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無駄の無いPCケース「CORSAIR 110R」、必要な機能のみに絞り込み高コスパに
ガラスパネルを搭載したCORSAIRのエントリークラスモデル text by 久保勇
2020年1月29日 06:05
今回のレビューで紹介するのは、CORSAIR製PCケースのエントリーモデル「110R(CC-9011183-WW)」。
機能を必要最小限に絞ったというシンプルなATX対応ケースで、強化ガラスパネルを採用するなどトレンドは抑えつつも、ユーザーが購入しやすい価格帯で販売されているモデルだ。安値店での販売価格は税込6,500円前後となっている。
CORSAIRのエントリークラスのPCケースがどのような仕上がりになっているのか、「110R」の外観から確認してみよう。
黒でまとめられた落ち着いたデザイン、シンプルさがウリの「110R」
CORSAIR 110Rは、機能を必要なもののみに絞り込んだシンプルさがウリのケースだ。
CORSAIRはこれを「ミニマリスト設計」と呼んでおり、様々な環境に対応可能かつ、見た目の美しさの点でも優れたケースとしている。本体サイズは418×210×480mmで、重量は6.5kg。
本体のフロントパネルは高級感のある質感となっており、スチール製のケースではあるものの、安っぽさは無い。最近のPCケースでは珍しく5インチベイを備えているのも特長だ。
また、側面パネルの強化ガラスはスモークがかかったものになっており、光るPCパーツを搭載しない場合は落ち着いた見た目に、光るPCパーツを搭載した場合はイルミネーション部分がほどよく見える案配になっている。
小型ながら水冷クーラーにも対応、ドライブや電源は見えない位置に搭載
外観に続いて内部の様子もチェックしていこう。
奥行き418mmと比較的コンパクトなケースだが、水冷ラジエーターは前面パネルに280mm(140mm×2)または240mm(120mm×2)を搭載可能、天面側には140mmまたは120mm、裏面側には120mmのモデルが搭載可能。前面パネルは、ラジエーターを搭載しない際は最大で120mmファン×3または140mmファン×2を搭載可能。
2/11更新 初掲載時に奥行きの数値に誤りがございました。訂正してお詫びいたします。
ビデオカードは最大で330mmまでのものが搭載可能で、CPUクーラーは全高160mm、電源は奥行き180mmまでのものが搭載できる。
電源やドライブはガラスパネルからは見えない位置に搭載可能な構造になっており、裏面側にゆとりのある配線スペースを備えるなど、見た目にもこだわれる構造になっている。
拡張ベイは、5インチ×1、3.5インチ(シャドウベイ)×2、2.5インチ(シャドウベイ)×2を備える。5インチベイを備えるのは最近のケースとしては珍しく、光学ドライブや5インチベイアクセサリーを使用したいユーザーにはポイントになるだろう。
吸気口部分にはフィルターを搭載、掃除のしやすさも意識した構造
110Rはエントリークラスのモデルながら、ホコリの入りにくい構造であったり、清掃のしやすさも意識した構造になっている。
前面パネルの両サイドが吸気口になっているが、フィルターが取り付けられており、掃除の際などに前面パネルは取り外ししやすい構造になっている。
天面側に装着されたフィルターはマグネット固定式になっており、掃除の際に取り外ししやすい。また、電源の吸気口部分にも取り外しが簡単なフィルターがつけられており、ホコリが内部に入りにくい構造になっている。
シンプルに必要な機能をまとめたCORSAIRのエントリーケースCORSAIRのデザインが好きなユーザーにもオススメ
CORSAIR 110Rは価格は抑えつつも、ガラスパネルや清掃しやすい構造を備えたPCケースだ。内部もドライブなどを見えない位置に搭載可能なほか、ケーブルなども整理しやすいものになっている。
メーカー自身が「必要最小限」をうたうだけあって、シンプルさが魅力になっており、派手な装飾をきらうユーザーにオススメしやすい。また、CORSAIRのケースは高級なモデルが多いが、7千円未満で購入できる110Rであれば導入できるユーザーも多く、CORSAIRのパーツでかためた高コスパなPCを組みたいユーザーにも向いている。
エントリークラスのPCケースを探しているユーザーは、是非購入候補の一台として検討してみてもらいたい。
[制作協力:CORSAIR]