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軽量で画像編集もバッチリ、期待以上だったRyzen AI搭載ノート「DAIV Z4-A9A01SR-B」
1.14kg/19.5mm厚で持ち運びも快適なマウスコンピューターのクリエイター向けモデル text by 久保勇
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- マウスコンピューター
2025年11月27日 00:00
最近増えつつあるRyzen搭載のノートPC。性能が高いと言った話を最近割と見かけるので、気になっている方も多いのではないでしょうか。ノートPC向けのRyzenは高性能な内蔵GPUを備えるモデルが多く、写真の編集や画像加工などをよく行う筆者はRyzenのGPU性能がどれくらいの快適さを提供してくれるのかが気になっていたりします。
今回は、AMD Ryzen Al 9 365 プロセッサを搭載するマウスコンピューターのクリエイター向けノート「DAIV Z4-A9A01SR-B(Copilot+ PC) (型番Z4A9A01SRBGEW102DEC)」を例に、実際にRyzen搭載ノートを仕事で使って快適なのか確認してみました。
シルバーを基調にまとめられた14インチのRyzen AI搭載クリエイター向けノート
DAIV Z4-A9A01SR-Bは、AMD Ryzen Al 9 365 プロセッサ(10コア/20スレッド)を搭載した14インチのクリエイター向けAIノートPC。薄型かつ軽量をコンセプトに設計されており、筐体にマグネシウム合金を使用することで、強度を保ちつつも重量1.14kgと軽量化を実現したモデル。厚みも19.5mmと薄型で、可搬性を重視した仕様になっています。
インターフェイスは、USB4(40Gbps/映像出力対応/USB PD入力対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-C(10Gbps/映像出力対応/USB PD入力対応)×1、USB3.2 Gen1 Type-A(5Gbps)×3、HDMI×1、オーディオコンボジャック×1などを備え、カードリーダー(SD Express(SD7.0)対応)や有線LAN(1000BASE-T)なども搭載。そのほかの仕様は以下の通り。
| DAIV Z4-A9A01SR-B(Copilot+ PC) | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen Al 9 365 プロセッサ(10コア/20スレッド) |
| GPU | AMD Radeon 880M |
| メモリ | DDR5-5600 32GB(16GB×2) |
| ストレージ | WD_BLACK SN850X 2TB(※標準仕様からカスタム) |
| インターフェイス | USB4(40Gbps/映像出力対応/USB PD入力対応)×1 USB3.2 Gen2 Type-C(10Gbps/映像出力対応/USB PD入力対応)×1 USB3.2 Gen1 Type-A(5Gbps)×3 HDMI×1 1000BASE-T 有線LAN オーディオコンボジャック×1 |
| 無線機能 | Wi-Fi 7 + Bluetooth 5 |
| ディスプレイ | 14インチ/1,920×1,200ドット/60Hz/ sRGB比 100% |
| OS | Windows 11 Home |
| 本体サイズ | 311×225.5×19.5mm |
| 本体重量 | 1.14kg |
| 製品保証 | 3年間修理保証/24時間365日電話サポート |
今回レビューで使用しているモデルはSSDのみカスタマイズを行っており、標準仕様の1TB(Gen4)からWD_BLACK SN850X 2TB(Gen4)に変更しています。なお、DAIV Z4-A9A01SR-Bの標準構成時の価格は219,800円(記事執筆時)で、SSDカスタム後の価格は251,700円(記事執筆時)。
内蔵GPU「Radeon 880M」の性能でPhotoshopも快適、AI系の処理もノートで実用的に
筆者は仕事でPhotoshopを使うことが多く、特にPhotoshopに含まれるCamera Rawは欠かせない機能です。Camera Rawのノイズ除去は非常に強力で、暗いイベント会場でノイズが多い写真しか撮影できなかった場合でも見られるレベルまで画質補正が行えるので、常時使いたいレベルの機能だったりします。そのため、なるべくGPU性能が高い環境で作業ができた方が処理待ちの時間が減るのでありがたかったりします。
ここ数年のPCであれば重い処理はほとんどないのですが、Camera Rawのノイズ除去はAIを使うため処理が重く、GPUの性能が低かったり、GPUが非対応で動作しなかったり、CPUで処理したりといった場合はかなりの時間がかかります。デスクトップPC向けのビデオカードであれば軽い処理に入るレベルではあるものの、GPU性能が低めのノートPCなどの場合は画像1枚の処理に数分~10分くらいかかったりするので、出先で利用するのは諦めていました。
CPU内蔵GPUにCamera Rawのノイズ除去はなかなか重い処理だったのですが、DAIV Z4-A9A01SR-Bに搭載されているRadeon 880Mであれば実用的な時間でノイズ除去の処理が可能。画像1枚当たりの処理時間は40~50秒前後で済み、Ryzen搭載ノートPCがかなり欲しくなりました。
また、DAIV Z4-A9A01SR-BはGPUとメモリはシェアになるものの、メモリ容量32GBが標準と大容量なので、大量の画像ファイルをPhotoshopで開いてもなかなか重くなりません。150枚くらいの画像を一気に開いてみましたが、固まるようなことはなく、快適に作業が行えました。高速な大容量メモリが標準搭載されている点もDAIV Z4-A9A01SR-Bの魅力になっています。
入力しやすい打鍵感のキーボード、レイアウトは好みが分かれる部分も
執筆業や入力作業の多い人であれば、ノートPCのキータッチはこだわるべきポイント。
DAIV Z4-A9A01SR-Bに搭載されているキーボードは、アイソレーションタイプでバックライトを備えたものになっています。キータッチも程よいクリック感が心地よく、外で文章を執筆していても苦に感じる部分はほとんどなかったので、個人的にはかなり好印象。電源ボタンがキーボートから少し離れたところにあるのもポイントで、誤操作しないよう配慮されています。
キーレイアウトの一部に少しだけ気になる部分があり、Enterキーの右横にキーが並んでいるところだけは使いにくさを感じました。これは慣れの問題も大きく、指に配置を覚えさせるしかないのですが、筆者的にはEnterキーの横にもう少し広いスペースをとってもらえたらと思ったりします。ゲーミングノートからPCに入った人達は慣れがあるのでこうしたレイアウトでも困らないと聞くのですが、違和感がある人は少し気にした方が良い部分かもしれません。
持ち運びしやすい軽量モデル、1.1kg台の重量はかなり快適
ノートPCを選択するうえで重量は大きなポイントの一つ。外で作業を行うことが多い人であれば、妥協したくない部分だと思います。筆者は持ち歩くPCの重量はなるべく1kg前後にしたいと考えていますが、約1.1kgと1kgを少し超えるDAIV Z4-A9A01SR-Bを外に持ち出しても重さが気になることがないか試してみました。
まずは実測の重量ですが、本体のみの重量は1.122kg。充電用のACアダプタとケーブルも含めた重量は1.361kgでした。概ね公称値通りの重量で、見た目の金属感の印象からすると持った時に軽く感じます。
イベント取材時に実際に持ち運んでみましたが、重いと感じることもなく、普段使っている1kg前後のノートPCと同じ感覚で使えました。トートバッグに入れて持ちあるいても苦にならないので、モバイル用途メインの人にもDAIV Z4-A9A01SR-Bは良さそうです。
USB4搭載で外付けストレージとのデータ転送も快適
DAIV Z4-A9A01SR-BはUSB4ポート(40Gbps)を備えており、大容量ファイルの転送も意識した仕様になっています。クリエイター向けPCでれば、高速インターフェイスの有無も選択時のポイントになります。
今回はUSB4対応の製外付けSSDケースSatechi ST-EU4NPMとSamsung製SSDの9100 PRO 2TBを使い、USB4接続の外付けSSDと高速なデータ転送が行えるのか試してみました。
DAIV Z4-A9A01SR-BにはUSB4ポートと、10Gbps対応のUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートがあるので、ベンチマークと約100GB分の写真データの転送で差が出るのか確認してみました。
結果はベンチマークでは3倍以上、PCへのファイル転送の時間は2倍近い差が出る結果に。USB4を使用することでだいぶ時間が削減できるので、大容量ファイルを扱う際には積極的に利用したいところです。なお、エクスプローラーは転送速度が出にくい傾向があるので、高速なファイルコピーソフトを使用すればUSB4側はもっと性能が引き出せると思われます。
思っていたより長持ちするバッテリー、打ち合わせや資料整理なら10時間以上の連続稼働も
DAIV Z4-A9A01SR-Bに搭載されているバッテリーは75Whで、動画再生時で約9.0時間、アイドル時19.5時間の可動が可能とされています。
筆者としては事務作業やオンライン会議に使用して6時間もってくれれば一日安心して使える感覚ですが、公称値に近い稼働が可能なのか試してみました。
文書の作成や資料の整理、オンライン会議や画像編集、動画視聴と一日使ってみましたが、9時間59分使用することが可能でした。思っていたよりだいぶバッテリーは持つ印象で、ゲームをしたり動画エンコードをしたりといったヘビーな使い方をしなければかなり長持ちします。
sRGB比 100%のパネルを採用、素直な発色で扱いやすい液晶画面
DAIV Z4-A9A01SR-Bに搭載されているパネルは、14インチ/1,920×1,200ドット/sRGB比 100%の液晶パネル。クリエイター用途を意識して再現性の高いものが採用されています。
発色は素直で、色の偏りなども感じないので、写真の編集などには使いやすい印象。Adobe RGBやDCI-P3などの色域はカバーしていませんが、彩度や輝度が足りないと感じることもないので、クリエイター用途だけでなくコンテンツの閲覧にも好適なパネルになっています。
また、120ドットとわずかですが、縦方向に大きいのはビジネス/クリエイティブに実はかなり有効。フルHD解像度の素材を加工する際などには、この余白の部分にツールを表示するなど活用次第で作業を快適にできます。
カジュアルにゲームを楽しむなら十分な性能のDAIV Z4-A9A01SR-B
仕事の合間や休憩時間にPCゲームを楽しんでいる人も多いはず。DAIV Z4-A9A01SR-Bはクリエイター向けのモデルですが、ゲームもある程度遊べるのか確認してみました。
テストに使用したのはApex Legends。画面解像度は1,920×1,200で、標準で高画質寄りの設定が適応されていたので、そのままの設定でゲーム性能を確認してみました。
Apex Legendsの射撃訓練場でフレームレートを確認した限りではおおむね70~80fps出ており、休憩中やちょっと時間が空いた際にカジュアルに遊ぶなら十分な性能。メインの用途ではないけど、ゲームもそこそこ遊ぶという人にAMD Ryzen Al 9 365 プロセッサ搭載ノートは良い選択肢になりそうです。
軽量かつGPU支援の性能が必要な人にオススメなクリエイター向けノート
仕事使いから普段使いまでざっとDAIV Z4-A9A01SR-Bを試してみましたが、思っていたよりもずっと快適だったというのが第一印象。14インチで重量1.1kg台と持ち運びしやすく、バッテリーも思っていたよりも長く持ってくれたので、外で作業を行う必要がある人には恩恵が大きいノートPCと言えます。軽量ノートなのにAdobeのソフトが快適に動作してくれるのはポイントが高いです。
GPU性能は欲しいけど、単体GPUを搭載するゲーミングノートは重すぎるといった人に、Ryzen AI搭載ノートPCはジャストフィットするモデルになるはず。軽量かつGPU性能が高いノートPCを探している人にDAIV Z4-A9A01SR-Bはオススメの1台です。



















































