動」、アイスボーンの新拠点にいる状態のセーブデータを選んでプレイ画面が表示されるまでを「ロード」とした。拡張前と同様、ロード時間に対する短縮の効果は絶大だ。初期型と薄型では50秒以上、Proでは40秒以上も高速化している。高速化の比率で比べると、最大600MB/sのSerial ATA 3.0に対応し、CPU性能が高くメモリ搭載量も多いPS4 ProはSSD換装の効果がとくに大きい。
次はアイスボーンの新拠点となるセリエナのマイハウスに入るのにかかる時間を測定した。その効果は非常に大きい。初期型、薄型、Proのすべてで内蔵SSDは内蔵HDDの3分の1の時間で処理を終えている。外付けSSDでもこれに近い大きな効果があった。
最後は新拠点のセリエナから新マップの渡りの凍て地へ探索に出るのにかかる時間を測定した。発生する回数が多いと思われる場面だけに気になるところだろう。広大なマップのロードが発生するだけに、内蔵HDDでは初期型、薄型では80秒以上、Proでも70秒以上かかる。しかし、内蔵SSD、外付けSSDともロード時間はすべて半分以下に短縮。とくにProの内蔵SSDはロード完了まで30秒以下とかなり高速だ。
これまでの検証で、PS4版モンスターハンター:ワールドにおけるSSDの効果の高さは折り紙つきだったが、この傾向はアイスボーン導入後でも同様だ。内蔵換装、外付け追加のいずれの方法でも、初期型、薄型、Proのすべての環境でSSD化の効果が見られたが、とくにProで内蔵SSD換装をした状態は非常に優秀。現時点ではアイスボーンを一番快適にプレイできる環境と言ってよいだろう。
[制作協力:Micron]