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動画ファイルがうまく再生できない【よくある質問と回答】

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Q. 動画ファイルがうまく再生できない

 MP4形式の動画ファイルで再生できるものとできないものがあります。その違いや解決方法を教えてください。

A. 対応するコーデックかプレイヤーを導入する

 フルHDや4Kといった高画質な動画を手軽に撮影できるスマートホンの普及で、映像を楽しむ機会が多くなりました。そこで多く使われているのがMP4ファイル形式ですが、拡張子が同じMP4であっても、映像コーデックの違いによりPCですんなり再生できるものと再生できないものがあります。

 コーデックはエンコード(圧縮)とデコード(展開)を司るアルゴリズムです。動画再生において重要なポイントになるので、まずは再生できないファイルでどのコーデックが使われているかを調べてみましょう。

 この情報はファイルのプロパティを見ても分からないので、ファイルのメディア情報を解析する「MediaInfo」などが役立ちます。MediaInfoの使い方はとても簡単で、調べたい動画ファイルを起動したウインドウにドラッグ&ドロップするだけです。映像ストーリームに表示されているのが使われているコーデックです。

 そして、再生できないことが多いのが、映像コーデック「H.265/HEVC」を使って録画・エンコードされたMP4ファイルです。現在主流の「H.264/MPEG4 AVC」よりもさらに圧縮率の高いH.265は、ハードウェアの進化とともに利用頻度も上がってきているのですが、やっかいなことにWindows 11ではH.265はコーデックが標準では採用されていないため、別途導入する必要があります。

 解決策としては、Microsoft Store で購入できる「HEVC ビデオ拡張機能」を購入する(120円)、フリーソフトの「VLC media player」を導入するといった方法があります。このほか、無料でさまざまなコーデックを一括でインストールできるコーデックパックもあるのですが、互換性の問題、さらには便利さを悪用したウイルス感染の可能性があり、Microsoftは推奨していません。

Windows 11でH.265の動画を再生するにはコーデックが必要
MP4ファイルを再生して「コーデックが必要です」と表示された場合はH.265のコーデックをインストールする必要がある
「HEVC ビデオ拡張機能」を購入してインストールすると、メディアプレーヤーでH.265で撮影した動画を視聴できるようになる
メディアプレーヤーで再生しても音声のみしか出力されない場合は、使われている映像コーデックを調べるのが解決への第一歩
コーデックやタグ情報などを表示できるフリーソフト「MediaInfo
MediaInfoでH.264(画面上)で撮影した動画とH.265(画面下)で撮影した動画の情報を確認したもの
多機能なメディアプレーヤー「VLC media player

[TEXT:野村晋也]

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