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PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」【2025年版/AMD、CORSAIR、DeepCool、インテル、日本マイクロソフト編】
2025年1月1日 00:00
新年明けましておめでとうございます。
新年といえば去年の振り返りと今年の展望。「メーカーから見た去年の売れ筋パーツ」や「今年の意気込み」が気になる人も多いはず。
そこで今回、PCパーツメーカーなど計18社に「2024年にヒットした製品」や「2025年の意気込み」をお伺いし、お寄せいただいたコメントをそのまま掲載しました。
各社が力を入れている、そして今後入れていくポイントや今年の意気込みなど、なかなか興味深いコメントもあったりします。掲載順は順不同のため、気になるメーカーがある方はそこを、全部読みたい方は頭からどうぞ。
| PCパーツ各社に聞く「今年の意気込み」と「去年の売れ筋」（2025年頭版） |
|---|
| AMD、CORSAIR、DeepCool、インテル、日本マイクロソフト編 |
| ASUS、GIGABYTE、MSI、ZOTAC編 |
| Western Digital、SanDisk、Crucial(Micron)、Synology編 |
| Qualit、サイコム、サードウェーブ（ドスパラ）、マウスコンピューター、パソコン工房（ユニットコム）編 |
リテール営業事業部 コンポーネントパーツ代理店事業 プロダクト&マーケティング 佐藤美明氏
●2024年にヒットした製品を教えてください
CPUは、AMD Ryzen 7 7800X3Dです。ゲーム最強CPUとして登場し、単品販売だけでなく組み込まれた搭載PCも各社で、ヒットしました。
そして、記憶に新しいのが、新しいゲーム最強CPUのRyzen 7 9800X3Dです。日本では11/15に発売し、充分な入荷数を確保したつもりでしたが、発売したその週末には日本全国の在庫がほぼ売り切れてしまいました。
GPUは、AMD Radeon RX 7800 XTが継続して人気が高いです。そして最近ではRadeon RX 7900 シリーズのハイエンドもヒットしています。2025年発売予定のゲームのオープンベータテストで、パフォーマンスの高さがSNSでも話題になり、翌週のRadeonの販売シェアを大きく伸ばしました。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか？
AMD Ryzen 8000Gシリーズです。某価格サイトのプロダクトアワードでRyzen 5 8600Gが部門大賞、Ryzen 7 8700Gがカテゴリ銅賞を受賞しました。価格も下がってきて、高性能の内蔵GPUと低TDPの扱いやすさが高い満足度となっているようです。低TDPながらパフォーマンス高く、最近人気が向上しているRyzen 7 9700Xも注目です。
製品だけでなくゲームパフォーマンスを向上させるFSR、HYPR-RX、AFMF 2といったソフトウェアテクノロジも引き続き注目です。世界中で高評価を得ていて、対応ゲームタイトルが既に415以上のFSRや数千タイトルで有効なAFMF 2はワンランク以上のパフォーマンス向上を目指せます。さらに今後の進化もぜひ注目です。
●2025年の意気込みを教えて下さい
2024年12月時点で、CPUの単品販売シェアが過半数を超えています。GPUもAMD Radeon RX 6000 シリーズから着実にシェアが伸び、現在は一定の人気を得られるようになりました。これは、CPUもGPUも高いパフォーマンスと安定感が皆様の支持を得ていることが理由だと思います。
引き続きユーザーの皆様に支持されるような製品、テクノロジを提供し、2025年もAMD Yearになるようがんばります！
●読者に一言どうぞ
毎年のごとく言っているかもしれませんが、やっぱりAMDは本当に多くのエンドユーザーの皆様に愛されていると感じています。(毎年ここにコメントを書くたびに思い出してほっこりしていますw)
これからも性能が高く、満足度が高く、皆様に喜んでもらえる製品を提供し続け、PC界隈を盛り上げていきますので、2025年もぜひAMDを応援してください！
ジャパンマーケティングマネージャー 神冬旗氏
●2024年にヒットした製品を教えてください
CORSAIRは様々なカテゴリーを扱っており、自作PCであれば6500Xや3500Xシリーズというピラーレスケースが遂に発売になりました。元々RGBの光り方には定評があったのでピラーレスですとより鮮やかな発色を体感できるので売れ筋ケースとなりました。またモデルによっては『iCUE LINK』という自作PCの難点であるファンとの接続やケーブルマネジメントを容易にするシステムに対応するものもラインナップにあるので是非自作入門の方にも選んでいただければと思います。
周辺機器でいうとK70 PRO TKLというテンキーレスサイズでラピッドトリガーやSOCD搭載の全部入りモデルが全世界に先駆けて日本で発売となりました。日本市場は特に白いカラバリが人気なので実際の人気度でも白がかなり選ばれています。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか？
2025年に注目していただきたい製品ですがレーシングシミュレーターのコントローラーで老舗のFANATECを傘下に取り入れたので日本での販売も期待されます。FANATECに関しては既にたくさんのフィードバックが寄せられており、エンドユーザーの皆様からの期待値の高さも伺えます。
また他にはヘッドセットですとVIRTUOSO MAXというドルビーアトモス対応、ノイズキャンセリング機能搭載のフラッグシップヘッドセットも販売されました。ノイキャンとドルビーアトモスが相まって素晴らしい没入体験をもたらすのでこちらにも是非注目してほしいです。
●2025年の意気込みを教えて下さい
2025年初頭は各カテゴリー、現行のラインナップで幕を開けます。当初は高額と言われていた【iCUE LINK】もその便利さから徐々に浸透しているのでもっとたくさんのDIYユーザーの方にお届けしたいです。
またゲーミングもK70 PRO TKLの評判がとても高く売れ行きも好調ですので、今までCORSAIRの周辺機器は触ったことがない、というお客様にも選んでいただけるマーケティング活動をして参ります！また、CORSAIRブランド自体の認知度を向上するために様々な企業とのコラボも実現させたいです！
●読者に一言どうぞ
CORSAIRは1994年に創業したブランドですので2024年で30周年のアニバーサリーを迎えました。最初はメモリの老舗ブランドとして有名になっていったのですが、今日ではたくさんのブランドを傘下に持つ上場企業となりました。
これもCORSAIRを選んでくださる皆様のサポートあってこそ成し遂げたマイルストーンです。日本市場はアジア地域の中でも一番注力されている国といっても過言ではありません。今後ともCORSAIRを何卒よろしくお願い申し上げます！！
DeepCoolアンバサダー Icey氏
●2024年にヒットした製品を教えてください
「CH160」は、コンパクトなMini-ITXケースとして話題となり、メッシュパネルにオリジナルデザインを描ける「PIXEL」により、ユーザーが自分好みのPCをカスタマイズできる点が魅力です。さらに、MESHパネル、ガラスサイドパネル、専用スタンドパッドなどのオプションも選べ、自分のニーズに合った選択が可能です。
「MYSTIQUE」は大型TFTスクリーンを搭載し、16.7M色の高解像度表示とシンプルな専用ソフトウェアが好評。
業界注目の「ASSASSIN IV VC VISION」ではべーパーチャンバー技術を初採用し、静音性と冷却性能のバランスを実現。特にTDP280Wの高負荷環境でも抜群のパフォーマンスを発揮するほか、デジタルディスプレイ機能を加え、空冷の新たな基準を打ち立てました。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか？
ぜひ注目していただきたいのが、「AK DIGITAL PRO」シリーズです。最新のCore Touch Technology 2.0（CTT2.0）により、熱伝導率が強化され、冷却性能が向上されます。トップのデジタルパネルでCPU温度だけでなく使用量やワット数もモニタリング可能になりました。
「LQ」シリーズは、4セグメント表示可能なディスプレイとARGBライティングを組み合わせ、スタイリッシュな見た目と優れた冷却性能を兼ね備えています。USB 2.0ヘッダーに接続することで専用ソフト「DeepCreative」により制御可能です。性能重視の方だけでなく、デザインにこだわる方にもおすすめです。
これらの製品は、性能と外観の両方を求めるユーザーに最適です。
●2025年の意気込みを教えて下さい
2025年、DeepCoolはさらなる進化を目指します。静音性と冷却性能を両立させた新たなCPUクーラー、ユーザーのニーズを先取りしたPCケース、性能とデザインを兼ね備えたケースファン、新たなSFX電源などを開発予定です。
また、ユーザーの声に耳を傾け、冷却性能、静音性、独自のデザインを兼ね備えたDeepCoolならではの製品をお届けしていきます。次の25年に向けて一緒に新たな一歩を踏み出しましょう！
●読者に一言どうぞ
2024年、DeepCoolは創立25周年を迎えました。長年にわたるご支援とご愛顧に心より感謝申し上げます。公式Xでは新製品情報やキャンペーンを随時配信しておりますので、ぜひフォローをお願いいたします。
DeepCoolはこれからも性能、静音性、デザイン性、革新性を追求し、皆様に愛される製品をお届けしてまいります。これからも変わらぬ応援をよろしくお願いいたします！
マーケティング本部 コンシューマー・マーケティング・マネージャー 名越薫氏
●2024年にヒットした製品を教えてください
23年末に市場投入したインテル® Core™ Ultra プロセッサーが大きな注目を集めました。生成AIを活用したサービスが広がる中、「AI PC」がバズワードとなり、その先駆けとなる製品です。
長年培ってきたエコシステムパートナーとの連携で周辺機器やサービスとの互換性はそのままに、CPUやGPU、NPUという特徴の異なる３つのエンジンが、AI処理も従来のワークロードも最適に演算処理するのが強みです。ライフハックがトレンドになり、AIや便利なツールを活用して生活の質を向上させるユーザーが増えたことも注目を得た理由だと考えます。
AI活用に積極的なユーザーはもちろん、普段AIを活用しない方も、実はAIを実装したサービスやアプリケーションは増えており、数年間使用するPCなので是非注目してほしいです。
●そのほかに注目して欲しい製品はありますか？
9月に、最新製品となるインテル® Core™ Ultraプロセッサー (シリーズ 2) を発売しました。弊社が最高峰のモバイルAI PC向け製品と位置付けるもので、最新世代の P-core および低消費電力 E-core プロセッサー・アーキテクチャーを採用し、強化された NPU 4.0 AI エンジン、新しい Xe2 アーキテクチャーにより駆動するインテル® Arc™ GPU が内臓されています。すでに多くのPCメーカー様より搭載PCが発売されていますので、是非チェックしてください。
●2025年の意気込みを教えて下さい
2025年は弊社にとってチャレンジの年となります。AIが普及する中で、引き続きインテル® Core™ Ultraプロセッサーを中心にPCメーカー様や関連企業の方々と連携し、あらゆるエンドユーザー・ニーズを理解しながら、より良いPC体験の普及に尽力して参ります。また、弊社のテクノロジーや製品を活用し、皆様に興味を持っていただけるような活動もしていきたいと考えています。
●読者に一言どうぞ
AKIBA PC Hotline!の読者様、日頃よりご愛顧、ご関心をお寄せいただき誠にありがとうございます。本年も、弊社の製品群が皆様により良いPC環境をご提供できるよう企業努力を継続して参ります。皆様にとっても良い年になります事をお祈りするとともに、弊社および弊社製品にご関心を持っていただけますと幸いです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
コンシューマ事業部 モダンライフ戦略本部 本部長 小澤拓史氏
●2024年にヒットした製品を教えてください
Copilot+ PCは、AIを活用することでより高い生産性と豊かな創造性を引き出すために設計された、新しいWindows PCです。複雑で複数の作業をPCでこなす方にはもちろん、AI機能だけでなく、今までで最も高性能なWindows PCのため、PCに高いレスポンスを求めるユーザーの皆さんにも好意的に受け入れていただけたのではないかと感じています。
●2025年の意気込みを教えて下さい
昨年秋に発表されたCopilot+ PCで体験できる新機能が、Insider Previewを通じて利用可能となり、AIを活用した機能がますます充実していることを実感しています。今年は更に各メーカーから魅力的な製品が続々と発表されることを期待していますので、ぜひCopilot+ PCにご注目ください！
●読者に一言どうぞ
長年にわたりWindows 10をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。2025年10月14日に、Windows 10はサポート終了日を迎えます。Windows バックアップ機能を利用いただくことで、新しいPCへのデータ移行を簡単に行うことができます。この機会に、ぜひWindows 11、Copilot+ PCへの移行をご検討ください。