トピック

日本向きサイズのピラーレスケースに超ド級大型PCケースをCORSAIRがアピール、ゲームパッドも本格展開

ホームユースからプロ向けまで盛りだくさん!(COMPUTEX AKIBA出張所 / CORSAIR編)

 PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2024」が、6月4日~6月7日(現地時間)の日程で、台湾にて開催された。

 CORSAIRは期間中ホテルの一角を貸し切り、新製品発表会を実施。新型のPCケースや冷却ファンをはじめ、ストリーマー向け機材を扱うElgato、カスタムゲームパッドで知られるSCUF Gaming、キーボードブランドのDropなど、CORSAIR傘下の企業の製品も多数展示されていた。今回のレポートではその中から目立った展示物を紹介しよう。

日本ユーザーにも扱いやすいサイズのCORSAIR製ピラーレスケース「3500X」ASUSとMSIの裏配線マザーボードにも対応

CORSAIR 3500X ARGB

 「3500X」シリーズはCORSAIRの新型ピラーレスケース。同社のピラーレスケースはmicroATX対応の2500Xシリーズ、ATX対応の6500Xシリーズが発売されているが、3500Xシリーズはこれらに続くもので、ATXマザーボードに対応しつつ、6500Xシリーズよりも小型化したモデルとなっている。

フロントと左サイドの間に柱がないピラーレスデザインを採用。
裏配線マザーボードに対応。
配線がほぼ見えない1台に仕上げることができる。
カラーラインナップはブラックとホワイトの2種類。

 ASUS BTFまたはMSI PROJECT ZEROマザーボードなどの裏配線マザーボードに対応しており、本体サイズ(W×D×H)は240×460×506mm。E-ATXサイズのマザーボードも搭載可能で、同社は日本市場に受け入れられやすいサイズ感の新型ピラーレスPCケースとアピールしている。

 冷却ファンの最大搭載可能数は120mm径の場合10基、140mm径の場合5基。付属ファン無し、ARGBファン付属、iCUE LINK対応ファン付属の3種類がラインナップされており、カラーはホワイトとブラックの2色が用意されている。

 ラジエーターは、トップ・サイドともに280mm/360mmまで、リアは120mmまでのものが取り付け可能。

2基のシステムが搭載できるモンスター構成にも対応したフルタワーケース「9000D」

CORSAIR 9000D

 CORSAIR 9000Dは、SSI-EEBおよびCEBサイズのマザーボードに対応したフルタワーケース。過去に同社から発売されたCORSAIR 1000Dの後継モデルで、こちらもASUS BTFまたはMSI PROJECT ZEROマザーボードなどの裏配線マザーボードをサポートしている。

フロントパネルはメッシュ仕様。
1つのケースに2つのPCシステムを組み込む“2in1システム”にも対応した大型ケース。
2システム分のラジエーターやファンが余裕で入る内部構造。
Mini-ITXマザーボードは電源の上のスペースに搭載。

 ATXマザーボード+Mini-ITXマザーボードといったような2システムが搭載可能な大型ケースで、ラジエーターやファンを多数搭載可能な点も特徴。12cmファンであれば最大21基、240mmラジエーターであれば6基も搭載できるというモンスター級の製品だ。

デモ機は本格水冷仕様になっていたが、大型ケースだけあって多数のパーツを搭載してもまだ余裕がある。
水冷やiCUE LINK関連のパーツがかなりぎっしり、ゆとりのあるケースでなければここまでのパーツは入らないだろう。

 前モデルにあたる1000Dからの最大の違いはエアフロー重視の設計になった点で、パネルなどが変更され吸排気性能が高い構成となっている。そのほか全体的にブラッシュアップが施され、端子類なども今のトレンドにあったものに変更されている。

ゲームパッドブランド「SCUF Gaming」はiPhone向けコントローラーをアピールキーボードブランド「Drop」はカスタム素材を多数展示

SCUF NOMAD

 CORSAIRのグループ企業となったSCUF Gamingのモデルも多数展示。今回の発表会ではiPhoneに装着して使用できるBluetooth接続のゲームパッド「NOMAD」をアピール。

 iPhoneにケースを付けたまま使えるタイプの製品で、人間工学に基づいてデザインされており、持ちやすくより長く快適にゲームをプレイできるという。また、最大16時間動作する内蔵バッテリーを搭載。サムスティックはドリフトが起きにくく、耐久性に優れている。

ケースを付けたままのiPhoneに装着可能、多くのiPhoneケースと互換性があるというゲームパッド。
背面側は人間工学に基づいた独特な形状で、カスタム可能なパドルも搭載。
ドリフトが起きにくいスティックを採用。
NOMADのスペック表。

 専用アプリを用いてサムスティックの感度の微調整や、トリガーの調整など、ゲームタイトルに合わせて好みのカスタマイズが可能。

 また、SCUF Gamingのコーナーでは多数のゲームパッドを展示。様々なデザインのモデルが展示されており、外観のカスタマイズ性の高さもアピールされていた。

SCUF GamingはPC・PS5・Xbox向けコントローラーを多数種展示。
外観のカスタムが豊富なのも特徴。かなり個性的なデザインも用意されている。

 カスタマイズ性の高いキーボードをラインナップするDropは、フレームの付け換えが可能なキーボードをアピール。

 真鍮で作られたゴールドカラーのフレームや、本物のカーボン素材で作られた軽量仕様のフレームなどが用意されており、ユーザーが好みに合わせてカスタマイズすることができる。

Drop CSTM80。
数多くのカスタムパーツの実機を披露。
本物のカーボン素材が採用された着脱可能なフレーム。
フレームは磁石で固定する仕組を採用している。

 また、背面にも付け換え可能なバックプレートを備えており、好きな重さのプレートを取り付け、安定した操作感でゲームなどをプレイできるとしている。

バックプレートも用意。
好みのデザインを選択できる。

新型冷却パーツやElgatoで揃えた配信向け環境もアピールゲーミングデバイスのコラボモデルも多数展示

 これらのほかにも、クーラーなどのPCパーツ類、Elgatoの配信向け製品、レースゲーム向け製品など数多くの展示が行われていた。

白を基調としたElgatoのNeoシリーズのデモブース。
Elgatoの上位モデルの機種で構築されたデモブース。
Wave:3やStream Deckのコラボモデル。
Stream Deck+。
Stream Deck+は背面側がUSBハブになっており、スペースが有効利用されている。
Strean Deck Neoも丸みを帯びたNeoシリーズの代表的なデザインとして紹介されていた。
配信や会議中などに原稿やチャットを重ねて表示できるPROMPTER。
Webカメラはもちろん、ミラーレスカメラなど様々なカメラに対応しているという。
マウンターなどオプションパーツも豊富に用意されている。

会場で見つけたそのほかの気になる展示物

ファンはiCUE LINK対応品以外の標準ファンや価格を抑えたモデルが新規に追加。
水冷クーラーは高性能モデル「iCUE LINK TITAN RX RGB」が追加。
新しいデザインのイルミネーションチューブも登場予定、iCUE LINK対応。
レーシングシミュレーター向けフレーム。
ホワイトのフレームも用意されていた。
3画面環境は圧巻。
SCUF Gamingのデモブース。
SCUF Gamingのゲームパッドはシンプルなものからかなり凝ったものまであり、見ていて楽しい。
Dropはカスタム素材だけでなくコラボモデルなども展示。
ロード・オブ・ザ・リングとコラボしたモデル。
キートップもかなり凝ったものになっている。
小型PC「CORSAIR ONE i500」。
今のところ日本での製品展開はないようだが、「CORSAIR ONE i500」はパネルデザインも複数用意されている。
「CUSTOM LAB」シリーズ。こちらも中国などの一部地域でのみ展開されているモデル。
家具調デザインのケースも展示されていた。
発表会の進行はCORSAIR ジャパンマーケティングマネージャーの神 冬旗氏が務める形で行われた。
ゲストとして招かれたカズチャンネルを運営するYouTuberのカズ氏。