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驚愕の"靴型PCケース"をデモ、年末登場予定の最新クーラー/ケースも展示された「ASK★FES 2023」
CPUクーラー/PCケース/PC周辺機器メーカー編 text by 日沼諭史
- 提供:
- アスク
2023年10月29日 10:00
19社のPCパーツメーカーが出展した大規模イベント「ASK★FES 2023 ~何かが見つかる!世界のPCパーツ大集合祭り~」がベルサール秋葉原で10月28日(土)と10月29日(日)の2日間開催されている。
主催はアスクで、会場の1FとB1FにはPCパーツメーカーのデモ/展示ブースが多数設けられたほか、ステージではPCパーツメーカーのプレゼンテーションやゲストを招いてのトークショーなども実施。
この記事では、CPUクーラー/PCケース/PC周辺機器関連メーカーのブースを中心に会場に展示されていたアイテムを紹介しよう。
・CPU/マザーボード/ビデオカードメーカー編
・CPUクーラー/PCケース/PC周辺機器メーカー編
・ステージイベント編
Cooler Masterは「ストリートファイター6」コラボ製品をアピール
Cooler Masterの注目は、「ストリートファイター6」コラボの2台のPC。筐体側面に春麗またはリュウの姿が描かれており、ヘッドフォンやキーボードなど発売中のコラボアイテムをセットにしたファン必見の製品となっている。
デザインアイデアを一般公募し、投票で決定した優秀作品をもとに制作されたオリジナルPC「Sneaker X」も要チェック。国内販売は未定だが、斬新な見た目が刺さる人もいるはずだ。
CORSAIRは「ラピッドトリガー」対応キーボードやコラボBTO PCをアピール
CORSAIRは、最小限のケーブルで冷却システムをスマートに接続できる「iCUE LINK」やコラボPCを展示している。パソコンSHOPアークのゲーミングPCブランド「arkhive」とのコラボモデルとして、発売済みの製品に加え、販売予定モデルも一足先に見ることができる。いずれも「iCUE LINK」を採用しているという。
さらに、FPSなどのゲームで高速なレスポンスが可能になるとして話題になっている「ラピッドトリガー」対応キーボード「K70 MAX」が展示されている。実際にゲームをプレーしてその性能を体感できるが、本体側のファームウェア対応がβ版で正式対応前かつ、試せるゲームはApex Legendsのみでということもあり、あくまで参考として見てもらいたいとのことだ。
空冷CPUクーラーの白い巨塔「ASSASSIN IV」などを展示するDeepCool
DeepCoolでは、12月に発売予定という新しいCPUクーラーとPCケースを展示している。CPUクーラーは、すでにブラックバージョンが発売済みの「ASSASSIN IV」のホワイト。その威容はまさしく「白い巨塔」という感じだ。
新PCケースはフルモジュラー(組み立て式)の「MORPHEUS」。リアパネルが2種類用意されており、シングルチャンバーとデュアルチャンバーとを切り替えられるのが特徴。内部温度などをデジタル表示するモニタリング機能も搭載する。カラーはブラックとホワイトがラインアップ。
完成度の高いMOD PCが存在感を放つFractal Designのブース
Fractal Designのブースでは、ユニークで高級感のあるPCケースを並べている。最新のPCケース「North」のホワイトモデルの他、そのブラックモデルをベースにクリエイターが制作したというMOD PCも展示。ブロンズカラーを基調に素材の質感が感じられるテクスチャーが施され、内部のパーツにもそのイメージに合わせたNoctua製のファンなどを採用している。
加えて、mini-ITX対応のPCケース「Terra」も展示しており、グラファイト、シルバー、ジェイドのラインアップを確認できる。
Gloriousはポーリングレート8Kのマウスや組み立て式キーボードを展示
ゲーミングマウスなどで人気のGloriousは、最新の有線・無線マウスのほか、組み立て式のキーボードを展示している。ゲーム向けのハイスペックなマウスとして「Model D 2 Pro Wireless」と「Model O 2 Pro Wireless」の2種類があり、いずれも最大8Kという高速なポーリングレートを実現している。発売は11月3日。
組み立て式キーボードは「GMMK」および「GMMK PRO」の2種。いずれもキースイッチすらないボード部分がベースとして用意され、それにお気に入りのメカニカルスイッチとキーキャップを組み合わせて自分だけのオリジナルキーボードを作り上げることができる。Glorious独自のメカニカルスイッチを選べるのも特徴だ。
VRヘッドマウントディスプレイで臨場感ある映像を体感できるPICO
PICOはVRヘッドマウントディスプレイを誰でも試せる形で展示を実施。最新の「PICO 4」と旧モデルの「PICO Neo3 Link」の2種類があり、どちらも頭に被って動画やオリジナルコンテンツの「PICO LIVE」などを体感できる。
他の人がヘッドマウントディスプレイで見ている映像を、ブース内に設置しているテント内にプロジェクターで投影し、同時にコンテンツを体験できる仕掛けも用意。おおっぴらには見られないちょっぴりセクシーな映像も、テント内ならこっそり見ることができる、かも?
Synologyは10GbE対応可のエントリーNAS、新外付けSSDを紹介
Synologyは、同社のNAS製品のほか、新製品である外付けSSDなどを展示し、その活用方法を紹介している。エントリー向けNASとして展示している「DS723+」は、CPUにAMD Ryzenを採用。オプションで10GbEにも対応するパワフルな1台となっている。
ブースではこの製品の管理画面や、独自の写真管理アプリ「Synology Photos」にアクセスし、スマートフォンで撮影した写真の転送や管理が容易に行えることをアピールしている。来場者自身のスマートフォンと試しに連携させてみることも可能だ。
2023年に発売したSynologyとしては新機軸となる「BeeDrive」は、USB 3.2 Gen.2接続で最大転送速度1050MB/sを達成する高速な外付けSSD。1TBと2TBの2種類をラインアップする。同製品を接続しているWindows PCに、iPhoneからファイルを容易に転送できる仕組みも備えるという。
「煙突効果」のPCケースで四季を表現するThermaltakeのブース
Thermaltakeは「煙突効果」による効果的な冷却システムを備えるPCケースを中心に展示している。目立つのは「四季をイメージした」というユニークな自作PC提案。「The Tower 200」シリーズのPCケースをベースに、筐体カラーに合わせて内部パーツの色やあしらいを工夫し、それぞれの季節を表現している。
他にはPCケース「CTE700 Air」とNVIDIA GeForce RTX 4090などを搭載したハイエンド構成の作例、「TOUGHPOWER」シリーズの電源ユニット、水冷・空冷システムなども取りそろえている。
ピラーレスPCケースや取っ手付きPCケースなど発売前製品を展示するZALMAN
ZALMANの展示製品は、ピラーレスの新型PCケースが目玉の1つ。「Reserator5 Z36 ARGB White」は、2面のガラスに挟まれた角のフレームが省かれ見通しが良くなっているおかげで、内部のパーツがはっきり、すっきり見えるようになっている。「映えるPCケース」を演出するのにもってこいのPCケースと言えるだろう。発売は11月の予定。
前面メッシュで、サイドパネルのガラスが取っ手付きの扉状になっている「M4 White」もユニーク。発売日は未定とのことだが、余計な装飾のない、それでいて使い勝手が良さそうなミニマルなデザインは期待大だ。
本格的な自転車シミュレータの体験スペースも会場に
会場の一角には、WahooのスマートサイクルトレーナーやThermaltakeの自転車向けの製品などで構築した自転車シミュレータを体験できるスペースも用意されている。
スポーツアプリの「ROUVY」を使い本格的なロードバイクのシミュレータを体験可能で、人気のコーナーとなっていた。Thermaltakeは海外では自転車や自転車関連製品も取り扱っており、ブースにはスマートサイクルトレーナー向けのデスクや、自転車に直接つけられるバックパックなども展示されていた。
法人向けワークステーションの展示や、PC組み立ての練習が行える体験スペースも
普段はあまりお目にかかれない業務向け製品の展示ブースも会場内に設けられており、ゲーム開発者向けのワークステーションや小型の業務向けPCなどが展示されている。単品では販売されていないブロワーファン搭載タイプのGeForce RTX 4070 Tiを搭載したPCなどもあった。
このほか、自作PC初心者向けに、PCパーツの搭載方法や接続方法などを実際に練習できるブースも用意。会場に用意されたデモ機を使用し、MSIのスタッフが自作PCの組み立て方などをレクチャーしてくれるほか、自作PCに関する質問や疑問などにも回答するという。PCパーツを購入してきたユーザーの組み立てをこの場でサポートしてくれるとのことで、イベント期間中に秋葉原でPCパーツを購入してその場で組んでみたいといった場合は、PCパーツ購入前にブースで相談してほしいとのこと。