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湾曲27型/WQHD/165Hzで5万円割れ、フライトシミュもFPSでも使えるゲーミングモニター「MSI Optix G271CQP」
PS5ならフルHD/120Hz・4K/60Hzで接続も text by 坂本はじめ
2022年6月16日 00:00
今回紹介するMSIの「Optix G271CQP」は、165Hz駆動の27インチWQHD液晶パネルを採用した湾曲ゲーミングモニター。
高リフレッシュレート・高精細というゲーミングモニターのトレンドを押さえつつ、湾曲率1,000Rのパネルというアクセントを加えたOptix G271CQPは、45,800円前後で購入できる比較的手ごろな価格も魅力だ。ゲーミングPCやPS5を接続して、Optix G271CQPの機能や使用感をチェックしてみよう。
27インチの湾曲ゲーミングモニター、165Hz/WQHD対応の今時仕様湾曲率1,000Rのパネルで高い没入感も
MSI Optix G271CQPは、WQHD解像度(2,560×1,440ドット)で165Hz駆動を実現する湾曲液晶パネルを採用した27型ゲーミングモニター。
液晶パネルの湾曲率は1,000Rで、人の視野とほぼ同等の湾曲率のパネルを採用することで高い没入感が期待できるという。本体サイズは606.4×289.4×528.4(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.65kg。
映像入力端子はDisplayPort 1.2aとHDMI 2.0b(2基)。165Hz駆動はDisplayPort接続時のみ対応で、HDMI接続時は最大144Hz駆動となる。そのほか、ヘッドホン出力と電源入力端子を備えており、本体への電力供給は付属のACアダプターで行う。
色を保ったままブルーライトを軽減するハードウェアブルーライト機能を搭載ゲーマー向けのナイトビジョンやアンチモーションブラーもサポート
先にも述べた通り、Optix G271CQPは165Hz駆動の27型WQHD湾曲ゲーミングモニターであり、その表示部にはVA方式かつノングレア(非光沢)仕様の液晶パネルを採用している。この液晶パネルは応答速度も1ms(MPRT)と高速で、動的同期技術のFreeSync Premiumに対応。ゲームをプレイするのに適した表示性能を備えていると言える。
また、Optix G271CQPの液晶パネルにはハードウェアブルーライトカット機能が導入されている。ハードウェアブルーライトカットは設定不要で有効な標準機能で、従来のブルーライトカットのように表示色に影響を及ぼすことなくブルーライトを抑制できるため、色の再現性を保ちつつ目の負担を軽減するとされている。
実際、Optix G271CQPの表示色は特に違和感のないものであり、色域もsRGBカバー率90%、DCI-P3カバー率85%を達成している。
この他にもゲーマー向けの機能として、暗所の視認性を高める「ナイトビジョン」や、残像を低減する「アンチモーションブラー(MPRT)」を搭載。複数の映像ソースを表示するPIPやPBP、従来型のブルーライトカットにも対応しており、これらの機能はOSDから設定できる。
PS5の「フルHD/120Hz」と「4K/60Hz」に対応PS5で高速表示と高精細表示を選択できるゲーミングモニター
Optix G271CQPはPC向けのゲーミングモニターだが、HDMIやDisplayPortで映像出力が可能なデバイスであれば家庭用ゲーム機でもその性能を活用することができる。
PS5は、フルHD解像度(1080p)と4K解像度(2160p)での映像出力と、最大120Hzのリフレッシュレートに対応している。そのPS5をHDMIケーブルでOptix G271CQPに接続した場合、フルHDなら120Hz、4Kなら60Hzでの映像を表示可能だ。
Optix G271CQPの画面解像度はWQHD(1440p)なので、PS5から出力される4K解像度の映像ソースをフルに表示することはできないが、実際に4K入力時の表示を確認してみると、フルHD出力時より明らかに高精細になっていることが確認できる。
PS5に接続したOptix G271CQPでは、フルHD解像度で120Hz駆動の高速表示と、WQHD解像度の液晶パネルで表示できる範囲で高精細表示のいずれかを選択してゲームを楽しむことができるという訳だ。PCゲーマーだけでなく、PS5ユーザーにとっても面白い選択肢となるだろう。
高精細と1,000R湾曲パネルならではの没入感は魅力滑らかな映像を楽しめるFreeSync Premiumも効果的
高精細 + 1,000R湾曲パネルの組み合わせは、ゲームをプレイする際の没入感を高めてくれる。特にフライトシミュレーターやレースゲームのように、没入感がゲーム体験を高めるジャンルで効果的だ。
PC版のMicrosoft Flight Simulatorをプレイして使用感を確かめてみたが、27型でWQHD解像度を実現するOptix G271CQPの画素密度は109ppiで、画面端がちょうど視野に収まるくらいの距離であればドットが荒いと感じることもないだろう。精緻なグラフィック表示は湾曲パネルとの相乗効果で没入感を高める効果がある。
シミュレーター系のゲームとの相性が良い湾曲ゲーミングモニターだが、FPSなどには相性が悪いとされることもある。
湾曲しているが故にゲームの操作性などに影響を及ぼすのではないかと思うかもしれないが、プロゲーマーは別として、カジュアルにゲームを楽しむ分には問題ない。ディスプレイを正面から見ている分には特に違和感はなく、むしろ自然とゲーム画面に集中できる。エーペックスレジェンズをプレイして確認してみたが、この辺りは慣れの問題と言っていいかもしれない。
なお、WQHD解像度でゲームを存分に楽しむにはPC側にも相応のゲーミング性能が必要で、165Hz駆動の表示性能を常に引き出すのは難しいのが現実だが、Optix G271CQPにはフレームレートにリフレッシュレートを同期するFreeSync Premiumが搭載されている。これを用いればフレームレートの低下が生じた場合でも、リフレッシュレートとの齟齬によるカクつき(スタッター)を抑制して、滑らかな映像でゲームを楽しむことができるので、Optix G271CQPは様々なゲームに使えると言っていいだろう。
多数の機能を盛り込みつつコストを抑えたWQHD湾曲ゲーミングモニターPC・家庭用ゲーム機両方で使えるMSI Optix G271CQP
ゲームの没入感を高める湾曲率1,000Rのパネル、フルHDを超える高精細を実現するWQHD解像度、FPSやバトルロイヤルゲームで効果を発揮する165Hz駆動、長時間プレイ時の目への負担を軽減するハードウェアブルーライトカットなど、ゲーミングシーンで魅力的なこれらの要素を揃えながら、45,800円前後という価格を実現したOptix G271CQPは、スペックや機能の割に安価なゲーミングモニターだ。
PS5との組み合わせで高速表示と高精細表示を選択できるのも面白い特徴であり、PCとPS5の両方でゲームをプレイするゲーマーにとっては魅力的な選択肢となるだろう。コストパフォーマンスと湾曲パネルというキーワードに興味のあるゲーマーなら、MSIのOptix G271CQPを検討してみることをおすすめする。
[制作協力:MSI]