取材中に見つけた○○なもの
ビットコインでお年玉をもらうと税金は50%?初心者向けの仮想通貨解説セミナーに参加してきた
2018年2月20日 09:00
17日に神保町のEDITORYで仮想通貨の初心者向けセミナー「一から学ぶ、ビットコインと仮想通貨」が開催されたので、参加してきました。
レビュー作成などでPCマイニング関連で仮想通貨に触れることは増えたものの、そもそも仮想通貨って何?ブロックチェーンって何に使えるの?といったあたりのことには疎いので、きっと噛み砕いて説明してもらえるに違いないということで、勉強をかねての取材です。
この日登壇したのは、日本ブロックチェーン協会(JBA) 事務局長の樋田 桂一氏。会場には仮想通貨は名前を聞いたくらいという初級者から、投資を行ったり、ブロックチェーンの導入を検討しているレベルの上級者まで幅広い層が参加。女性が多かったのも印象的でした。
ビットコインとはそもそもどんなものなのか、これまでの歴史を解説
イベントはビットコインの歴史を解説するところからスタート。ビットコインのブロックチェーンの仕組みや、ビットコインが使われる理由、電子マネーとの違い、マイニングに関する話題やビットコインの決済システムなどをざっと紹介。
樋田氏が仮想通貨に注目している点が転々流通性。
電子マネーなどは個人間でのやり取りが難しかったりしますが、仮想通貨であれば非常に手軽。例えば、イベントなどで素晴らしいパフォーマンスを見た際にチップとして仮想通貨をプレゼントしたり、何か手伝ってもらったお礼などに気軽に渡せるものとして使用できるなど、個人の間でのやり取りが手軽に行える点を注目ポイントとして紹介。
また、ビットコイン決済に対応している店舗などが増えているものの、決済システムを提供しているコインチェックに事件があったこともあり、今後順調に広まるのか懸念している点もあることなどが解説されました。
ビットコイン以外のアルトコインも紹介。どのように数が増えたかや、代表的なものの種類の紹介、これに関連してICOとは何かなども解説されました。
ブロックチェーンが何に利用されているのか、国連のプロジェクトなど今後の展望も解説
仮想通貨の解説に続いて、ブロックチェーンに関しても簡単に解説。
海外ですでに利用されている実例のほか、今後利用が予想されるジャンルなども紹介。ブロックチェーンは品質や権利といったものを保証するのに有効なようで、すでにブロックチェーンが活用されている例や、国連が進める身分証を持たない人にブロックチェーンを使用し身分証を付与するプロジェクトなども紹介されました。
ビットコインでお年玉をもらうと税金は50%? ブロックチェーンが何に使えるのかも聞いてみた
イベントの最後に質疑応答の時間があったので、個人的にいくつか気になったことを聞いてみました。
個人の間で手軽にやり取りができる転々流通性がポイントとしてあげられたので、例えばお年玉をビットコインで渡した場合、雑所得扱いになり税金が50%かかるのか聞いてみたところ、このケースは贈与に当てはまるので、贈与税のルールが適応されるそうです。税金に関しては他のイベントでも質問が多いようで、ほんとみなさん税金の話が好きですねといわれてしまいました(苦笑)。
また、ウィキペディアは寄付のお願いがよく出ていますが、こういったサービスを運用するのにブロックチェーンを使い、システムを維持するマイナーに仮想通貨を発行したり、仮想通貨を運営費に使うといったことが可能なのかも聞いてみました。樋田氏によると、単純にこれまでのサーバーを置き換える技術では無いので、適した用途と不向きな用途があるとのこと。一応できなくは無いそうですが、簡単では無いそうです。また、ブロックチェーンは大容量のデータを扱うような用途には不向きで、データ置き場などには利用しにくいそうです。
ブロックチェーンの用途に関してはこれから研究されるといった感じなので、PCのマイニングと合わせてしばらく追ってみようと思います。