【 2000年1月8日号 】

突然の閉店セールや店舗縮小の動きが相次ぐ

ソフトクリエイトFM館ソフトクリエイトFM館
PC-SuccessPC-Success

 Flip-Flapのような経営問題とはまったく別の事情ながら、アキバのPCパーツショップに閉店や販売フロア縮小の動きが相次いでいる。

 まず、ソフトクリエイトFM館は1月20日(木)で閉店することを告知し、2Fは閉鎖して1Fのみの営業で閉店セールを開始した。同店を運営するソフトクリエイトが法人営業に今後重点を置くという方針から店を閉じることになったもので、これまで同店で購入した製品のサポートなどは、アンテナショップとして営業を続けるNetworkセンター秋葉原店で引き継ぐという。CD-Rドライブのプライスリーダー的存在で、注目の製品をいち早く仕入れるなど、話題になることが多かった同店だけに、新年早々の閉店は惜しまれるところだ。なお、インターネット通販の「特価COM」はそのまま運営を継続するとのこと。

 また、PC-Successは通販主体にシフトするため、これまでのインターネット通販のほか、FAXと電話による通販の受注を開始すると同時に、店舗の販売スペースを大幅に縮小した。店舗は2畳ほどの接客スペースが残され、客が備え付けのPCかWeb上の価格表を見て直接型番を指定して注文するスタイルになっている。さらに、ガラパゴス イザベラ店が入っていた定貞ビル(ブロックE2-[b5])の3Fは空きスペースとなり、不動産会社がテナントの募集を始めている。このほかにも、複数ある店舗を立地条件のいい店舗へ統合するショップがあるなど、アキバの中ではPCパーツショップを中心に再編や縮小の動きが相次いでおり、アキバに直接足を運んでショッピングを楽しむ人にとってはなんとも寂しい展開になっている。

 もちろん、空いたスペースに別のPCパーツショップが新規出店する可能性もあり、一概に悲観はできないものの、アキバ全体から見たPCパーツ系ショップ勢力の変化として注目したいところ。なお、PCパーツショップとは直接関係ないが、JR秋葉原駅前のガード下(ブロックC3-[b2])で営業していたスーパー「神田生鮮市場」も昨年12月31日(金)で閉店となっている。

 2000年は早くも激動のショップ情勢となりそうな気配だ。

[追記]
この記事では当初、『オリジナルPCを販売していたフリージアコンピュータ(ブロックF2-[a3])も「当分の間休業します」との貼り紙を出して休業した。』と記述しましたが、これはあくまでもフリージアコンピュータのショールームが一時閉鎖したという内容であり、同社本体の営業とは関係ありません。

[撮影協力:PC-Success]


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