特集、その他

あると便利な1本!トルク調整もできる電動精密ドライバー「ARROWMAX SES」を使ってみた

 今回紹介するのは、電動精密ドライバー「ARROWMAX SES電動ドライバー 34in1(AM-199912)」。

 購入時の価格は7,780円。

トルク調整も可能な電動精密ドライバー

 ARROWMAX SESは、電動モーターとバッテリー内蔵を内蔵したドライバーだ。金属製のケースはスライド式で、ドライバー本体と交換ビットがまとめて収納できる。

 正角柱を面取りした八角柱に近い形状で、円柱型と比べグリップ性を重視したデザインであるという。

 ビットの取り付け部には4つのLEDを備え、奥まった場所など見えづらいネジでも視認してビットを合わせやすいよう工夫されている。

 本体後部には充電用のUSB Type-Cポートが設けられている。

LED搭載
USB Type-C充電

 付属のビットは全34本で、プラスビットPH000/PH00/PH0/PH1、マイナスビットSL1.5/SL2.0/SL2.5/SL3.0、六角ビットH0.9/H1.3/H1.5/H2.0/H2.5の一派的なものに加えて、四角ビットS0/S1、三角ビット2.0/2.3、円ビット0.8mm、U型2.6、ペンタローブ(星型)0.8/1.2/1.5、Y字ビット0.5/2.0/2.5、トルクスビットT2/T3/T4およびT5H/T6H/T8H/T10H/T15Hの特殊ビットも付属。

 特殊ビットを含めこれだけビットが揃っていれば、精密ドライバーが必要な大抵の状況に対応できるだろう。ドライバー本体への固定は磁石式だ。

 利用頻度の高いPH2プラスビットが入っていないのがやや惜しいが、ビットの大きさはメジャーな六角4mmなので、別の精密ドライバーキットがあれば流用することも難しくはない。

付属のビット

 使い方は簡単で、設定ボタンからトルクを選び、ネジにビット先を合わせたら回転方向ボタンを押すだけ。トルク設定は、設定ボタンを3連続で押して調整モードに入ってから選択する仕組みだ。

 トルク設定は4段階で、最大から順に約0.2N・m(モード1)/0.15N・m(モード2)/0.1N・m(モード3)/0.05N・m(モード4)となっている。

 電動ドライバーではあるが、ボタンを押さずに手動で回す場合は最大3N・mまでのトルクに対応するとされている。

 トルク調整機能については、検査表が付属する高価なトルクドライバーのように、トルク値のメーカー保証があるわけではないため、正確性についてはあくまで目安程度に考えておくべき点は注意したい。

 とはいえ、非常に簡易な方法(手動トルクドライバーで締めたあと同トルク設定の本製品で緩められるかを確認)で空転式の手動トルクドライバーと比べてみた限り、おおよそ同程度のトルクを発揮できているようだ。

トルク設定は4段階

 電動での最大トルクは0.2N・mと控えめで、PC組み立てでマザーボード取り付けなどに使われるM3ネジの(材質などにより変動する)目安トルクにやや届かない程度。とはいえあくまでも精密ドライバーであることを考えれば十分なトルクとも言える。

 しっかり固定したい場合には、電動は仮締めとして、手動で本締めを行うフローになるだろう。逆にM2ネジ以下を締める場合、最大電動トルクでは過剰なトルクでネジ頭をナメてしまう恐れもあるので気をつけたい。

あると便利な1本

 実際に使ってみると、やはり電動で回せるというだけで作業をかなり快適にしてくれる。

 ノートPCのパーツ換装などを行おうとすると、20~30本のネジを着脱するということもザラにあるため、手回しよりも圧倒的な速さと簡単さで着脱できる影響は大きい。

 また電動ドライバーは、締め付け時の最後にトルクがかかる瞬間になって初めてドライバーへ逆回転の負荷が掛かるため、手動ドライバーよりもグリップの容易さの影響が大きく、本製品はその点でもよく考えられている。

 磁石のみでの固定ながらビット先の軸ブレは小さく(下記動画参照)、ビットやドライバー本体の工作精度も悪くない。

 自作PCに限らず、細かなネジ作業をするなら“あると便利”なツールと言えるだろう。