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省スペース性は最高峰?小型のワイヤレストラックボール「エレコム M-MT2BRSBK」を試してみた
トラックボールだけど“つまみ持ち”のコンパクト設計 text by 佐藤岳大
2023年8月1日 08:05
今回紹介するのは、コンパクトなトラックボールマウス、エレコム「M-MT2BRSBK」。購入時の価格は4,218円。
トラックボールマウスは、マウス本体を動かさずに使えるため、疲労軽減という目的で使用している人も多いと思うが、もう1つの利点として操作にスペースが必要ないという点が挙げられる。その「省スペース」によりフォーカスしている製品が「M-MT2BRSBK」だ。
本製品は61.9×93.9×40.2mmというコンパクトなサイズながら、人差し指操作のトラックボールマウスとなっている。
トラックボールの直径は34mmと、同社のエントリーモデル「M-DT1DRBK」と同サイズのボールを搭載。上位モデル搭載の50mm超のボールには及ばないものの、十分なサイズのボールを搭載している。当然だがボールの着脱にも対応する。
重量も約83g(本体のみ)と、一般的なワイヤレスマウスと同等クラスの軽さだ。電源は単4乾電池で、一般的な使用で約100日動作するとしている。
ボタン数はメインボタン×2とホイール、戻る/進むボタンの5ボタン。
標準ではホイール奥が左クリック、ボール右側が右クリック、戻る/進むがホイール手前となっているが、「エレコム マウスアシスタント」ユーティリティから割り当てを変更することも可能。
読み取り解像度も、750DPIと1,500DPIで切り替えが可能。Windowsのマウス加速設定と組み合わせれば、繊細な操作からマルチディスプレイ環境のドラッグ操作まで対応できる。
本体を握ってみると、一般的なトラックボールとは異なる独特のグリップ感となっている。
ホイールの位置が手前に配置されており、右サイドの薬指用のくぼみの位置に手を合わせると、手のひら部分はまったく触れない形で、いわゆるマウスの「つまみ持ち」に近い状態になる。
トラックボールはリストレスト付きのものも多いが、本製品は真逆の設計と言える。
また、パッケージにキャリングケースが付属する点も特徴だ。
一般的なトラックボールは大きさや重さから、ワイヤレスのモデルでも持ち運びを想定したものは少ないが、本製品は軽く小さいという利点を活かし、持ち運びも想定されているのが分かる。
実際に使用して分かったポイントとして、サイズが小さいためノートPCのパームレストに置いて使えるというのは他製品に無い利点だ。膝上にノートPCを広げての作業、外出先で狭いスペースで作業するといった場合でもマウス操作が可能だ。
既存のトラックボールユーザーのみならず、移動中などに限られたスペースでもできるだけ快適に作業したいという人にもオススメできる製品といえるだろう。
なお、本製品は残念ながらメーカーサイトでは販売終了扱いとなっている。ただし、市場在庫がまだあり、今なら複数のショップで購入できる状態なので、店頭から無くなる前にチェックしてもらいたい。