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デュアル水冷でCPUもGPUを冷却バッチリ!サイコムの高性能ゲーミングPC「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」

サイコム独自の水冷仕様ビデオカードを搭載、夏場にも強い一台 text by 坂本はじめ

 サイコムの「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」は、CPUとGPUの両方を水冷クーラーで冷却する「デュアル水冷システム」を標準採用したゲーミングBTO PC。優れた冷却性と高い静音性の両立をウリとしたモデルで、ハイエンドパーツの性能をより引き出せるという。

 今回は、サイコムこだわりのデュアル水冷ゲーミングPCがどのように組み上げられているのかをチェックするとともに、その冷却性能やパフォーマンスがどれほどのものなのか確かめてみよう。

デュアル水冷システム搭載BTO「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」Core i9-13900K + GeForce RTX 4080搭載モデルをテスト

 サイコムの「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」は、CPUとGPUにそれぞれオールインワン水冷クーラーを搭載する「デュアル水冷システム」を採用したゲーミングBTO PCだ。

 今回テストするのは、G-Master Hydro Z790 Extreme/D5のパーツ構成を一部変更したカスタマイズモデルで、8P+16Eコア/32スレッドCPU「Core i9-13900K」と、NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce RTX 4080」を搭載しており、カスタマイズ後の本体価格は591,600円。

サイコムのゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z790 Extreme/D5」。
ケースにはFractal Designの「Define 7 Black/White TG Clear Tint」を採用。
左側面にガラスパネルを採用しているため、内蔵パーツのビジュアルやLEDイルミネーションが楽しめる。
右側面内部。普段は金属製のサイドパネルに隠れている部分だが、きれいに配線されている。

 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5の特徴であるデュアル水冷システムは、CPUとGPUをそれぞれオールインワン水冷クーラーで冷却するというもので、CPUにはFractal Designの360mm水冷クーラー「Celsius S36(FD-WCU-CELSIUS-S36-BK)」を搭載する一方、GPUはサイコムオリジナルの水冷システムを採用している。

CPUとGPUをそれぞれオールインワン水冷クーラーで冷却するG-Master Hydroのデュアル水冷システム。

 このカスタムを施したビデオカードは、GPUコアをAsetek製の240mmオールインワン水冷クーラーで冷却しつつ、周辺コンポーネントをビデオカード搭載の空冷クーラーで冷やすハイブリッド方式の冷却システムを採用。水冷ラジエーターにはNoctuaの高性能120mmファン「NF-A12x25 ULN」2基を備えている。

 また、ビデオカードの重量を支えるため、サイコムオリジナルのサポートステイも装備。このサポートステイはカード後部にねじで取り付ける強固なもので、カードの重量をしっかりと支えている。

Asetek製の240mmオールインワン水冷クーラーと、周辺コンポーネントを冷却する空冷ユニットを組み合わせたハイブリッド冷却システムを搭載するビデオカード。ラジエーター搭載の冷却ファンはNoctuaの高性能ファン「NF-A12x25 ULN」。
VRMなどのコンポーネントを冷却する空冷クーラーには、イルミネーション用のRGB LEDが組み込まれている。
ケース後部に取り付けられたサイコムオリジナルのサポートステイ。ビデオカードの重量をしっかり支えられるものだ。

デュアル水冷ゲーミングPCのパフォーマンスはかなりのもの4K高画質/フルHDハイフレームレートどっちもイケる高性能!

 ここからは、ベンチマークテストやゲームを使ってG-Master Hydro Z790 Extreme/D5の性能をチェックする。

 今回テストに使ったのは、定番のCPUベンチマーク「CINEBENCH R23」、バトルロイヤルFPSの「エーペックスレジェンズ」、グラフィック重視の高負荷ゲームとして知られる「サイバーパンク2077」。

CINEBENCH R23

 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5は、CPUベンチマークである「CINEBENCH R23」のMulti Coreで「32,981」、Single Coreで「2,247」を記録した。

CINEBENCH R23の実行結果。スコアはMulti Coreが32,981、Single Coreは2,247。

 2,000を大きく超えるSingle Coreは文句なしに素晴らしいスコアである一方、Multi CoreはCore i9-13900K搭載PCとしては控えめなスコアとなっている。

 これはCPUの持続的な電力リミットであるPL2(PBP)が160Wに設定されているためで、ゲーミングPCとしての性能と電力効率、静音性を考慮したサイコムのチューニングによるものだ。この設定の効果は後ほど紹介する冷却性能テストの結果も合わせてチェックして欲しい。

エーペックスレジェンズ

 エーペックスレジェンズでは、グラフィック品質をできる限り高く設定して、フルHDと4Kでフレームレートを計測してみた。

 比較的描画負荷の高いシーンでのフレームレートはフルHDで280fps前後、4Kで160fps前後となっており、平均ではそれぞれ約299fpsと約200fps程度で動作した。エーペックスレジェンズの上限フレームレートは300fpsなので、フルHDではほぼ上限に達していることになる。

フルHD/1080pでは重たいシーンでも280fps前後。平均では約299fpsに達する。
© 2023 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.
4Kでは重たいシーンで160fps前後、平均で約200fpsで動作した。
© 2023 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.

サイバーパンク2077

 サイバーパンク2077では、パストレーシングを用いるグラフィック設定「レイトレーシング:オーバードライブ」をベースに、超解像とフレーム生成を行う「DLSS 3」を有効にして、フルHDと4Kでベンチマークモードを実行してみた。

 ベンチマークモードで計測された平均フレームレートは、フルHDが146.42fps、4Kが73.18fpsだった。実際のゲーム中で重たいシーンでも、これに近いフレームレートを記録している。超高負荷なゲームを十分にプレイできるだけの性能をG-Master Hydro Z790 Extreme/D5は備えている。

フルHDでゲームプレイ中のフレームレート。100fpsを大きく超えるフレームレートを記録している。
フルHDのベンチマーク結果。平均フレームレートは146.42fps。
4Kでゲームプレイ中のフレームレート。DLSS 3のフレーム生成と超解像によって60fpsを上回っている。
4Kのベンチマーク結果。平均フレームレートは73.18fps。

ゲーム中でも静かなハイエンドゲーミングPCサイコム独自のチューニングは性能と静音性の美味しいとこどり

デュアル水冷システムの冷却性能はどれほどのものなのか確認してみよう。

 性能検証では、ゲーミングPCとして優れたパフォーマンスを発揮したG-Master Hydro Z790 Extreme/D5。続いてはデュアル水冷システムの冷却性能を確かめてみよう。また、電力リミットにチューニングが施されているので、その効果も確認してみた。

クリエイター用途で使用しても静か、「CINEBENCH R23」で冷却性能をテスト

 まずは、CPUの全コアに高負荷を掛けるCINEBENCH R23「Multi Core」を最低実行時間30分で実行し、そのモニタリングデータを取得してみた。計測時の室温は約27℃。

 G-Master Hydro Z790 Extreme/D5では、Core i9-13900Kの電力リミットが「PL1(MTP)=無制限、PL2(PBP)=160W、Tau=96秒」に設定されているため、テスト開始からしばらくはCPU消費電力が300Wを超え、CPU温度も上限の100℃に達している。このさい、サーマルスロットリングが作動しているが、CPUクロックはPコア=5.4GHz以上、Eコア=約4.3GHzというブースト動作を維持しているので、問題のある動作という訳では無く、性能はしっかり発揮されている。

 その後、Tauの96秒が経過したあたりからはCPU消費電力はPL2リミットの160W前後に低下し、CPUクロックもPコア=4.5GHz前後、Eコア=3.5GHz前後まで低下している。低下したとはいえ、CPUクロックはベースクロック(Pコア=3.0GHz、Eコア=2.2GHz)を大きく上回るブースト動作中で、なおかつCPU温度は70℃前後に抑えられている。

 PL2(PBP)を160Wに制限するサイコムのチューニングは静音性の向上にも寄与しており、ケースから30cm離した位置に設置した騒音計で計測したところ、テスト開始直後のPL1(MTP)動作中こそ45.9dBAに達したものの、PL2動作に切り替わってからは40.4dBAまで低下し、かなり静かに動作しており、実際に作業をしている時に静かなPCなのは好印象だ。

大作ゲーム中も静音かつ高クロック動作が可能!「サイバーパンク2077」で冷却性能をテスト

 次のグラフは、サイバーパンク2077を「4K解像度」かつ「レイトレーシング:オーバードライブ」設定で30分実行し続けたさいのモニタリングデータをまとめたものだ。計測時の室温は約27℃。

 非常にGPU負荷の高い条件であり、GPU消費電力は常に300W前後で推移している一方、GPU温度は約73℃、GPUクロックは2,700MHz前後で安定している。これはサイコムのオリジナル水冷がGPUのGeForce RTX 4080をしっかり冷却できているからこその結果だ。

 一方、CPUについては115W前後の電力を消費しながら、60~70℃ほどの温度で動作している。注目したいのはCPUクロックの推移で、Core i9-13900Kは終始Pコア=5.5GHz、Eコア=4.3GHzをキープしている。サイバーパンク2077は比較的CPU負荷の高いゲームだが、PL2(PBP)を160Wで制限しても性能はしっかり引き出されているので、サイコムのチューニングはゲーミングPCとしてはなかなか上手いところ突いている印象だ。

 サイバーパンク2077実行中の騒音値は40.7dBAで、このクラスのハイエンドパーツを使ったゲーミングPCとしてはかなり静かで、アイドル時との差もそれほど大きく無いように感じた。

 高負荷なゲームを実行しているにも関わらず静音性を保っている要因は、GPUの冷却を担っている240mmオールインワン水冷に使用されている冷却ファンが、回転数1,200rpm固定のNoctua NF-A12x25 ULNだからだ。

 高性能ファンゆえにファンノイズが小さいことに加え、ファン回転数が常に一定で音の変化を感じないため、体感的にも静かに感じられる。アイドル時に比べ騒音値が大きくなっているのは、主にCPUクーラーのファンスピードが変化していることによるものだ。

デュアル水冷・独自チューニングで静音/高性能なG-Master Hydro Z790 Extreme/D5サイコム製BTO PCの良さが体感できるハイエンドゲーミングPC

 Core i9-13900KとGeForce RTX 4080は、どちらもピーク時に300W以上の電力を消費することのある高発熱なプロセッサだが、G-Master Hydro Z790 Extreme/D5はデュアル水冷システムと独自の電力リミットチューニングによって、優れたゲーミング性能と静音性を両立している。サイコムの冷却へのこだわりを感じられる一台だ。

 単純な性能だけでなく、静音性や搭載パーツにもこだわりたいというユーザーにとって、サイコム独自の優れたデュアル水冷システムと、搭載パーツのメーカーや型番を詳細に選べるカスタマイズプランが用意されたG-Master Hydro Z790 Extreme/D5は上質な選択肢だ。せっかくハイエンドゲーミングPCを購入するならいい物を選びたいというこだわり派は、選択肢に加えて検討することをおすすめする。