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LexarのSATA SSD「NS100」をテスト、耐久性高めのエントリーモデル
旧型PCのアップグレードやポータブルストレージ用に好適 text by 坂本はじめ
- 提供:
- 株式会社ファスト
2019年8月28日 06:05
LexarのバリュークラスSSD「NS100」。オーソドックスな2.5インチSATA SSDで、秋葉原の店頭でも販売されている。
Lexarはこれまでカメラやビデオカメラ向けのフラッシュメモリを主力としており、国内にLexar製のSSDが投入されたのはこのNS100が初。NS100に次ぐかたちで現在はNVMe SSDなども市場に投入されている。
今回、Lexarのバリュークラスかつスタンダードな「NS100」を簡単にテストしてみたので、どのようなモデルなのかを紹介しよう。
耐久性に優れたLexarのバリュークラスSSD「NS100」
LexarのバリュークラスSSDである「NS100」は、インターフェイスに6Gbps SATAを採用した2.5インチ型SSDで、128GBから1TBまでの容量がラインナップされている。
公表されている性能はシーケンシャルリード性能のみで、128GBモデルと256GBモデルが520MB/s、512GBモデルと1TBモデルは550MB/sとなっている。
NANDフラッシュや搭載コントローラも非公表だが、総書き込み容量(TBW)は512GBモデルで256TBに達しており、バリュークラスの製品ながらメインストリームクラスのSSDと同等の耐久性がうたわれている。保証期間は3年間。
現在、日本で販売されているモデルは128GB、256GB、512GBモデルの3製品。
500GBクラスのSSDを例にすると、他メーカーのバリュークラスモデルは480GBや500GBといった予備領域を多く確保する製品が多いが、NS100の場合、512GBモデルのように各容量帯で最大容量のモデルを投入している。こうした部分もNS100の特長と言えるだろう。
256GBモデルは公称値以上の性能を発揮、3モデルをベンチマークでチェック
128GB、256GB、512GBの3モデルの速度を、CrystalDiskMarkを使って計測してみた。以下がその結果だ。
ベンチマークでの計測は、テストサイズ1GiBと32BiBの2種類でテスト、キャッシュの影響なども確認してみた。
128GBモデルに関しては公称値以下のリード速度となっているが、バリュークラスのSSDとしては悪くない値だ。逆に256GBモデルは公称値以上の速度を発揮しており、512GBモデルに近い性能となっている。
ランダムアクセスはキャッシュの影響によりテストサイズが大きくなった際に速度差が見られるが、シーケンシャルアクセスに関してはテストサイズに関わらず安定した速度が出ており、特性に合わせた使い方をすればコストパフォーマンスの高いSSDとして活用できるだろう。
ユーティリティでステータスの確認やデータの完全消去も可能
NS100にはユーティリティソフト「Lexar SSD Dash」が用意されている。
動作温度や容量の使用状態、接続インターフェイスと速度の状態、ファーウェアのバージョンなど、基本的なSSDのステータスの他、S.M.A.R.T.の値なども確認することができる。
また、データの完全消去機能も備えており、SSDを長期間使用してリフレッシュしたい場合や、全く別の用途で使う際などに活用できる。
激安クラスのSSDはユーティリティソフトが無いモデルも多いので、差別化という点ではポイントになる部分だろう。
オーソドックスなバリュークラスSSD旧型PCのアップグレードやデータの持ち運び用にもお勧め
NS100は、バリュークラスの製品ながらTBW(総書き込み容量)の値が高い点が特徴のモデルだ。保証期間も3年と長めなので、コストを抑えつつ耐久性が高めのSSDを探しているユーザーにはマッチする。
速度の面では、上位クラスのSSDのように絶対的な速度がウリのモデルでは無いので、旧型PCのアップグレード用途や、外付けケースなどに入れてポータブルストレージなどに利用するのに向いているかもしれない。SSDならではの快適さが重要で、速度はそこそこ出れば問題ないとといった用途に適しているといえるだろう。