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低遅延無線/Bluetooth/有線対応で18,000dpiのCORSAIR製マウス「DARK CORE RGB PRO」を試す

マウスパッド最適化機能や交換用グリップも付属した被せ持ち向けゲーミングマウス text by 白倉甲一

CORSAIR DARK CORE RGB PRO(CH-9315411-AP)

 一瞬のミスが命取りになるようなシューター系ゲームの競技シーンでは、これまで有線マウスが使われることがほとんどだった。

 しかし、無線技術やバッテリーの小型軽量化により、ゲーミングマウスにもかなりの種類のワイヤレスマウスが登場。現在では各メーカーのフラグシップモデルも続々と無線化している傾向にあり、ワイヤレスマウスを使うプロゲーマーも増えつつある。

 今回はCORSAIRのワイヤレスゲーミングマウス「DARK COREシリーズ」の新モデル「DARK CORE RGB PRO(CH-9315411-AP)」の使用感を確かめていこう。

被せ持ちに最適な形状、好みに合わせパーツ換装もホールドしやすいグリップデザイン

 DARK CORE RGB PROは被せ持ちに適したやや大きめな右利き用のゲーミングマウスで、接続方式は専用USBレシーバーによる低遅延無線接続(SLIPSTREAM CORSAIRワイヤレステクノロジー)、Bluetooth、有線USBの3方式。ポーリングレートは1,000Hzまたは2,000Hzを選択可能。

 メインボタンにお馴染みのオムロン製スイッチを採用、適度なクリック感と5千万回クリックの高耐久で信頼性も高い。センサーには「PixArt PAW3392」を搭載し100~18,000dpiまでの解像度を1dpi刻みで細かく設定できる。

背面にはメインボタンの他、左端に2つ、ホイール下に1つの追加ボタンを搭載。
広範囲にソールを貼ってあり滑りは良好、手前側には接続方法の切り替えスイッチを備える。センサー位置は先端寄り。

 サイズは127x89x43mm、ケーブルを除いた本体重量は約133g。持った感じはちょっと大きめのマウスといった印象。このサイズのワイヤレスマウスとしては軽めの部類で、ソールが底面のほとんどを覆う形になっているのでスムーズな操作が可能、大きめにマウスを動かすローセンシプレイヤーでも安心だ。

 また、前モデルのDARK CORE RGBからサイドボタンの設計を刷新。オーソドックスな2ボタンになったことでホールドしやすさが向上し、ボタンの押し分けも容易になった。

サイドボタンは2つ、ラインイルミネーション、インジケーターを搭載。
右側面はパネルの付け替えに対応。通常時は下側に向かってやや内向きの傾斜が付いている。
親指を乗せて安定し易いグリップ形状、右側面に向かって若干傾斜が付いている。
手のひらに当たる部分がラバー加工されていてグリップしやすくなっている。

 専用レシーバーによる無線接続では、CORSAIR独自の2.4GHz無線技術「SLIPSTREAM CORSAIRワイヤレステクノロジー」に対応し低遅延かつ安定した接続を実現している。

 バッテリー駆動で16時間、ライティングをオフにすれば36時間連続使用可能な上、有線接続で充電しながら利用する事も可能なので電池切れの心配はまずないだろう。

 それでもなお充電が煩わしいという場合には、Qiワイヤレス充電に対応したバリエーションモデルの「DARK CORE RGB PRO SE(CH-9315511-AP)」と、Qi対応のマウスパッドを組み合わせて電池残量を気にせず使用する事もできる。

CORSAIR独自の2.4GHz無線技術「SLIPSTREAM」に対応。低遅延と安定性をウリとしている。
DARK CORE RGB PROは最大2,000Hzのポーリングレートに対応している。
交換用グリップ、USBレシーバー、USBケーブル、クイックスタートガイド、が付属。
有線接続用の端子、マウス側はType-Cコネクタになっていて上下を気にせずに挿し込める。

 本体の右側面はマグネット式のパネルになっており、グリップ形状を好みに合わせて2種類から付け替え可能。付属の交換グリップは指置きになる形状になっており、小指が長かったり手が大きめな人が床面に指を擦ってしまうことを防げる。長時間の使用時に手への負担を減らすことが出来るだろう。

2種類パネル好みに合わせて換装可能。マグネット式で容易に付け替えできる。
カバーを外すとレシーバーの収納スペースになっている。
右側面のパネルを付け替えた状態。グリップ形状が違うだけではなくラバー加工されている。
パネルを交換することで小指を乗せるスペースを作れる。こちらの方が扱いやすい人もいるだろう。

ボタン割り当てや解像度など、細やかに設定可能なCORSAIR iCUEイルミネーションも好みに合わせカスタマイズ

CORSAIRデバイスを一括で管理可能な「CORSAIR iCUE」。マクロやショートカットキーのボタンへの割り当てや、イルミネーションなど設定項目は多岐にわたる。

 CORSAIRデバイス用の統合ソフトウェア「CORSAIR iCUE」に対応し、イルミネーションや機能割り当てなどをまとめて管理できるようになっている。

 設定内容はマウス本体のオンボードメモリーへ3パターンまでプロファイルを記録可能でワイヤレスマウスとして持ち運ぶ際にも便利だ。

マクロなどの登録も「CORSAIR iCUE」から行える。
カスタムした設定は3パターンまでプロファイルとして本体側に記録可能だ。
X軸とY軸の解像度をそれぞれ設定可能。ボタンを1つスナイパーに割り当てれば推している間だけ設定値の解像度で操作することも出来る。
インジケーターには解像度の他、プロファイル切り替えも表示される。

 サイドボタン下部に追加されたラインイルミネーションは4分割での設定に対応。イルミネーションの種類も豊富なので、プロファイル毎に分けておけば切り替わりを判断しやすくなるだろう。もちろん好みのカラーリングで使うのもアリだ。

ホイール、ロゴ、ラインイルミネーションなどそれぞれの部位毎に設定可能。
明るい場所でもしっかり視認できる光度。
サイドイルミネーションバーは4分割で色を変えることもできる。
プロファイルごとに色を変えたりすればステータス確認用にも応用できる。

マウスパッドに合わせてキャリブレーションできるユニークな機能も表面素材に合わせセンサーを最適化

 DARK CORE RGB PROにはマウスパッド表面を読み取り、センサーとのキャリブレーションを行う機能が備わっている。クロスタイプ、ハードタイプ2種類のマウスパッドを使用してキャリブレーションの効果が得られるか実際に試してみた。

マウスパッドキャリブレーションのメニュー画面。キャリブレーションしたいマウスパッドの上で指示に従いマウスを操作すれば簡単に調整できる。なお、調整時のみ有線接続に切り替える必要があるので注意。

 クロスタイプのマウスパッドとして用意したのは、CORSAIRの「MM300 Anti-Fray」のミディアムサイズ。ハードタイプの樹脂製マウスパッドとして用意したのは同じくCORSAIRの「MM800 RGB POLARIS」だ。

テストに用意したクロスタイプのマウスパッド「CORSAIR MM300 Anti-Fray Medium」。
適度な滑り心地のクロスタイプ、360 x 300 x 3mm。ステッチ加工で端がほつれにくい。
テストに用意したハードタイプの樹脂製マウスパッド「CORSAIR MM800 RGB POLARIS」。
滑りの良い樹脂製、350 x 260 x 5mm。USB給電によるRGBイルミネーションとスルーポート機能を搭載。

 キャリブレーション自体は指示に従い渦を描くようにマウスを操作すれば完了する。作業自体はかなり簡単だ。調整が終了するとメニュー画面の右側に完了した旨が表示される。どのような調整が行われたかといった細かいステータスは表示されない。

作業は渦を描くように一定速度でマウスを操作するだけ。
完了するとその旨が画面上に表示される。

 クロスタイプの「MM300 Anti-Fray」だが、こちらはマウスの解像度を高く設定し、ハイセンシで繊細に使うことを想定して調整してみたが、調整後はよりカーソルの挙動が素直に反応するようになった。

 ハードタイプの樹脂製マウスパッド「MM800 RGB POLARIS」はマウスの解像度を低く設定し、手を大きく動かすローセンシでの使用を想定して調整してみた。こちらも調整後の方がカーソルの動きが素直に反応する印象だ。

 必ずキャリブレーションをしなければいけないというわけではないが、さほど手間もかからないのでマウスパッドを変更したらその都度調整するのが良いだろう。

選べる接続方式やグリップ付け替えで幅広いスタイルに合わせやすい被せ持ちワイヤレスゲーミングマウスの選択肢としてイチオシ

 冒頭でも触れたとおりゲーミングワイヤレスマウスはかなり選択肢が豊富になってきた。とは言えバッテリーの内蔵や諸々の事情で価格が高めになってしまう傾向にある。「買ってはみたものの自分に合わなかった」となってしまうとなかなか買い換えるのも難しい。

 DARK CORE RGB PROであれば、接続方式やグリップパーツを変更可能で、設定などにおいてもボタン数も程よく自由にカスタマイズできるので、好みに合わせやすい。被せ持ちのユーザーが性能高めのワイヤレスゲーミングマウスを探してる場合には、是非試してもらいたいモデルだ。

[制作協力:CORSAIR]