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マザーやビデオカードなど大手メーカーが最新パーツを展示!見て楽しいMOD PCも集まった「ASK★FES 2023」

CPU/マザー/VGAメーカー編 text by 日沼諭史

 19社のPCパーツメーカーが出展した大規模イベント「ASK★FES 2023 ~何かが見つかる!世界のPCパーツ大集合祭り~」がベルサール秋葉原で10月28日(土)と10月29日(日)の2日間開催されている。

 主催はアスクで、会場の1FとB1FにはPCパーツメーカーのデモ/展示ブースが多数設けられたほか、ステージではPCパーツメーカーのプレゼンテーションやゲストを招いてのトークショーなども実施。

 この記事では、CPU/マザーボード/ビデオカード関連メーカーのブースを中心に会場に展示されていたアイテムを紹介しよう。

イベントは10月28日(土)と10月29日(日)に開催
会場前には入場待ちの行列ができていた
声優やストリーマー、VTuberを招いてのステージイベントも実施
【記事目次】

 ・CPU/マザーボード/ビデオカードメーカー編
 ・クーラー/ケース/周辺機器メーカー編
 ・ステージイベント編

最新技術FSR3のメリットを体感可能なAMDブース

 AMDは、ライバルの「インテル Core プロセッサー (第14世代)」発売直後にも関わらず売れ行きが好調だというゲーム向けCPU「Ryzen 7 7800X3D」とともに、Radeon RXシリーズのGPUがもつ超解像・フレームレート向上技術の最新版「AMD FidelityFX Super Resolution 3」(FSR3)およびFSR2をアピール。FSR3対応の「FORSPOKEN」とFSR2対応の「Starfield」で、それぞれFSRをオンオフしたときの画質・フレームレートの違いを確認できる。

 AMD関連製品を10月14〜29日の間に購入している場合は、そのレシートを持参することで「オリジナルコンテナBOX」がもらえるキャンペーンも実施していた。各日先着20名までとのことなのでお早めに。

AMDのブース
FSRのオンオフでどれだけの違いがあるのかをチェックできる
AMDのCPUやGPUのアドバンテージをアピール
AMD製品購入時のレシートがあれば「オリジナルコンテナBOX」がもらえる
先着順なので急ごう

Z790搭載最新マザーボードを展示するASRock、祭りの屋台っぽいくじ引きもできる

 ASRockは、最新のRaptor Lake Refreshことインテル Core プロセッサー (第14世代)にも対応したIntel Z790チップセット搭載マザーボード3種をメインに展示している。

 日本国内で展開するモデルとして、ハイエンドの「Z790 NOVA WiFi」とエントリーの「Z790 LIGHTNING WiFi」の2種が展示。それに加えて、国内販売の予定はないが参考展示ということで「Z790 RIPTIDE WiFi」も目にすることができる。

 また、ミニPC「DeskMini」のホワイトバージョンを参考出品。ホワイトつながりで、AMD Radeon RX 7800 XTおよびRX 7900 XTX搭載CPUの白い「Steel Legend」シリーズも並べられている。

 なお、祭りの屋台にありそうなヒモを引っ張るタイプのくじ引きも実施中。その場でアンケートに応えるか、同社製品購入レシートの提示で参加できる。

ASRockのブース
最新Z790マザーボード3製品
ハイエンドの「Z790 NOVA WiFi」
ミニPC「DeskMini」のホワイトバージョンが参考出品
Z790マザーボードを使った自作PCの展示
ヒモを引っ張るタイプのくじ引きに挑戦できる

ELSAはFF14コラボの「いろいろ未確定なPC」を展示、A3000搭載ワークステーションも

 ELSAと言えばグラフィックカードで知られるメーカーだが、今回の展示では近年特に力を入れている完成品PCにフォーカス。メインは今後発売予定の「ファイナルファンタジー14」コラボのPCとなっている。ゲームに登場するボスキャラのイラストをケースのガラス部分にプリントしたものだが、外装はまだ未確定で、内部も仮のパーツが組み込まれている。近い将来に詳細なスペックが公表されると思われるので期待したい。

 さらに3D CGなどのクリエイター向けワークステーション「VELUGA」シリーズを展示しているのもユニークなところ。NVIDIA RTX A3000やGeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載したノートPCに自由に触れて、3D CG作成やUnreal Engine 5がサクサク動くパフォーマンスの高さを体感できる。

ELSAのブース
FF14コラボのPCはホワイトとブラックの2色展開。詳細は未確定だが、デザインとしてはおおよそこのような形になるようだ
完売済みのホロライブ「宝鐘マリン」コラボPCをサンプル展示。驚くほど売れたという
A3000(左)と4070(右)搭載のノートPCワークステーション
専門学校など大量導入向けのRTX A2000搭載スリムデスクトップPC

GAINWARDはシンプルな新デザインのGerForce RTX 4060などを展示

 GAINWARDは、新製品を含むグラフィックカード4種を展示している。最も新しいのはNVIDIA GeForce RTX 4060 Ti搭載のPantherシリーズで、イルミネーションなどのないシンプルなパフォーマンスモデルとなっている。その他にフラッグシップのGeForce RTX 4090搭載Phantomシリーズ、同4070 Ti搭載のPhoenixシリーズ、同4060/4060 Ti搭載のPegasusシリーズが並ぶ。

 10月1日以降に同社製品を購入したときのレシートを持参すれば、GAINWARDロゴ入りのオリジナル美濃焼マグカップがプレゼント。また、同社公式Xアカウントをフォローすることで、エコバッグやマウスパッド、ボールペンなどのグッズがもらえるキャンペーンも実施している。

GAINWARDのブース
GeForce RTX搭載のPegasusシリーズなど
新発売となるPegasusシリーズのNVIDIA GeForce RTX 4060 Ti搭載モデル
フラッグシップのGeForce RTX 4090搭載モデル
4070 Ti搭載モデルは透明ケースに装着して展示
各種キャンペーンでもらえるグッズ

ゲーミング・クリエイター向けノートPCにフォーカスするGIGABYTE

 GIGABYTEはゲーミングノートPCとクリエイター向けノートPCを中心に紹介している。ゲーミングノートPCについてはAORUSシリーズの15型モデルと17型モデルを、クリエイター向けノートPCについてはAEROシリーズの14型と16型を、それぞれ展示。コストパフォーマンスの高いエントリー向けの「GIGABYTE G5」もある。

 もちろん実機に触れることができ、ゲーミングノートの高い性能だけでなく、AEROシリーズの軽さや有機ELディスプレイの美しさを体感することも可能。さらなるパフォーマンスを求めるユーザーには、ノートPCのThunderbolt 4ポートを利用したeGPUの利用も提案している。

日本GIGABYTEのブース
ゲーミングノートPC「AORUS 15」
「AORUS 17」
クリエイター向け「AERO 16 OLED」
「AERO 14 OLED」
エントリー向け「GIGABYTE G5」

MSIはカラーを統一したPCを複数展示、実機を見る機会が少ない最新の上位マザーボードも

 MSIは、同社が取り扱う豊富なPCパーツを武器に、ブラックとホワイトそれぞれのパーツとともに、各色で統一した自作PCを展示。来場者はそのPCでApex Legendsを自由に遊べるようにしている。ホワイトのマザーボードとして紹介されているのは「MPG Z790 EDGE TI MAX WIFI」で、最新かつ上位製品ということもあり、担当者によれば「なかなかお目にかかれない一品のはず」とのこと。

 もう1つの注目は「GAMING SLIM」シリーズのグラフィックスカード。同社「GAMING X TRIO」シリーズの後継で、NVIDIA GeForce RTXの同じチップを搭載していながらも、薄型設計で占有スロット幅を最小限に抑えている。SLIMとX TRIOの両方が展示されているため、その違いを直接比較可能だ

MSIのブース
ブラックのPCパーツ
ブラックパーツで組み上げたPC。試遊台となっている
ホワイトのPCパーツ
こちらも試遊台。Apex Legendsを遊ぶことができるということができるという
「GAMING SLIM」シリーズのグラフィックスカードの薄さがわかる

新型のGeForce RTX 4060デュアルファンモデルやヒートシンク付きSSDを展示するPNY

 PNYは10月27日に発売したばかりというNVIDIA GeForce RTX 4060搭載のデュアルファンモデルなどが展示。既存製品で人気だった同4070 Tiと同じホワイトとなっている。

 ヒートシンク付きのNVMe SSDとして新登場となる「XLR8 Gaming」の「CS3150」シリーズ3製品は要チェック。いずれも小型ファンを2個搭載しており、高い冷却効果を発揮する。そのうち「CS3150-XHS」はイルミ機能付きで、同社製オーバークロックユーティリティ「VelocityX」上でライティング効果のカスタマイズも行なえる。

PNYのブース
新発売のNVIDIA GeForce RTX 4060搭載デュアルファンモデル
最新のSSDやメモリなど
イルミ+ファン搭載のヒートシンク付きSSD「CS3150-XHS」
イルミのない少しシンプルな「CS3150-HSW」、ブラックバージョンもある
同社製オーバークロックユーティリティ「VelocityX」でライティング設定ができ、ファン回転数の確認も可

GPUだけアップグレードしても大幅に性能が向上するデモをSAPPHIREが実施

 Sapphireは、およそ3年前に発売された「AMD Radeon RX 570」と、最新の「SAPPHIRE PURE Radeon RX 7800 XT GAMING OC 16GB GDDR6」の性能差を確認できるベンチマークをデモンストレーションしている。GPU以外は全く同じPC構成とすることで、かつて高い人気を誇りいまだ使用しているユーザーも少なくないと思われるRX 570からアップグレードすることで、どれほどのメリットが得られるかがよくわかるだろう。

 また、「Sapphire NITRO+ Radeon RX 6950 XT PURE GAMING OC 16G GDDR6」を搭載したホワイトのデスクトップPCで、宇宙探索アドベンチャー「Starfield」のプレーも可能。Radeon GPUに最適化されている同ゲームの快適動作を体感できる。

Sapphireのブース
Radeon RX 570とRadeon 7800 XTとで性能比較
違いはGPUのみ。マザーボードやCPU、メモリなどは同一としている
Radeon RX 6950 XT搭載PCでStarfieldが遊べる
Sapphireのグラフィックスカードシリーズをアピール

8TBのSSDと独自技術をアピールするTEAM

 TEAMのブースでは、最新のメモリ製品を展示するとともに、同社がもつ独自技術のアドバンテージをアピールしている。最初にチェックしておきたいのは、容量なんと8TBのPCIe 4.0 x4接続のNVMe SSD「MP44」。薄いシート上のグラフェンヒートシンクには同社ならではのノウハウが詰め込まれており、高速・大容量のSSDでも高い放熱効果が得られるとしている。PCIe 5.0版も近日登場予定とのこと。

 他には、リード1800MB/sを達成する容量最大1.3TBのCFExpressカード、SSD用ファン付き大型ヒートシンクなども展示。大型ヒートシンクについては、こちらも近々水冷モデルを投入する計画だという。CPUと同時に冷却するシステムと、SSD単独で冷却する小型システムの2種類がラインアップするようだ。

TEAMのブース
同社の独自技術を訴求する展示
8TBのNVMe SSD「MP44」
右側が容量最大1.3TBのCFExpressカード
SSD用ファン付き大型ヒートシンク2種

ZOTACは8リットル筐体に最新パーツを組み込んだ小型PCアピール

 ZOTACは、第13世代Intel Core i7とNVIDIA GeForce RTX 4070を搭載しながら、わずか約8リットルの容積に収めた小型PC「ZBOX MAGNUS ONE ERP7407OC」を全面に押し出している。メモリやストレージの交換も容易に行なえる設計となっており、ゲーマーやクリエイターにもおすすめとのこと。

 その他、NZXTのパーツを各所に採用したハイエンド構成のホワイトなデスクトップPC「GAMING/CREATOR WHITE PC with NZXT」、それと同等の性能を発揮するSilverStoneの最新ケースを採用した小型PC「GYU GYU GYU! MiniPC with SilverStone」を展示。さらに、ファンを内蔵していないにも関わらず風を発生させて冷却する「AirJet」技術搭載の超小型PC「ZBOX pico PI430AJ」の製品版も目にすることができ、こちらは「まもなく発売」とのこと。

ZOTACのブース
約8リットルサイズのPC「ZBOX MAGNUS ONE ERP7407OC」
内部へのアクセスは容易、メモリやストレージの交換に対応する
NZXT製パーツ採用の「GAMING/CREATOR WHITE PC with NZXT」
小型PC「GYU GYU GYU! MiniPC with SilverStone」
超小型PC「ZBOX pico PI430AJ」

MOD PCも多数展示、キャラクターやメーカーをモチーフにしたモデルなどこだわりの一台

 会場内にはMOD PCの展示コーナーも用意。キャラクターや自動車をモチーフにしたPCや、自作ケースにこだわった完成度の高いPC、Macの筐体を利用したユニークなもののほか、クレーンゲームが遊べる大型なPCなど、ユニークなPCが多数展示されていた。

「SKYLINE GT-R」をイメージしたPC
東方Projectのキャラクター「レミリア・スカーレット」をイメージしたPC
「ASRock Phantom Gaming」をイメージしたPC
骸骨をモチーフにしたユニークなPC
3D映像を投影できるPC
Macintosh Classicの筐体を利用したPC
フルスクラッチでオリジナルのHTPC(ホームシアターPC)ケースを作成しているこだわりのマシン
ホームセンターで買える部材でフレームを制作したPC
白×青で配色にこだわったPC
実際にクレーンゲームが遊べる力作の大型PC
オリオスペックのキャラクターをイメージしたPC
掃除機型知育玩具の筐体を利用したユニークなPC

訳あり特価品の販売やスタンプラリーも実施、来場者にはエナジードリンクをプレゼント

 これらの他、訳あり特価品の販売や、ビデオカードやマザーボードなどがあたるスタンプラリーも実施。来場者にはエナジードリンク「サムライエナジー」の配布も行われていた。

訳あり特価品の販売を実施
販売されていた特価品のリスト
PCケースも多数特価販売されていた
会場内のメーカーをブースをまわるスタンプラリー
スタンプラリーのプレゼント
エナジードリンク「サムライエナジー」の無料配布も