「Windows 8 PCの祭典」結果詳報
ビデオカード付きでも起動9秒、高速起動のポイントは？

　「Windows 8の起動の速さ」を主要テーマにした、Windows 8搭載PCのコンテスト「Windows 8 PCの祭典」（DOS/V POWER REPORT主催）。19日に発表した受賞PCを以外にも、見逃せないPCや作例として注目できるPCなど多数がエントリーしている。

　そこで今回は、自作の参考になるよう、「Intel」「AMD」「ビデオカード」の3テーマと「仮想PC」に分けて高速起動する作例をまとめてみた。

　詳細は以下のリストを見て欲しいが、上位ランクでのポイントになっているのが「SSDを搭載すること」とマザーボードメーカー。

　上位PCの多くはSSDを搭載しており、SSDの高速性がよく分かる。また、上位ランクのマザーボードメーカーはASRockやIntel、ASUSがほとんどで、これらメーカーのマザーボードは他社製品よりも全般的に起動が早い傾向にあるようだ。

　また、CPUの違いによる速度差だが、まず言えるのはCPUのグレードによる速度差はあまりないといえる点。「本当の究極」を目指すなら上位クラスがいいようだが、5～7秒で起動するCeleron搭載機も複数エントリーしており、実用上は問題ないといえそう。

　一方、CPUメーカーによる違いは、AMDベースのエントリー数が10エントリー強と少ないため、確実な傾向としては判断しにくい。ただし、A6-5400Kで7秒をマークしたkazgb氏の作例などもあるため、大きな差があることはなさそうだ。

　なお、古い世代のCPUは、パーツ構成の古さからか全般に起動時間がかかる傾向にある。

　ただし、Core 2 Quadで起動7秒を達成した775+DDR2や、Atom N270のネットブックで起動9秒を達成した和々々氏の作例などもあり、構成と工夫による側面もある様子。

　このほか、ビデオカードなどを装着すると初期化のために起動時間が増えるのは周知のとおり。

　代表的な高速起動例は9秒ほどで、春脳。氏の作例（Radeon HD 7770）やGomakichidaimajin氏の作例（GeForce GTX 670）、まぐろ氏の作例（GeForce GTX 680）が達成している。

　祭典の募集期間がHaswellやRichlandの発売前だったため、これらのCPUを使った作例はないが、マザーボードメーカーの選択やパーツの組み合わせ情報は依然重要と思われる、ぜひ夏の自作の参考にしてほしい。