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Steam版『モンスターハンターワイルズ』でWQHD解像度を狙うなら、高コスパゲーミングPC「NEXTGEAR JG-A7A7X」

Ryzen 7 5700/Radeon RX 7700 XTを搭載したマウスコンピューターの人気モデル text by 坂本はじめ

マウスコンピューター「NEXTGEAR JG-A7A7X」

 「モンスターハンター」のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』の発売が2月28日(金)に予定されている。ゲーミングPCでプレイ可能なSteam版も同日の発売が予定されており、この機にPCの新調を考えているゲーマーも多いだろう。

 そこで、2回に分けて、マウスコンピューターが販売中のゲーミングPCの中からSteam版『モンスターハンターワイルズ』に好適な2機種を紹介する。

 今回紹介するのは「NEXTGEAR」ブランドの「NEXTGEAR JG-A7A7X」。Ryzen 7 5700XとRadeon RX 7700 XT搭載し、Steam版『モンスターハンターワイルズ』の「推奨環境」を超える「高」設定の要件を満たすモデルで、実売価格は約21万円からと手も出しやすい。そんなNEXTGEAR JG-A7A7Xの実力を確かめてみよう。

Steam版『モンスターハンターワイルズ』向け
マウスコンピューターおすすめのゲーミングPC紹介

 ・WQHD解像度で快適なプレイを狙うならNEXTGEAR JG-A7A7X(本記事)
 ・4K解像度/最高画質設定で快適に遊べるG TUNE(近日公開予定)

Steam版『モンスターハンターワイルズ』の動作環境を確認

 Steam版『モンスターハンターワイルズ』が動作するゲーミングPCの条件は公式サイトで公開されており、ゲーム本編の発売前にゲーミングPCを購入したいユーザーの目安になる指標が提示されている。

Steam版『モンスターハンターワイルズ』はオープンワールドでグラフィックもかなりこだわった作品となっており、モンスターやキャラクターはもちろん、景観も美しい。高性能なゲーミングPCを持っているユーザーは性能を存分に活かせるタイトルになるはずだ

Ryzen 7 5700X搭載の高コスパゲーミングPC「NEXTGEAR JG-A7A7X」

 今回紹介するゲーミングPCのNEXTGEAR JG-A7A7Xは、マウスコンピューターが2023年に立ち上げたコストパフォーマンス重視のゲーミングPCブランド「NEXTGEAR」に属するモデル。

NEXTGEAR JG-A7A7X。ガラスパネルを採用したモダンなミニタワー型ケースを採用
今回紹介するNEXTGEAR JG-A7A7XはRyzen 7 5700XとRadeon RX 7700 XTを搭載している

 ミニタワー型の筐体に、8コア16スレッドCPU「Ryzen 7 5700X」と、ミドルレンジながらも12GBの大容量VRAMを備える「Radeon RX 7700 XT」を搭載。必要十分な16GBのメモリと1TBのNVMe SSDを備えている。

 Windows 11 Homeを搭載する標準構成時の価格は税込み209,800円。コストパフォーマンス重視のモデルだが、国内生産による「マウス品質」は堅持。標準で3年間のセンドバック修理保証が付属するほか、24時間365日の電話サポートも提供される。

 NEXTGEAR JG-A7A7Xのスペックは、Steam版『モンスターハンターワイルズ』の動作環境の中で2番目に高い「高」の要件をすべて満たしている。アップスケーリングとフレーム生成の利用によってWQHD/1440pでの60fps動作が期待できる構成で、より低い画面解像度を選択すればさらに快適な動作でプレイすることが可能だろう。

 NEXTGEAR JG-A7A7Xが採用するミニタワー型ケースは、左側面に開口部の大きな強化ガラスパネルを採用している。標準構成では内蔵パーツの多くがLED非搭載となっているが、購入時にLED(赤、青、RGB)を搭載した冷却ファンに変更することで、イルミネーションを楽しむこともできる。

 Ryzen 7 5700Xを搭載するNEXTGEAR JG-A7A7Xは、標準で240mmラジエーターを備える水冷CPUクーラーを搭載。ケースに搭載している冷却ファンとの組み合わせでケース内を効率的に換気することで、CPUとGPUを適切に冷却できるようデザインされている。その冷却性については後ほど検証で紹介しよう。

 なお、筐体には天板と底面にダストフィルターを装備しており、ケース内へのホコリの侵入を軽減している。これらは容易に着脱可能で、本体から取り外して清掃もしやすい。

開口部の広い強化ガラスパネルが印象的なNEXTGEARのミニタワー型ケース
CPUクーラーには240mmラジエーターを搭載する水冷クーラーを搭載
フロントに配置された冷却ファンで外気を取り込んでいる
フロントから吸気し、水冷ラジエーターとリアの冷却ファンで排気するというエアフローが構築されている
ケース天板に配置されたダストフィルター。マグネット固定式なので容易に着脱可能
電源ユニット用として底面に配置されたダストフィルター

 USBポートなどのインターフェイスは、天板の右前面寄りと本体背面に配置されている。フロントパネルインターフェイスが天板に配置されているのは、PC本体を床に置いた状態でもアクセスしやすくするためとのことだ。

 標準構成のNEXTGEAR JG-A7A7Xは無線LAN非搭載で、ネットワーク機能は有線LAN(1GbE)のみとなっている。カスタマイズオプションには、最大2.5Gbps対応のWi-Fi 6EおよびBluetooth 5を増設するプラン(税込み6,380円)が用意されているので、無線LANやBluetoothが必要な場合はカスタマイズオプションの利用を検討しよう。

床置き時にアクセスしやすい天板のインターフェイス群。USB 3.0(2基)、マイク入力、ヘッドホン出力のほか、電源スイッチやRGB LED切り替えスイッチも配置されている
本体背面。ビデオカードやマザーボードのインターフェイスにアクセスできる

「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」でスコアを確認定番ベンチマークでPCの基本性能もチェック

 Steam版『モンスターハンターワイルズ』は発売前でまだテストできないので、現在公開されている「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」を利用してNEXTGEAR JG-A7A7Xのパフォーマンスを確認してみよう。

 まずはNEXTGEAR JG-A7A7XのスペックでターゲットとなるWQHD解像度環境のスコアから見て行こう。ベンチマークの設定を、解像度「2,560×1,440」、グラフィックプリセット「ウルトラ」、フレーム生成「有効」、レイトレーシング「高」にした際のスコアは17,237。評価は「快適にプレイできます」とされており、フレームレートは平均100FPSを超えている。NEXTGEAR JG-A7A7Xは、WQHD解像度かつ最高画質でSteam版『モンスターハンターワイルズ』を快適にプレイできる性能といえるだろう。

解像度「2,560×1,440」/グラフィックプリセット「ウルトラ」/フレーム生成「有効」/レイトレーシング「高」のスコア

 フレームレート優先でプレイしたいユーザーはフルHD環境で遊ぶ場合もあるだろう。ベンチマークの設定を、解像度「1,920×1,080」、グラフィックプリセット「ウルトラ」、フレーム生成「有効」、レイトレーシング「高」にした際のスコアは21,299。評価は「非常に快適にプレイできます」で、平均フレームレートは125FPSを超えた。より高いフレームレート環境で遊びたい場合はフルHD環境でのプレイもおすすめだ。

解像度「1,920×1,080」/グラフィックプリセット「ウルトラ」/フレーム生成「有効」/レイトレーシング「高」のスコア

 Steam版『モンスターハンターワイルズ』が快適に遊べることがわかったEXTGEAR JG-A7A7Xだが、PCとしての基本的な性能も一般的なベンチマークテストを使って確認しておこう。

 3DCGレンダリングテストであるCinebench 2024の結果が以下のスクリーンショットで、NEXTGEAR JG-A7A7XはGPUテストが「8,167pts」、CPUマルチコアテストは「791pts」、CPUシングルコアで「93pts」を記録した。

 Ryzen 7 5700XとRadeon RX 7700 XTのスコアとしては平均的な数値を発揮しており、CPUとGPUが本来の性能をしっかり発揮できていることがうかがえる結果だ。

Cinebench 2024の実行結果。スコアはGPU「8,167pts」、CPUマルチコア「791pts」、CPUシングルコア「93pts」

 3Dゲーム系の定番テスト「3DMark」では、DirectX 12 Ultimateテストの「Speed Way」と、DirectX 12高負荷テストの「Steel Nomad」を実行した。

 NEXTGEAR JG-A7A7XはSpeed Wayで「3,101」、Steel Nomadで「3,296」を記録。これらもRadeon RX 7700 XTとしては平均的なスコアであり、少なくとも短時間のベンチマークテストではGPU性能を引き出せているようだ。

3DMark Speed Wayのスコアは「3,101」
3DMark Steel Nomadのスコアは「3,296」

長時間のゲームプレイも安心な冷却性能、高負荷をかけ続けて動作温度を確認

 快適なゲーム体験を得るためには長時間に渡ってその性能を維持できなければならない。NEXTGEAR JG-A7A7Xが発揮する性能の一貫性を確かめるべく、3DMarkの負荷テスト「Steel Nomad Stress Test」を実行してみよう。

 Steel Nomad Stress Testは高負荷テストのSteel Nomadをループ実行し、長時間の高負荷動作が生じても安定したパフォーマンスを維持できるのか確かめるもの。標準のループ回数は20回(約20分程度)に設定されているが、今回も30回に増やして実行した。

 テストの結果、ループ実行した30回のうちベストスコアが3,310、最低スコアが3,264であったことをもって、フレームレートの安定性は98.6%であるという結果が得られた。

Steel Nomad Stress Testでテストを30回連続で実行した結果、フレームレート安定性98.6%という十分に一貫性が高いと言えるパフォーマンスを発揮した

 約30分の間、高負荷を継続しても一貫性の高いパフォーマンスを発揮してみせたNEXTGEAR JG-A7A7Xのモニタリングデータは以下の通り。

 テスト実行中のCPU温度は平均46.9℃(最大53.6℃)、GPU温度も平均68.4℃(最大71.0℃)と十分に低い温度となっている。テスト後半ではCPUとGPUの温度上昇は収まっており、NEXTGEAR JG-A7A7Xの換気能力がRyzen 7 5700XとRadeon RX 7700 XTの発熱を余裕で処理できるものであることが分かる。

Steam版『モンスターハンターワイルズ』がWQHD解像度で快適に動作C信頼性の高い動作環境に3年保証も魅力

 NEXTGEAR JG-A7A7Xは、ベンチマークソフトでのスコアを見る限りSteam版『モンスターハンターワイルズ』をWQHD解像度で快適に遊べる性能を発揮した。長時間に渡ってCPUとGPUの性能をしっかり引き出せる冷却性を備えており、長時間のゲームプレイでも最大限の性能を発揮できるゲーミングPCといえる。

 コストパフォーマンス重視の設計により21万円弱で購入できるNEXTGEAR JG-A7A7Xではあるが、3年間保証と24時間365日の電話サポートが提供される点は魅力的。ゲーミングPCの新調を考えているゲーマーが安心して選べる選択肢と言えるだろう。