トピック
ケーブルレス風デザインにサブモニターにもなる液晶ヘッドを搭載、MSIの新型水冷クーラー「MPG CORELIQUID P13 360 WHITE」
ファン50%動作でもCore Ultra 7 270K Plusをばっちり冷却 text by 坂本はじめ
- 提供:
- MSI
2026年4月27日 00:00
MSIの新作CPUクーラー「MPG CORELIQUID P13 360」は、2.1型IPS液晶パネルを組み込んだ水冷ヘッドと360mmラジエーターを採用する水冷クーラー。MSIが推進するEZ DIYの概念に基づき、組み込みの手間をさらに簡略化する新設計が導入されている。
今回は、ホワイトモデルの「MPG CORELIQUID P13 360 WHITE」を用意。特徴的な液晶パネルや配線設計をチェックするとともに、Core Ultra 7 270K Plusに搭載してその冷却性能を検証してみた。
ケーブルがほぼ見えないデザイン性に優れた水冷クーラーヘッドの液晶パネルはサブモニターとしても利用可能
MPG CORELIQUID P13 360は、スタイリッシュかつ高性能を特徴とするMSIのゲーミングブランド「MPG」に属するモデル。
ラジエーターのサイズは360mmで、カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。対応CPUソケットは、IntelのLGA1851/1700およびAMDのSocket AM5/AM4。なお、スペックシートに対応の記載はないが、Intel LGA1200用のスタッドも同梱さている。マニュアルには記載があるので、Intel LGA1200環境でも使用可能だと思われる。実売価格は税込み3万円前後。
目立たずきれいに配線できるユーザーフレンドリー設計
MPG CORELIQUID P13 360では、配線を隠してスマートなビジュアルを実現するとともに、配線の手間を簡略化する新設計が導入された。
水冷ヘッド用のケーブルをウォーターチューブのスリーブ内に配線するStream Lineと、裏面でデイジーチェーン接続された冷却ファンの採用により、水冷クーラーの動作に必要なケーブルをラジエーター側に集約している。
動作させるのに接続が必要なケーブルは、水冷ヘッド動作用の4ピンFANコネクタケーブル、ヘッドの液晶パネル制御用のUSB 2.0 ヘッダーケーブル、冷却ファン用の7ピンのEZ Connケーブルの3本。
EZ Connは、4ピンFANコネクタと3ピンARGBコネクタを統合したMSI独自規格で、EZ DIYに基づく設計を採用した現行世代のマザーボードに多く採用されているものだ。なお、EZ Connを4ピンFANコネクタと3ピンARGBコネクタに変換するアダプタが同梱されているので、EZ Conn非対応マザーボードにも問題なく搭載できる。
サブモニターとしても機能する水冷ヘッドの2.1型IPS液晶パネル
冒頭でも紹介した通り、水冷ヘッドには2.1型IPS液晶パネルが組み込まれている。
液晶パネルの解像度は480×480ピクセルで、最大輝度は600nits。液晶パネルの表示はMSIのユーティリティソフト「MSI Center」上のEZ Display機能でカスタマイズ可能となっており、ハードウェアモニターや動画再生、システム時刻などを表示できるほか、拡張ディスプレイとしてデスクトップ画面を表示することもできる。
液晶パネルを搭載する水冷ヘッドのビジュアルをよりスマートに見せることを目的とした「EZ CAP」と呼ばれるマグネット固定式のネジカバーが同梱されている。
ケーブルをラジエーター側に配線するStream Lineと、リテンションキットを覆い隠すEZ CAPの組み合わせにより、CPUソケット周りをすっきりしたビジュアルに仕上げることが可能だ。
Core Ultra 7 270K PlusでMPG CORELIQUID P13の冷却性能をテスト
ここからは、最新CPU「Core Ultra 7 270K Plus」を使用し冷却性能をテストする。MSIのIntel Z890搭載マザーボード「MPG Z890 EDGE TI WIFI」に搭載したCore Ultra 7 270K Plusの動作設定は、電力リミットがPL1=PL2=250W、最大温度(TjMax)は105℃に標準で設定されている。
また、今回はDDR5-7200動作のオーバークロックメモリを利用するために、Intel 200S Boostを有効化している。テスト機材や設定については以下の表のとおり。

冷却性能のテストは、Cinebench 2026の「CPU(Multiple Threads)」で負荷をかけ、標準の最低実行時間=10分で実行中のモニタリングデータをHWiNFO64 Proで計測した。
また、今回は冷却ファンのPWM制御を、100%、50%、20%の3パターンで計測。ポンプ速度についてはいずれの条件でもPWM制御=100%に設定している。



ファン速度ごとのCPU温度は、PWM制御100%が平均77.2℃(最大83℃)、PWM制御50%は平均79.6℃(最大84℃)、PWM制御20%は平均85.0℃(最大93℃)を記録。いずれも最大温度の105℃を下回る温度でCore Ultra 7 270K Plusを運用可能だった。
ベンチマークスコアに関しては、PWM制御100%と50%が9,730弱で横並びな一方、PWM制御20%は9,690とやや低いスコアとなっている。推移グラフを参照すると、PWM制御20%のPコアクロックは他の設定よりやや低くなっている。原因は、温度上昇に伴うCPU消費電力の増加によって、電力リミットスロットリングの発生頻度の増加にあるものと考えられる。
MPG CORELIQUID P13 360が搭載する冷却ファンは、回転数の割に静かなタイプのファンであり、回転数が平均2,065rpmに達するPWM制御100%はそれなりの風切り音が生じるものの、PWM制御50%以下の動作音はかなり小さい。PWM制御20~50%の範囲内で調整すれば、Core Ultra 7 270K Plusをかなり静かに冷やすことができるだろう。
スマートなビジュアルと優れた冷却性能を簡単に得られるMSIの新世代水冷クーラー
MPG CORELIQUID P13 360は、配線や組み立ての手間が簡略化された扱いやすさと、水冷ヘッドの液晶パネルとRGB LEDファンが映える美しいビジュアルを備えたモデルだ。ファン速度を緩めてもCore Ultra 7 270K Plusを余裕で冷やせる冷却性能があり、見た目だけではなくパフォーマンスの面でも安心して使えるモデルだ。
水冷ヘッド用のケーブルをラジエーター側に配線するStream Lineは、近年流行の兆しをみせている背面コネクタ搭載マザーボードとの相性も良い。ガラスパネル越しに内蔵パーツのビジュアルを楽しめるPCケースと組み合わせれば、ビジュアルと冷却の両面で高い満足度を得ることもできるだろう。






























