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異次元のなめらかさと美しさを体感できる4K/240Hz&QD-OLEDが15万円台!MSI「MAG 272UP QD-OLED X24」

機能は必要十分、最高クラス画質に全力の高コスパ機 text by 芹澤 正芳

 4K解像度、240Hzの高リフレッシュレート、量子ドット&OLEDの美しさ、現在最高クラスのゲーミング描画環境を整えつつ、キャンペーン時には10万円台前半にもなる優れたコストパフォーマンスを実現したのがMSIの26.5型ゲーミングモニター「MAG 272UP QD-OLED X24」だ。精細さ、なめらかさ、画質のどれも妥協したくない人にとって注目の製品と言える。早速レビューをお届けしよう。

最新のQD-OLEDパネル採用ながら機能を厳選してコストダウン

 MSIのMAG 272UP QD-OLED X24は、26.5型サイズで4K(3,840×2,160ドット)解像度のゲーミングモニター。完全な黒を表現できるOLED(有機EL)と色の再現性が非常に高い量子ドットを組み合わせたQD-OLEDパネルにより、映像美と高リフレッシュレートを両立しているのが最大の特徴だ。

MSI「MAG 272UP QD-OLED X24」。Amazonでの通常価格は15万円台とQD-OLEDパネル搭載のゲーミングモニターとしてはお買い得なモデル。キャンペーン時には12万円台になることも!

 本機が採用する最新世代のQD-OLEDパネルでは、従来からサブピクセルの配置と形状が変更され、フォント表示の明瞭性などがさらに向上している。実際のゲームをプレイしてみるとメリハリのある映像はもちろん、テキストの見やすさにも感心する。

 これだけ高品質なパネルを採用して、MSIではエントリークラスのシリーズである「MAG」に属するの?と思うかもしれないが、本機の手頃な価格の秘密はまさにここにある。本機では、上位シリーズ製品に装備される多くの付加的な機能であるUSBハブや1台のマウスとキーボードを2台のPCで共有できるKVMスイッチ機能を省き、PCとも連動可能な背面LEDがないなど、搭載する機能をある程度絞っており、それ故に製品シリーズとしては「MAG」なのだ。液晶モニターで最も重要な“パネル性能の高さ”にフォーカスすることで、4K/QD-OLEDとしてはお求めやすい価格を実現している、というわけだ。

各種規格における色域カバー率や色の表現力は非常に高い。ゲームを筆頭とするエンターテインメント用途で存分に力を発揮するパネルを採用している

 パネルのスペックは非常に高く、ハイレベルな色の表現力が求められるデジタルシネマ向けの色空間「DCI-P3」のカバー率99%、標準的な色空間「sRGB」のカバー率100%という広色域、150万:1という超高コントラスト比、OLED向けのHDR規格で限りなく暗い黒の表現が必須となる「DisplayHDR True Black 400」の認証も取得。さらにOSDメニューで輝度のピークを1,000nitsまで高められるのに加えて、MSI独自のEOTF Boost(Electro-Optical Transfer Function Boost)にも対応。1,000nitsモードよりも高い輝度を実現する機能で、よりメリハリの効いたHDR映像を楽しめる。

60倍の電子顕微鏡での撮影。長方形に近いサブピクセル配置によってコントラスト比を向上、フォント表示をさらに明瞭化した
MSI独自のEOTF Boostによって1,000nitsモードよりも輝度を高められる

 ゲーミング性能ももちろん充実している。リフレッシュレートは240Hzと高く、色の切り換え速度を示す応答速度は0.03ms(GTG)と現役最速クラスだ。DisplayPort、HDMI、Type-Cのどの入力端子で接続した場合でも4K/240Hzでの表示に対応する。

 ディスプレイとビデオカードの表示タイミングを同期させることで、テアリング(画面ズレ)やモタつきを防ぐ可変リフレッシュレート(VRR)機能はAdaptive-Syncをサポート。筆者がRadeon RX 9070 XTでFreeSync Premium Proを有効化し、問題なく動作することを確認した。

リフレッシュレートは最大240Hzに対応
VRRはAdaptive-Syncをサポート。AMD Software: Adrenalin EditionでFreeSync Premium Proを有効化できた

豊富なカラーモードに24.5インチモードも用意

 機能を厳選したモデルではあるが、ゲーミングモニターの定番機能は当然ずらりと揃えており、FPS/レーシング/RTS/RPGといったジャンル別の画質設定、暗い部分を明るくする「ナイトビジョン」、自動的に映像を分析して視認性を向上する「AI Vision」、などが利用できる。

OSDメニューは背面のスティックを押し込むことで呼び出せる。スティックの上下左右や左側にあるGキーに好きな機能を割り当てが可能だ
ゲームジャンル別の画質設定や暗部を明るくするナイトビジョンなどを用意
AI Visionでは自動的に映像を分析して視認性を向上してくれる
プロモードでは色域をsRGBやAdobeRGB、DCI-P3に設定が可能だ

 また、視線を動かさずに画面全体を把握しやすくなるように、表示面積を24.5型にエミュレートする機能も用意。FPS、TPS、格闘ゲームなどのジャンルをプレイするユーザーにはありがたい存在だろう。

ディスプレイサイズエミュレート機能利用時のイメージ図。競技系ゲームをガチプレイする際には、27型パネルは画面全体の把握と視線移動の面で若干の不利も。そんなときは画面表示面積を24.5型にするこの機能が有効だ。ただし、リフレッシュレートが120Hzまでに制限される点には注意

 このほか、色域をsRGBやAdobeRGB、DCI-P3などに設定できるプロモードもあり、クリエイティブワークにも対応が可能だ。

 PS5とのHDMI接続では、4K/120Hz表示、VRRやHDRの利用に対応していることが確認できた。ゲーム機でも本機の性能をフルに発揮できる。

PS5の4K出力、120Hz駆動、VRR、HDRに対応

充実のOLEDケア機能で3年間の長期保証を実現

 OLEDでは長時間同じ画面が続くことによる焼き付きも気になるところ。Windowsのデスクトップには、アイコンやタスクバーのように連続して同じものが表示され続けるケースが多いためだ。OLEDパネル採用を着々と積み重ねてきたMSIは、OLEDパネルの性能を守るための機能の最新版「MSI OLED CARE 2.0」を本機に搭載。一定間隔でピクセルの位置をごくわずかに移動させる「ピクセルシフト」、一定時間同じ静止画を表示し続けると明るさを下げる「静止画検出機能」、一定間隔で自動的に行われる「ピクセルリフレッシュ」など、多岐に渡るパネル保護の仕組みを備えている。

OLEDパネルを長く安全に利用し続けるために欠かせないOLEDケア機能「MSI OLED CARE 2.0」を搭載

 さらには、背面には放熱のために熱伝導率の高いグラフェンフィルムやヒートシンクを搭載。これら複合的な対策によって、一般的な液晶モニターと同様の3年間の長期保証を実現している。

ピクセルの位置をごくわずかに移動する「ピクセルシフト」など、多数の機能を用意している。OSDメニュー内に項目はあるが、基本的にはケアは全てモニター自身にお任せでOKなので、ユーザーの手間はほとんどない

MSIおなじみのド安定スタンド

 搭載機能を厳選しているのだが、付属のスタンドは十分に高機能だ。高さは11cmの範囲で調整できるほか、チルト(下方向-5度、上方向+20度)、スイベル(左右30度)、ピボット(90度回転)にも対応し、設置の自由度はかなり広い。さらに、デスクの上でキーボードやマウスを激しく操作しても画面が揺れず、気分よくプレイできる安定性も大きなメリット。筆者がMSIのモニターでとても好きなポイントだ。

本体背面。がっしりとしたスタンドを標準装備。パネル部分の“薄さ”が強調されたスリムなデザインも目を引く
高さは11cmの間で調整が可能だ
チルトは-5度から+20度で動かせる
左右30度のスイベルも行える
ピボットも可能だ
付属のネジを使うことでVESAに対応。モニターアームの取り付けも可能だ

 映像の入力はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1、USB Type-C(DP Alt mode)の4系統。スピーカーは非搭載で、ヘッドホン出力が用意されている。電源が内蔵型なので、電源ケーブルの取り回しがしやすい。サイズは幅611mm×奥行き242mm×高さ533mm、重量は約8kgだ。映像系のケーブルはDisplayPortとHDMIの両方が付属している。

背面の端子類。HDMI×2、DisplayPort×1、USB Type-Cの4系統入力を備える。写真の一番左の端子はヘッドホン出力

4K/240Hz/QD-OLEDでのゲームプレイは格別だ

 4Kの高精細、リフレッシュレート240Hzのなめらかさ、QD-OLEDによる強烈な明暗やコントラストはゲーム体験を間違いなく盛り上げてくれる。独自のEOTF BoostによってHDRコンテンツもよりメリハリのある映像となり、幅広いコンテンツを快適に楽しめる1台だ。

 OLEDパネル搭載機でこれだけの性能を持つなら、15万円台という価格は“お買い得”と言えるレベル。KVMスイッチやUSBハブ、スピーカーといった機能が不要だが、ゲームや動画の画質にはとことんこだわりたいという人にはピッタリの1台となってくれるだろう。

レビューを投稿すると「バイオハザード レクイエム」のゲームコードがもらえるプレゼントキャンペーンが開催中

 なお2026年2月現在、MSIでは本機も対象となるレビューキャンペーンを実施中だ。期間中に指定プラットフォームにレビューを投稿すると、Steam版「バイオハザード レクイエム」のゲームコードが獲得できる。期間は3月31日または在庫終了まで。