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PS5にSSDを増設、CORSAIRの薄型ヒートシンク付きSSD「MP600 PRO LPX」でお手軽強化
PS5向けヒートシンク搭載のPCIe 4.0 SSD text by 坂本はじめ
2022年2月28日 00:00
CORSAIR MP600 PRO LPXは、リード最大7.1GB/sを実現するPCIe 4.0 SSDに、PS5の拡張ストレージ用スロット向けに最適化された薄型ヒートシンクを搭載したCORSAIRの新作SSDだ。
今回はそのCORSAIR MP600 PRO LPXをPS5に搭載。最速級の速度を実現するPCIe 4.0 SSDの一つであるCORSAIR MP600 PRO LPXが、PS5の拡張ストレージとしてもちゃんと機能するのかチェックしてみよう。
薄型ヒートシンク採用でPS5にも搭載可能なCORSAIRのPCIe 4.0 SSD
CORSAIR MP600 PRO LPXは、インターフェイスにPCIe 4.0 x4を採用したM.2型NVMe SSD。フォームファクターはM.2 2280で、本体サイズは80×23×11mm(長さ×幅×高さ)。
記憶容量は500GB~4TBまでの4モデルがラインナップされており、Phison製のSSDコントローラ「PS5018-E18」と3D TLC NANDフラッシュメモリの組み合わせによって、リード最大7.1GB/s、ライト最大6.8GB/s(2TBモデル以上)というPCIe 4.0 SSDの中でもトップクラスの速度を実現している。
CORSAIR MP600 PRO LPXの特徴的な薄型ヒートシンクは、比較的高さの制限が厳しいPS5の拡張スロットの要件(基板上8.0mm、基板下2.45mm)を満たせるように設計されたもので、これによってサーマルスロットリングの発生を抑制し、ゲーム中でも高いパフォーマンスを維持できるとされている。
今回はCORSAIR MP600 PRO LPXの1TBモデル「CSSD-F1000GBMP600PLP」で、PS5での動作テストを行う。なお、事前にPCでCrystalDiskMarkを実行したところ、リード最大約7,059MB/s、ライト最大5,905MB/sを記録しており、ほぼスペック通りの性能を発揮していた。
PS5に搭載して内蔵SSDとロード時間の比較を実施取り付けやすさもパフォーマンスも十分
それでは、実際にPS5に搭載して拡張ストレージとして利用したCORSAIR MP600 PRO LPXのパフォーマンスをチェックしてみよう。
PS5での利用を想定して設計されたヒートシンクを搭載しているだけあって、物理的な干渉などが生じることはなく、スムーズに取り付けるすることができた。
フォーマット後に実施されるベンチマークにおいても、約6,229MB/sというPS5の推奨速度「5,500MB/s」を大きく超える読み込み速度を実現しており、PS5ゲームのインストール先として理想的なパフォーマンスを発揮することが期待できる。
ここからは、ゲームのロード時間を内蔵SSDと比較することで、CORSAIR MP600 PRO LPXがPS5用SSDとして問題のない速度が出ているのかを確認してみよう。
Ghost of Tsushima
Ghost of Tsushimaでは、タイトル画面からセーブデータを選択し、ゲームが再開されるまでにかかったロード時間を比較してみた。なお、ロード時間の測定はそれぞれ3回ずつ行い、その平均値を比較している。
測定の結果、CORSAIR MP600 PRO LPXでのロード時間は「3.30秒」で、PS5内蔵SSDの「3.34秒」とほぼ同等だった。PS5ゲーム用ストレージとして、内蔵SSDと遜色ないパフォーマンスを発揮していると言ってよいだろう。
PS5の容量を一気に増やせるCORSAIR MP600 PRO LPXプラットフォームを問わず高速なゲーマー注目の最速級PCIe 4.0 SSD
CORSAIR MP600 PRO LPXはPS5の拡張用ストレージとして問題なく使えるSSDだ。特に、1TBを超える大容量モデルも用意されているので、PS5のSSD容量を倍以上に増やしたいと考えているユーザーにとって、CORSAIR MP600 PRO LPXは新たな選択肢となるだろう。
今回試したのは1TBモデルだったが、2TB以上のモデルになれば書き込み速度も6.8GB/sに達する。PS5で使えることはもちろん、PCにおいても最速級のPCIe 4.0 SSDであるCORSAIR MP600 PRO LPXは、プラットフォームを問わずゲーマーが注目すべきSSDのひとつであると言えよう。
[制作協力:CORSAIR]