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ゲームしながらのVTuber配信も余裕、クリエイター用途も高速&安定動作なASUS「ProArt」

「ProArt」で組む高性能PC、現役VTuberも太鼓判の実力をチェック! text by 芹澤正芳

 PCでクリエイティブ活動をする人は多いが、PCに求めるスペックは多種多様だ。写真のレタッチ、動画の編集、3DCGのレンダリング、DTM、ゲーム実況などクリエイティブワークによってスペックは異なり、複数の作業を同時にかつ快適にこなせる性能が求められることもある。個人のニーズに合わせ対応できるのが、自由にパーツを組み合わせられる“自作PC”だ。

 とはいうものの、クリエイター向けに用意されている自作PCパーツは多く、選ぶ際に迷う人も多いだろう。今回はASUSのクリエイター向けブランド「ProArt」シリーズの製品を使い自作PCを構築。動画配信者向けを想定して、クリエイター向けの製品が快適なのかをテストしてみた。

安定性&耐久性重視で設計されたASUS「ProArt」シリーズ性能が出るのはもちろん、動作検証や互換性テストにも注力

 今回取り上げるASUSの「ProArt」シリーズはクリエイター向けのブランドで、液晶ディスプレイやノートPC、自作PC向けのマザーボードなどもラインナップしている。

液晶ディスプレイやノートPC、マザーボードなどを展開する、クリエイター向けのASUS「ProArt」シリーズ。

 ProArtは一般的なモデルと何が異なるのか、ここでは、Z690チップセットを搭載する「ProArt Z690-CREATOR WIFI」と、32インチ/4K/120Hz対応でHDR1600もサポートするミニLEDバックライト搭載の「ProArt Display PA32UCG」の特長を紹介しよう。

ASUS ProArt Z690-CREATOR WIFI

 クリエイティブな作業では、高負荷な状況が続くことも多く、高い性能を安定して維持できるようにするため、安定性と耐久性重視の設計であることが大きな特徴だ。

 ProArt Z690-CREATOR WIFIの電源回路には16+1フェーズと大規模で出力も70A SPSと十分な作り。消費電力の大きい上位CPUも安定して動作できる。加えて、電源周りには優れた合金チョークと高耐久のコンデンサを採用し、高負荷が続いて電源部の温度が上がっても耐えられるように設計されている。

Intel Z690チップセット搭載のASUS ProArt Z690-CREATOR WIFI。ATXサイズで価格は76,000円前後。
24時間/365日動作を想定した耐久性と信頼性も特徴。
VRMは16+1フェーズの70A SPSと大規模な電源回路と耐久性の高い合金チョークとコンデンサを組み合わせた安定性重視の設計だ。
VRMは大型ヒートシンクが搭載されており、冷却対策もしっかりされている。

 スマートで実用重視のデザインもクリエイター向けらしいところ。LEDなど派手な装飾はない一方で、M.2スロットすべてにヒートシンクを備えるなど、冷却力はしっかりと確保。

 PCI Expressスロットは3基あるうち2基は、支える力とせん断抵抗を強化した仕様と大型のビデオカードも安心して装着が可能、メモリスロットも仕切り部分を強化金属製にするなど、ここでも安定性と耐久性を重視しているのが見て取れる。

 拡張性や将来性も確保されており、4基のM.2スロット、8基のSATAポートを備え、複数台のストレージ環境を構築しやすく、Z690チップセットは第12世代Coreプロセッサに加えて、次世代CPUにも対応。将来的によりハイパワーなCPUが必要になっても乗り換えられる。

2基のPCI Expressスロットは重いカードも支えられる強化仕様だ。
仕切り板に強化金属製を採用し、メモリスロットを強化している。
4基あるM.2スロットはすべてPCI Express 4.0 x4対応。
SATAは8ポートもあり、大容量のストレージ環境も作りやすい。

 インターフェースも一般的なマザーボードと異なり、まさにクリエイター向けという仕様だ。それを象徴するのが、バックパネルにDisplayPortの映像入力端子があること。

 マザーボードに接続したビデオカードの映像出力を接続すれば、その映像を同じくバックパネルに2基あるThunderbolt 4端子から出力できる。Thunderbolt 4はType-C形状なので、Type-C接続のモバイルディスプレイや液晶タブレットに対して電源の供給と映像の出力が可能。クリエイターはメインのモニターとは別に、モバイルディスプレイをサブの画面表示に使ったり、イラストを描くため液晶タブレットを接続するといったことが多いだけに、これは大きな強みと言える。

 Thunderbolt 4は最大40Gbpsの高速なデータ転送速度を持ち、対応デバイスと接続すれば大容量のデータも高速にコピーできる。そもそもATXサイズのマザーボードではThunderbolt 4端子を備えたものが非常に少ないので、ここは大きな差別化ポイントだろう。

バックパネルにビデオカードの映像を入力できるDisplayPortを用意している。ビデオカードからの映像を入力することで、Thunderbolt 4から出力が可能だ。
実際に接続したところ。この機能を利用することで、液晶ディスプレイに繋げた機器などともケーブル1本でリンクすることができる。

 最大20Gbpsの高速なデータ転送速度を持つUSB 3.2 Gen 2x2フロントパネルコネクタも用意。PCケース側もフロントポートもUSB 3.2 Gen 2x2対応が必要となるが、高速なUSBポートを備えているのは魅力的。クリエイティブな作業では、大容量データをやりとりすることが多いだけに、ネットワークでもUSBポートによるデータのコピーでも現役最速の規格が利用できるのは非常に心強い。

 有線LANは10Gbpsと2.5Gbpsの2ポートを搭載、Wi-Fi 6 + Bluetooth 5.2もサポートされており。高速なネットワーク環境に対応できる。

フロントパネルコネクタはUSB 3.2 Gen 2x2に対応。マザー上のPCI Express用の電源コネクタを接続すると、USB PDによる60W出力も可能になる優れもの。
有線LANは10Gbpsと2.5Gbpsの2ポートを搭載。無線機能はWi-Fi 6 + Bluetooth 5.2をサポート。

ASUS ProArt Display PA32UCG

 クリエイター向けディスプレイで重要となるのは作業エリアの広さと色再現の正確性だろう。また、接続ポートが上位規格に対応しており、10bitカラーでの入力やHDRをサポートしている点なども意識したいところだ。

 ProArt Display PA32UCGは4KのIPSパネルにミニLEDバックライトを組み合わせたモデルで、1,000,000:1のコントラスト比を実現したモデル。動画はもちろん、FreeSync Premium Proや48~120 Hzの可変リフレッシュレート(VRR)もサポートしており、ゲーム開発者にも最適とされている製品。初見の印象は非常に鮮やかといった印象だ。

4K/32インチ/120Hz対応のProArt Display PA32UCG。広色域やHDR1600対応もうたわれたモデルで、価格は42万円前後。
映像入力端子は、DisplayPort1.4×1、HDMI 2.1×1、HDMI 2.0k×2を備える。Thunderbolt 3(USB Type-C)×1を備える。

 出荷時にしっかりとキャリブレーション済みとなっているのも特徴で、色差はDelta E < 1とかなり精度の高い調整が行われ出荷されているのも特徴。もちろんハードウェアキャリブレーションにも対応している。

 採用するIPSパネルは量子ドット技術が用いられており、DCI-P3 98%、Adobe RGB 99.5%、sRGB 100%、Rec. 709 100%および Rec. 2020の色域を実現しており、10bit入力もサポート。クリエイター向けらしい高いスペックを実現している。

色差はDelta E < 1という精度でキャリブレーションされた状態で出荷されている。
DCI-P3 98%、Rec. 709 100%、Adobe RGB 99.5%と、色域のカバー率もクリエイター向けらしいものとなっている。

 色域の切り替えはOSDのメニューから簡単に行うことが可能。明るさや色味なども簡単に調整できる。クリエイター向けのユニークな機能としてはA4やB5などの実寸のスケールを表示する「QuickFit機能」を備えており、印刷した際の状態を確認しやすくする機能を備えている。QuickFit機能は定規を表示したり3分割のガイドを表示したりといったことも可能だ。

ディスプレイのOSDのメニューから色域は簡単に切り替えられる。
クリエイターをサポートするQuickFit機能では、A4サイズのガイドを表示したり、定規を表示したいすることも可能。

 32インチの大型モデルだが、付属のスタンドは上下左右ともに可動範囲がしっかりとられており、位置や向きの調整も簡単に行える。

スタンド可動域 上下。
スタンド可動域 左右。

クリエイティブ系ベンチマークとゲームで性能をチェック!高負荷時の動作クロックの安定性や電源回路の温度も確認

 ここからは実際の性能をチェックしていきたい。CPU、メモリ、SSD、PCケース以外はすべてASUS製のパーツでそろえている。

 今回は黒ベースのProArt Z690-CREATOR WIFIに対して、ホワイト系パーツでそろえたものだが、LEDをホワイト設定することでなかなか美しい仕上がりになった。作業するデスクの雰囲気まで含めてクリエイティブ環境を作りたいというニーズに応えられるのも自作の醍醐味だ。

ProArt Z690-CREATOR WIFIを組み込んだPC。ホワイト系パーツでそろえてみた。
前面にファンを3基追加し、冷却力を強化。
ビデオカードはゲームから動画エンコード、CGレンダリングまで快適にこなせるようGeForce RTX 3090搭載モデルを用意。
水冷クーラーは240mmラジエータのモデルを用意、天面に排気するように取り付けた。
PC構成
CPUCore i7-12700K
メモリDDR5-4800 8GB×4
マザーボードASUS ProArt Z690-CREATOR WIFI
SSDNVMe SSD 500GB
ビデオカードASUS ROG-STRIX-RTX3090-O24G-WHITE
電源ASUS ROG-STRIX-850W-WHITE
CPUクーラーASUS ROG Strix LC 240 RGB White Edition
PCケースSilverStone FARA R1 V2
追加ケースファンASUS ROG STRIX XF 120×3
OSWindows 11

 まずはクリエイター用PCで重要な要素となる安定性を試しておこう。テストはストレステストアプリのOCCTを使用し、「電源」テストを10分間実行した。システム全体に強烈な負荷をかけるもので、安定性を見る適したもので、CPUクロック推移とCPU、チップセット、VRM(電源回路)の温度推移をモニタリングアプリの「HWiNFO Pro」で追っている。

CPUクロックの推移。
動作温度の推移。

 マザーボードのパワーリミット設定はデフォルトの実質無制限(4,095W)のままテストは実行している。CPUクロックに関しては、Pコアは4.7GHz、Eコアは3.6GHzでほぼ安定。たまにブレても1MHz程度と強烈な負荷がかかった状態が続いても安定して高クロックを維持しているのが分かる。

 温度に関してもCPUは一瞬94度まで上がっているが、9分以降は92~93度で推移と冷却はうまくコントロールされている。12コアのCPUをパワーリミット無制限で運用しても、240mmラジエータの水冷クーラーで問題ないのが分かる。

 ベンチマークのテストは、PCの一般的な処理性能を測定する「PCMark 10」とCGレンダリングでCPUパワーを見る「CINEBENCH R23」から見て行こう。

PCMark 10の結果。
CINEBENCH R23の結果。

 PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”、表計算/文書作成の“Productivity”、写真や映像編集“Digital Content Creation”で構成されているが、すべて快適と言えるスコアを出している。クリエイター向けPCでは重要と言えるDigital Content Creationのスコアはとくに優秀だ。CINEBENCH R23はCore i7-12700Kの性能を十分引き出していると言えるスコア。

 クリエイティブ系のテストだが、Adobeの画像編集アプリ「Photoshop」と写真現像&管理アプリの「Lightroom Classic」を実際に動作させて性能を測定する「UL Procyon Photo Editing Benchmark」と、Adobeの動画編集アプリ「Premiere Pro」を動作させる「UL Procyon Video Editing Benchmark」を実行した。

UL Procyon Photo Editing Benchmarkの結果
UL Procyon Video Editing Benchmarkの結果

 どちらも非常に優秀なスコアで、このベンチマークはGPUを利用するテストも含まれているため、GeForce RTX 3090も高スコアに貢献していると見られる。最近のクリエイティブ系アプリは特定の処理やエンコードにGPUを利用できるものが多く、ゲームをしないという人でも上位GPUを使用するメリットは大きい。

 最後にゲームのフレームレート計測だが、Apex Legendsとサイバーパンク2077で確認してみた。

Apex Legends(トレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで計測)
サイバーパンク2077(ゲーム内のベンチマーク機能を使用)

 負荷としては中量級と言えるApex Legendsは、4Kでも平均185.7fpsと高いフレームレートを出せている。このクラスの負荷でも4K解像度で快適にプレイできるのはさすがGeForce RTX 3090と言える。

 サイバーパンク2077は最上級に重いゲームの一つだけあり、レイトレーシングを最高画質に設定するとアップスケーラーのDLSSを使用しても、4Kで平均49.36fpsと何とかプレイできるというフレームレート。現行のハイエンド環境であれば、WQHDあたりまでが快適に遊べるラインといったところだろう。

1台のPCでゲームをしながら配信も余裕でこなすハイパワー

 クリエイター用途やゲームで高いパフォーマンスを発揮する今回の自作PCだが、動画配信用途でも性能が高いのか試してみたい。Vtuber用途を想定して今回テストしてみた。

 まず、Webカメラで映した自分の表情や体の動きをリアルタイムでキャラクターのアニメーションとして反映できる「Adobe Character Animator」を使用し、自分をキャラクター化。その映像とゲームのプレイ映像を定番配信アプリの「OSB Studio」に載せ、YouTubeにフルHD/60fps/10Mbpsで配信する作業を試してみた。配信のエンコードにはGPUのハードウェアエンコーダー「NVENC」を使用している。VTuberがやっているゲーム配信状況に近いと言えるだろう。

 自身のキャラクター化、ゲームのプレイ、それを合成しての配信、すべてを1台のPCだけでこなせるのか、というのが最大のポイントと言えるだろう。ゲームはApex Legendsとサイバーパンク2077の2タイトルで試してみた。

Apex LegendsをフルHD解像度で配信しているところ。複数のアプリが動いている状況でもCPU負荷は23%程度とまだまだ余裕がある
動画配信中のApex Legendsのフレームレート。

 まずはApex Legendsの配信から。Adobe Character Animator+Apex Legends+OSB Studioで配信という複数のアプリが同時に動いている状況でもCPU使用率は23%前後と低く、配信していない状況と比べても平均フレームレートはほぼ同じ。若干最小(1%)が下がった程度と余裕でこなせているのが分かる。エンコードラグも起きていなかった。

サイバーパンク2077をフルHD解像度で配信しているところ。CPU使用率は83%前後と高め
動画配信中のサイバーパンク2077のフレームレート。

 サイバーパンク2077は負荷の高いゲームだけに、CPU使用率は83%前後まで跳ね上がる。それでも100%に到達していないと、今回の構成なら重量級ゲームの配信も十分こなせる。さすがに平均フレームレートは配信していないときよりも約17fps下がったが、それでも快適にプレイできるだけのフレームレートをキープできている。

「正直オーバースペックな快適さ」、Vtuberがゲームプレイ+配信を1台で行っても超快適なPC


Vtuberのじぇん子氏にPCを使用してもらい、ゲーム配信用途に快適なのかテストしてもらった。

 ベンチマークや実ゲームで高い性能を発揮している今回の自作PCだが、実際に動画配信者が使用しても快適に感じるのだろうか。Vtuberのじぇん子氏に使用してもらい、実際の使用感を聞いてみた。

Vtuberには定番の「VTube Studio」。
配信ソフトは「OBS Studio」を使用。

テスト用のゲームにはApex Legendsを用意した。
普段と同じ配信環境を整えじぇん子氏にテストしてもらった。

――スペックに対しての印象はどうですか?

[じぇん子氏]申し分ないスペックですね、オーバースペックと言えるくらい十分なものだと思います。

Core i7-12700Kはコア数/スレッド数も十分ですし、OSがWindows 11でAlder LakeのPコア/Eコアもしっかり制御できるので、この点も良いですね。

動画配信とゲームプレイを1台のPCで行うなら、ビデオカードはGeForce RTX 3060あたりがエントリー、GeForce RTX 3070あたりが快適なラインといえます。高フレームレートでゲームがしたいとなった場合はGeForce RTX 3080あたりも視野に入ってくると思います。

今回のGeForce RTX 3090はゲーム用途だけで見たらオーバースペックと言えるほど快適な物です。Vtuberをやっている人は、ロゴデザイン、動画編集、3Dモデリングなどを行っている人も多いので、クリエイターの方の比重が大きい人はVRAM容量の多いGeForce RTX 3090を選ぶ価値はあるかと思いますね。

メモリ容量も十分で、動画配信をするなら16GB、ゲームをしながら動画配信でも32GBあれば問題はありません。動画編集に使っても、4Kの長時間動画を編集するとかでなければ32GBで困る場面はあまりないと思います。

今回の構成で気になる点があるとするならSSDの容量で、動画を編集するなら1TBや2TBといった容量の大きいSSDを選べば文句なしといったところではないでしょうか。

実際にゲームをプレイしながら動画配信をテスト。

Apex LegendsとVTube Studioを同時に動作させているのでGPUへの負荷は高いが、CPUにはだいぶ余力がある。
VTube Studio側は4Kディスプレイに出力、Apex Legends側はフルHDディスプレイに出力といった環境でテストしたが、この状態で動画配信をしながらでもApex LegendsはフルHD/最高画質で170fps前後のフレームレートが出ていた。

――PCを実際に使ってみてどうですか、ディスプレイの性能もどうでしょうか

[じぇん子氏]快適さはかなり高いと思いますね。

今回使用しているディスプレイは凄く良いです。発色も良く、没入感やグラフィックを楽しむゲームにはかなりあっていると思います。解像度が高いので、クリエイター用途で使用しても作業エリアを広くとれるので、動画編集をする人にも良い製品だと思います。

自分も4K/32インチのディスプレイを使用していますが、卓上に置くとスペースをかなり占有するので、動画配信用途メインであればWQHD/27インチが取り回しの面で良いかと思います。配信時は複数枚のディスプレイを使うことになるので、設置環境も考慮して選ぶと良いかなと。

PC自体の性能はスペックを見た時点でわかっていましたが、ゲームは最高画質/フルHDで高フレームレートで動作していますし、VTube Studioを起動しながらゲーム配信を行っても快適ですし、重いと感じる場面もなかったので文句なしですね。

クリエイティブ作業もゲームも配信も1台でこなせるPCが組めるVTuberにもおすすめできるASUS ProArtシリーズ

 今回は実際にVTuberにもテストしてもらったが、ASUS「ProArt」のマザーボードで構築したPCは高いパフォーマンスを発揮した。

 「VTube Studio」と「OBS」を使った配信はもちろん、その状態でApex LegendsをフルHD/最高画質でプレイしても170fpsほどフレームレートが出ており、ゲーム配信PCとしては文句ない性能。テスト中も終始安定して動作しており、数字に出てこない部分でも手堅いPCといえるものだった。

 ゲーム配信にチャレンジしたみたいというニーズに対して、VTuber/Youtuber問わず今回の構成のPCであれば1台で全ての要望に応えられるだろう。また、PhotoshopやPremiere Proを用いたUL Procyonベンチマークでも優秀な性能を発揮しているので、ゲームプレイ動画の編集やデザイン関連の作業も快適に行える。

 見た目も性能もこだわったクリエイター向けPCが欲しいユーザーは、今回のテスト結果やPCの構成を参考にしてもらえれば幸いだ。